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memory

作者: 紅福達磨

私が1番遠い記憶を思い出そうとすると、必ずと言って良い程、何処までも続く草原を思い出すのです。

周りには本当に何もなく、たった1本、青々と茂った大樹が静かに生えているだけでした。

その日は綺麗な青空が良く見えて、雲が優しく流れいるような、とても静かな場所でした。

もしかしたら風すら吹いていなかったのかもしれません。

そして今では顔を思い出す事すらできませんが、たった1人、少女がその大樹の下に静かに佇んでおりました。

そうして私はと言いますと、少し離れた所からその少女を延々と目続け、そして記憶は終わるのです。

そうです、その前の記憶も先の記憶もその少女との不思議な場所での記憶は全くないのです。

少女は微笑んでいたようにも、怒っていたようにも、困っていたようにも見えるのですが、今では確かめる術さえないのです。

ですが私には分かるのです。

必ず再びその少女と会うことができる事を。


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