031 『視察と仕掛』 春の一月、十八の日
馬場和子です。
昨日、作物から目がでました。
飛ばされた目はアルマジロが美味しそうに食べていました。
あたしも試しに食べてみましたが……たぶん珍味なのでしょう。
食べたことは無いですが見た目はキャビアのように黒いです。
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■帝国歴308年 春の一月 十八の日■
今日は大事なお仕事が3つあります。
一つ目。
本格的にトラップなどの工作を開始です。
あたし自身に罠を仕掛けた経験がないため盗賊団チームの手を少し借りる事にしました。
村の外側に罠がいくつか欲しいのでお願いしてみます。
村の外周に鳴子をしかけ始める人が居ます。
その前に熊手を立て始めました。
茂みに向かった二人は一人が穴を掘りもう一人がロープをしかけ始めます。
余ったロープは輪っかにして垂れ下げてあります。
やり切った感たっぷりの顔で全員が戻ってきました。
そうか盗賊たちは基本的に罠にかかる側なのか……頼んだあたしが間違いでした。
ごめんなさい……狩りに戻ってくださいな。
意気揚々とやり切った感のまま盗賊団チームが去っていきます。
ん~。
どうしましょうか?
あたしも罠に関してはよく知らないんですよね~。
三国志知識ですと火攻め・水攻め・岩落とし・落とし穴ぐらいでしょうか?
火攻めねぇ~林に燃え移らない対策がいりますね。
水攻めですか~少量で勝負したいですね。
岩落としは無理ですけど~あれは頼んでおきましょう!
落とし穴は~代わりに塹壕を掘って……身を隠す用で左右に二つ用意しましょう。
その他、盗賊たちが用意してくれた物をベースに応用したいと思います。
飾りぐらいにはなるでしょう。
二つ目です。
現地の視察に向かいます。
実際には軍隊の歩む残りの道中を確認したいです。
軍隊の現地情報はバルドルスさんに聞いていますが念のために確認をしておきます。
現在、軍隊の真上にアシュリーが〝紙が見た①〟を持って停止いています。
対して〝映す紙①〟をあたしが持っています。
これらもスペイン先生の便利な紙シリーズで、魔力を注ぐと対になっている紙から映像が送られてきます。
紙を覗き込むことで上空から軍隊の様子が丸わかりになりました。
今回は使用しませんが片方ずつ音がする紙も完成しています。
さすがはスペイン先生です。
さすがっす!
三つ目です。
先ほどの〝紙が見た〟を後に仕掛けをする要所要所に貼っていきます。
張る時に裏面に書き込んだ数字を確認します。
①②③と小さいほうから間違えないように張りながら帰路につきました。
夕食時、3チームに向けて情報を伝えました。
軍隊は停泊したままです
準備期間 残り2日
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■後書き■
現在の人口:51名(+1移籍予定者)
やりたいことリスト(今日の達成した出来事)
・達成なし(罠準備と敵情視察と状況把握準備)
総合レベル目標504/510
正直に言います!
馬鹿と鋏は使いようです……。




