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パンの世界   作者: ジャガさん
第一章 「あの日」から
5/9

第5斤 兵団試験


〜祝第5斤〜


ゴォーンゴォーンと鐘が鳴り、人々は動き出す、自分の理想を手に入れる為に。




誰とペアを組もうか……まぁ誰でもいいか。精一杯出来ればそれでいい。

対戦相手を探していると声をかけられた。


「僕と戦ってくれないか?」

そう言ってきたのはチョココロネの人だった。

「いいよ、俺の名前はワズ。よろしく」

「僕の名前はカロ、よろしく」

対戦相手が決まった。俺達は対戦相手が決まった事を報告した。







「では今から、カロ対ワズの模擬戦を始める!!!双方礼!!!」

角食パンの老剣士が声を張り上げて言う。その声に反応して周りの受験者は舞台を降りていった。


俺とカロは離れた。両者の距離は十メートルくらいだろうか。

「 「よろしくお願いします!!!」 」

「ワズ、剣を持たなくてもいいのか?」

俺は老剣士の言った通りに剣を持っていない。

「はい、剣なんて使ったことないですから」

「いいのか?使ったことなくても持っていた方が有利なのでは?」

カロが心配してくる。余裕だなコイツ。


「大丈夫だよ。精一杯やるから」

「そうかい」


「両者準備はよろしいな」

俺とカロは頷く。それを確認してから、老剣士は手を上げた。


「では始め!!!!!」

老剣士が手を下ろし、試合が始まった。








始めに動いたのはカロだ。

『ブラックホール』

そうカロが言うと、チョココロネのチョコの部分から引力が発生して、吸い込まれて行く。


吸い込まれないと、抵抗するが少しすつ引きずられて行く。







「フハハ、僕に勝てると思うなよ!!!このまま吸い込んでやる」

カロが意気込むとさらに吸引力は上がった。

こちとら武器が素手しかない。なら、好都合。

逆に吸い込まれて、カウンター叩き込んでやるよ!!!







「うおぉぉぉーーーーー!!!」

カロに向かって突っ走る。距離がドンドン縮むに連れて吸引力も上がっていく。拳を握り、振るう準備をする。







「ヤケクソか?それで勝てると思うなよ!!!」

カロは木刀を強く握り、振るう。俺は拳を振るう。

振るわれた俺の拳は届かなかった。何故か?







理由は振るわれた、木刀によって懐疑られたから。

木刀は走って来る俺の腕に命中し、鈍い音を出す。二撃目が来る前に命中した後引力が弱くなっていた。






俺は急いで後退りをして、距離を取り、体制を整える。俺の技を出す為に。


「あれあれ?逃げてばかりじゃあ、勝てないよ?まぁ君は負けるんだけどねぇ!!!」

引力はさっきよりも強力になって来た。





こいつわざと距離を取らせて、引力で強力になった一撃を入れる気か。そうはさせない!





構えは完璧。これなら行ける!!!

「行くぞ、カロ!!!『ドリルライナー』」

体を高速回転させて、敵に強力な一撃を叩き込む技だ。


カロの『ブラックホール』で引力が発生している今、『ドリルライナー』の威力も上がっている!!!

回転しながらカロに向かっていく。








「そんな攻撃が効くかぁぁぁ!!!」

引力はさらに強力になり、俺もさらに回転する。









カロは木刀を振るい、俺は蹴りを放つ。放たれた蹴りと木刀はぶつかり合い、









バキッ!!!!!と音を立てて木刀は折れた。折れた木刀は元の大きさの半分ぐらいになっている。

放たれた蹴りは木刀を折っても勢いは止まらずにカロに命中する前に、老剣士に止められた。




「そこまで、勝者ワズ!!!」

老剣士は俺の方に手を上げた。周りからは称賛の拍手が送られた。


老剣士が声を出す。

「両者、礼」


「 「ありがとうございました」 」

俺達は舞台を降りた。




舞台を降りて、他のペアが戦っている中、試験会場の端っこで喜びの声を上げた。

「よっしゃぁぁぁーーー!!!ッ!!!」

勝ったことに喜ぶも、木刀で打った腕から痛みが走った。


「これは折れてるかもしれないのよ」

「えぇぇぇぇーーー!!!」

「驚くのはこっちなのよ。なんで木刀に打たれたのに折れてないと思ってるのよ」

そう呆れた感じで言ってきたのはユキだった。


「そんなもんなのか?知らなかったよ」

「普通はわかるのよ」

「マジかよ。ところでユキはペアは見つかったのか?」

ユキの顔を見ると目を合わせないようにしてるのがわかった。


「……見つかってないんだな。頑張れ〜(棒読み)」

「棒読みなのよ!!!」

そんなやり取りを見ていたのか、声がかかった。


「まだ対戦相手は見つかってなくて?ならわたくしと戦ってくださる?」

そう言ったのは、ブレッツェルの女性だった。

「えぇ、いいですのよ」

ユキは快く受けた。

「では、報告しに行きましょう」

そう言って二人は報告しに行った。

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