第4斤 兵団試験開始!!!
朝日が昇る。夜が明ける。一日が始まる。日が差して人々は起こされ、人々は動き始める。お天道様によって人々は動く事を許されているようだ。
宿屋の窓から差し込む光が目を覚ませと言ってくる。
目を擦り、体を伸ばす。伸びた体がゴキゴキと音を立てる。
「う〜ん、あ〜あ」
「おはよう、ワズワッサン」
声を掛けてきたのはユキだ。ユキは隣で寝ていたのだか、起こしてしまったのだろうか?
「悪い、起こしたか?」
「いや、普通に起きたのよ」
「そうかい」
そう言いつつ、ユキはベットから降りた。降りたユキは俺の方に向き言ってくる。
「今日が試験の日なのよ」
「あぁ、そうだな……そう言えば試験の場所は知ってるのか?」
「知ってるのよ。昨日宿屋の店主に聞いたのよ」
「おぉ、意外としっかりしてるなユキ」
俺が声を上げるとユキははぁ、とため息を着いた。
「意外は要らないのよ。それより早く準備して行くのよ」
「おう!!!」
俺達は準備をしてから宿屋を出て、試験会場に向かった。
「ここが試験会場か……」
試験会場は円形の建物だ。レンガで出来ている。目の前には受付があった。
「はーい、こちら兵団試験の受付です〜。参加する人は並んでください〜」
兵士の人が手を振って言ってくる。周りの人はもうそんな時期か〜。と言っている。兵団試験は毎年行わられる。あの人は王都に住んでいるのだろう。
「あそこか。並ぶぞユキ」
「ワズワッサンは分かってなかったくせに偉そうなのは腹立つなのよ」
俺達は列に並んで、順番が来るのを待った。
「はい、こちらに必要事項を書いて下さい。書き終わったら、右手の道を進んで下さい。真っ直ぐ行くと試験会場です。そこで指示が出ます」
「はい、わかりました」
俺は必要事項を記入して、試験会場に向かった。試験会場は円形の舞台があった。観客席だろうか?椅子が沢山あった。それが二階、三階と続いた。そして一部がバルコニーになっていた。まるで舞台にいる人々は見世物みたいだ。舞台には人が沢山いた。この人々は試験を受ける人達だ。
俺が周りを見るのに夢中になっていると横からつつかれた。誰だと見るとユキだった。
「なんだよ、脅かすな」
「その言い方はひどいのよ」
「はいはい、ここはなんて言うかわかるか?」
「さぁね、わかんないのよ」
「そうかい」
そう話している内にどこからか音楽が流れる。音楽の事は全くわからないが、どこか俺達を祝福してるようだった。
そんな中、二階のバルコニーに人が来た。その人を見た人達はざわつき始める。その人の見た目はコッペパンであった。一体誰だろう?と思っていると他にも人が来た。イギリスパンの人、ドーナツの人、そしてフランスパン、昨日見た事のある人がそこにはいた……フラだ。
「私はパン兵団団長、コッペパンのコペだ。君たちはこれから兵団試験を受ける、期待しているよ」
彼の言葉で少し、周りが興奮したのがわかった。彼はコホンと咳払いしてから言葉を紡いだ。
「では試験の説明をする。試験は二人一組になり、戦ってもらう。その戦いで、我々団長が、判断し合格かどうか決める。何か質問はあるかな?」
一人、手を上げた。
「あの、剣とか使ってもいいんですか?」
「剣は木刀を使ってもらうよ。剣を使うかどうかは自由で、木刀はこちらで用意してあるから大丈夫だよ」
ありがとうございます。と言ってから、手を下げた。
「他には?」
一人手を上げた。
「団長が判断すると言ってましたが、合格は勝った方だけですか?」
「いいや、場合によっては二人とも合格するかもしれないし、二人とも落ちるかもしれない。もちろん片方だけかもしれない。戦いぶりで決めると思ってくれ」
ありがとうございます彼はそう言って手を下げた。
「質問はあるかな?………………無さそうだな。では二人一組を作ってくれ。準備が出来た組から、戦ってくれ。戦いが始まったら、舞台から降りるように」
コペ団長はパンと手を叩いた。それから遅れて、ベルが鳴った。ゴォーンゴォーンと音を立てて。それが試験の始まりの合図だった。