2-27 魔王城攻略戦 闇
よろしくお願いします。
今日はちょっと早い更新です。
魔王城攻略戦が始まってから、制限時間の半分である3時間が経った。
昨日の魔王軍侵攻戦に対して、1階部分の難易度は随分簡単だなと思っていたけど。
1階部分はお試しだよ、と言わんばかりに2階部分に上がると難易度が上がった。
敵自体はそれほど強くないのだ。
なんせったって俺達は義務冒険者を1年間終えたオルトさんレベルが最高戦力だ。彼らがどう足掻いたって倒せない敵と言うのは出てこない。もちろん、ボスなどの1人では勝てそうにない敵はたくさん出てくるけど。
では何で難易度を上げたかと言えば、ギミックだ。
非常にエゲつない。
というか、恐らく観客が見ていて面白いギミックになっている感じ。
俺は今、楽器を演奏していた。
これがまた上手いもので、臨場感あふれるBGMを奏でている。
「コウヤさん急いで急いで! 来てますぅ!」
「し、死ぬっ!」
『生を求める者は奏でよ』
そんな文が刻まれた扉を開けると、中は円形の尖塔だった。
直径10メートル程度の尖塔で、壁には階段が螺旋状に渦巻いてとんでもない高さまで設置されている。外側から見た魔王城にはこんな巨大な尖塔は無かったので聞いてみると、フィーちゃん曰く、空間が拡張されているみたい。
そして、その階段こそが楽器であった。
一段昇れば決められた音が鳴り、一小節鳴らせば上部へ続く結界が解放される。
そんな仕様だから、鎖で登っていく事も出来ず。
さらに、その仕様を理解した直後、八つ手に武器を携えた金属製のパペット人形が階段を昇ってきやがったのである。
ロロの魔法を喰らってもビクともしないので、この敵は倒せない敵と早々に諦めた。
もちろん、ロロは運動音痴なので階段を猛ダッシュなどさせれば、早々に足を引っかけるのは目に見えているのでおんぶだ。
「んふーっ、むふーっ、んにゃぁ、はげしぃ……っ」
俺に背負われたロロは、俺の腰が激しく動くことで気持ち良くなっちゃっている。
「あーっ、また諦めようとしてる顔ですぅ! 諦めないでくださーい!」
なに、そんな顔をしているのか、俺は。
確かに諦めようとはしたけど。
しかし、そうは言うけどな、フィーちゃん。
こちとらハムハムされながら、接触した唇の隙間や鼻から熱い息を首筋に常時吹きかけられているんだぞ。俺はこんな大規模な演奏ではなく、8畳のお部屋の中でロロにゃんを奏でたい。にゃんにゃんにゃんと。
「きっとこの先に休憩所があるはずですぅ! チューを許可しますぅ! だから頑張ってですぅ!」
馬鹿め、諦めたらそこで試合は終わりだけどチューが始まるのだ。お馬さんの前にぶら下げるニンジンが貧相すぎるぞフィーちゃん。
しかしながら、俺の心にはもうちょっと頑張ろうという気持ちが沸き上がってきた。
美少女に応援されなかった中高生時代を送っていた俺は、フィーちゃんの甲高い声による応援が中々に刺さるのである。なお、すでに3回くらい諦めと復活を繰り返している。
「ほらほら、ロロちゃんも猫ちゃんしてないで応援してくださーい!」
「にゃぅ、が、頑張れ、頑張れ……んぁ!」
ロロが頑張れ頑張れコールをしてくれた。
最近これを言ってくれる機会がよくある。そうすると俺は、頑張って頑張るのだ。いっぱい頑張って頑張るのだ。頑張りまくった先で、ロロはいつもよしよししたりキスしたり胸に抱いたりしてくれるのだ。
心に燃料がぶち込まれた俺は、さらに足を回転させる。
「コウヤさん! たぶんあの穴がゴールですぅ!」
んなこと言われてもこっちは階段ダッシュ決めてるわけで、上なんて見ていられない。
俺はひたすら腕と足を振るい、ただ走るだけ。
そして、その時が来た。
最上階までたどり着いた俺は、すぐにロロを穴に放り込み、自身もダイブする。
穴の中はスロープになっており、どこかへ流されていく。
元々空間拡張されていた尖塔なので、スロープはそこまで長くはなく、すぐに排出された。
そこは休憩所の中だった。強制的に休憩スタートらしいぞ。
ありがたい事にこの休憩所は15分休憩できる仕様みたいだ。
「にゃあ、コウヤ大丈夫!? ごめんね!?」
さすがのロロも、今回はおんぶしてもらって悪いと思ったらしい。眉が八の字になっている。まあ、鎖を使わずダッシュだったからな。
「はぁはぁ……い、いいよ。ロロが苦手な事は俺がやるし、俺が苦手な事はロロがやってくれる。そういうもんだよ」
「う、うん!」
「それよりほっぺにチューして」
「そ、そうね。ンチュー。好き。大好き。ンチュー!」
ロロはほっぺにキスすると、俺の顔の汗をタオルで拭いてくれた。
はぁ、癒える。
少し遅れて、フィーちゃんがスロープから出てきた。
「コウヤさんお疲れ様ですぅ! よく頑張りましたねぇ、偉い偉いですぅ!」
フィーちゃんがぶっ倒れる俺の耳たぶを片方だけもにもにして言った。
「見てください! 穴の近くにレアアイテムがありましたー!」
顔を横にして見てみれば、それは一枚の写真だった。
中学生くらいの金髪赤目の美少女が汗を煌めかせながら体操服でマラソンをしている。
「【ステリーナ、過酷なる長距離走の思い出】らしいですぅ」
「全然長距離走じゃねえんだよなぁ。階段ダッシュだよあれ」
とはいえ、オルトさんレベルならここまで疲れていない可能性が高い。女子をおんぶしたい病を患ってしまった仲間たちはダメかもしれないけど。
なにせ、テフィナ人はレベルが上がれば体力もつきやすくなるからな。
魔力交換ブーストが掛かった現在の俺がこれだけ疲れているのは、ロロをおぶっていたからに外ならない。ロロだって50キロくらいはあるだろうし。聞いたことないけど。
息を整えながら悪態を吐く俺に、ロロがふんすと胸の前で手を握って言ってきた。
「ま、マッサージを行います!」
マッサージか。
普通はクールダウンした後にやるんだけど……
「それじゃあ、ふくらはぎと太ももをこうやって押しながら摩って」
揉むとたぶん痛いからな。
軽擦か強擦程度にしておいた方が良い。
「待ってください。それならこれを使いましょう」
フィーちゃんはそう言うと、一本のお花を亜空間収納から出した。
そして。
「お花さん力を貸してぇ! なぁああああ!」
フィーちゃんがお花魔法を行使すると、白いお花がペカーッと光った。
その光は、俺の下半身を包み込む。
「これは?」
「疲労回復速度を速めるお花魔法ですぅ。私はあまりこのお花と相性が良くないんで、効果はそれほどではありませんが」
「ふーん、そんなお花魔法もあるんだね。ありがとう」
「はいですぅ!」
俺がうつ伏せになると、ロロが慌てて俺の顔の下へ亜空間収納から出した枕を置いた。
イケメンキャラの抱き枕だった。
「えぇ?」
「ロロちゃん、彼氏さんにこの枕はないですよー」
「はわぁ、ち、違うのよ? そそ、それは、えっとね、お、お父さんが買ってきたの。だから仕方なしに使ってたの。ね、ねーっ?」
ねー、じゃねえぞ。
たまにロロはお父さんのせいにするんだよな。
でかい騎乗用ウサギ・ライドラビに乗ってゲロ吐いたのもお父さんがやったとねつ造したし。
どういう人なんだろうか。
彼氏にイケメン抱き枕を見られる失態を冒したロロは、ほっぺにチューしてご機嫌を取ってきた。
俺はそんなロロの頭を撫でて笑い、イケメンの胸に顔を埋めた。
ロロにゃんの匂いがする。しかも割と濃く。
そんなロロにゃんは、はわぁコウヤにゃんとゼイルさまが……、と何やら呟いた。彼氏にBLを求めないで欲しいんだけど。
「ここですかぁ、これが良いんですかぁ?」
と、ロロがぼさっとしている間にフィーちゃんがマッサージを始めてくれた。
紅葉サイズの魔手が程よい力加減で俺のふくらはぎを強擦する。
「あー、それ、良い感じ。フィーちゃん上手だね」
「私も武術家の端くれですからねぇ。これくらいはできますよー」
「にゃー、フィー! コウヤは私のっ! 私がやるのー!」
「ロロちゃんはもう片方やってくださいー。時間もないですから、分担ですぅ」
「むぅ、一理あるわ。でも、今日だけだからね?」
「分かってますよー。それじゃあテキパキいくですぅ」
「うわぁ……カッチカチでパンパンになってぅ。こんなにして大丈夫なの?」
早速ふくらはぎに指を添えて強擦し始めたロロが、そんな事を言いながら、癒しタイムが始まった。
「うんしょうんしょ!」
「元気になるですぅ! お前はまだまだ走れるですぅ!」
すげぇ、なんだこのハーレムみたいな感じ。
美少女二人に身体をせっせとケアされているぜ。片方は50センチサイズでスパルタなこと言ってるけど。
ふふ、しかもこれ、生放送なんだぜ? ヘイトを集めないかな?
休憩制限時間はここだけ15分なので、サービスタイムは10分程度。
気持ち良すぎてイケメンの胸に涎が零れた。
その後は、ここまで一気に体力が消費されるエリアはなかった。
代わりに、ロロが活躍するエリアが増えた。
廊下の床が全部ないエリアでは、自動で移動するパネルに乗って襲い来る飛行する敵を魔法で撃ち落とし。
そのまま突入したボスステージでは、ロッ○マンかよ、と突っ込みたくなるパネル移動&シューティングを強要され。
もちろん、そのエリアではフィーちゃんも大活躍だった。フィーちゃんはそもそも床があろうとなかろうと関係ないしな。
魔王城は上に行けば行くほど構成エリアが少なくなっていくので、ほどなくして俺達は2階部分を踏破した。
3階部分は1エリアしかなく、そして4階が恐らくラストエリアとなっている。
俺達は、3階部分に入ってすぐの場所で、一休みした。
目の前には豪奢な両開きの扉がある。
「恐らく、この先はガチでムリゲーになるんだろうと思う」
「そうですねぇ、魔王軍侵攻戦も終盤がムリゲーでしたからねぇ」
フィーちゃんも同意するが、ロロは少し考えが違うようだった。
「たぶん、3階部分はクリアできないレベルではないわ」
「ふむ、その心は?」
「魔王ちゃんはなに?」
魔王ちゃんはなにって、そりゃ芸能人だけど……
「あー、なるほど。そういうことか」
「確かにそれなら3階はいけそうですねぇ」
魔王ちゃんは魔王は絶対に勝つというポリシーを持っているけれど、芸能人なのだし、イベントで自分が活躍する場面が無ければ満足するはずがないのだ。
魔王が戦う場面こそが、このイベントの花なのだし。
だからこそ、魔王軍侵攻戦が道中すらも鬼畜仕様だったのに対して、魔王城攻略戦には1階部分のボスをスルー出来たり、雑兵がそれほど強くないという甘さがあるのだ。
それはそう、自分のところに来て欲しいから。
そうなると、3階部分もムリゲーというほどムリゲーではないのだろう。
「おっと、またもや奇遇だね」
そんな話をしていると、階段からオルトさんが上がってきた。
1度ならずに2度までも本当に奇遇だ。
そしてすぐに、がやがやと青春している男女が昇ってくる。
どうやら一人も欠けていないようだ。
「みなさんご無事なようで何よりです」
「ああ、大変ではあったけど、なんとかな。はは……」
そう言ったオルトさんは、光を求めるように明るい窓の外を眩しそうに見つめた。目に光沢はなかった。
その背後では、小休止の匂いを感じ取った女子たちが男子の汗をタオルでせっせと拭っている。片思いしているマネージャーみたいじゃないか。
「この先は1エリアと、ラストだけか。一緒に行くか?」
「そう……ですね。今話していたんですけど――」
オルトさん達を休憩させがてら、俺はさっき話していた魔王ちゃんの考察を話した。
「うん、その考えは恐らくあってると思う。過去のイベントも2組くらいは魔王ちゃんのところまでは行けるんだ。侵攻戦の方は巨大クリスタル付近にすらいけないのにな」
「そうなんですか。じゃあやっぱり次のエリアもそこそこの難易度って事ですね」
「ああ、そうなるだろうね。で、どうする?」
「はい。ぜひお願いします。ちなみに、もし賞が取れたら配分はどうするつもりですか?」
「配分? お金のかい? それはしないよ」
「あ、そうなんですか?」
お金の事だし揉めそうだから尋ねたのだが、意外な返答だった。
「うん。このイベントの採点方法は、混成チームを作っても作らなくても、それに合わせてしっかりとつけてくれる。そんな条件の下に、みんながそれぞれできる限界の行動をしてポイントを稼ぐんだから、採点された点数を受け入れるのが道理だろ?」
なるほど、確かにそうかもしれない。
このイベントは、様々な行動に採点がなされる。当然、魔王ちゃん含むあらゆる敵を討伐した際にもその貢献度を採点して貰える。ラストアタックを決めた奴より、その決定的な隙を作った奴の方がポイントが高くなる場合もあるのだ。
「ただ、ひとつだけ。もし3位までに入れたチームが居たら、打ち上げの際に打ち上げ費用は全部奢る。俺達は、それだけ約束したんだよ」
「ははっ、いいですね、それ。二人も良いか?」
ロロとフィーちゃんが頷くので、俺はオルトさんに了承を伝える。
「それでお願いします」
オルトさんはイケメンな笑みを見せて、頷いた。
普通にモテそうな兄ちゃんなんだけどな。
こうして俺達は改めて混成チームに入り、しばしの休憩の後に、3階部唯一のエリアに突入した。
両開きの扉を開いた先は円形の中庭となっており、一見するとコロシアムみたいにも見える。
入口の丁度反対側には、ラストエリアに続くであろう階段が伸びていた。
空は映像なのか、怪しく光る赤月と星々が煌めく夜空。その空の有様はどこか魔王という存在の壮大さを思わせる。
そして、階段の入口にかかるアーチの上には、他ならぬラスボス・魔王ちゃんが足を組んで座っていた。
「ここ、ラストなんすか?」
「いや、たぶん、演出」
俺とオルトさんがこそこそと話していると、魔王ちゃんが仰々しく拍手をした。
「よくぞここまで辿り着いたのじゃ。テフィナ人の勇士たちよ」
「魔王……っ!」
オルトさんが憎々し気に喉を鳴らした。
この人はもはやこういう役割をするしか道がなかった。
他の連中とか、イチャコラに大半の意識が割かれているし。
見ろよ、みんなしてペアの女の子に良いところを見せようと、手を握ったり、背後に隠したりしているぞ。女子はそれが嬉しいらしく顔を赤くしている。
俺に至っては、こっそりロロにゃんに乳首を責められているし。ロロにゃんはこれをやると俺が嬉しいと勘違いしちゃってる節があるんだよなぁ、まったくもう。戦闘前から俺に状態異常が付加されつつあった。
「ふふっ、そういきり立つではないわ。まずはここまでこれた、お主らに褒美を与えようと思っておるのじゃ」
「褒美だと?」
「うむ。お主ら11人に素晴らしい贈り物をするのじゃ」
「11人? 俺達は……」
オルトさんが背後を振り返った。
魔王ちゃんと相対して頑張っていた自分の背後で繰り広げられていたイチャコラを見て、キリッとした顔が、イラっとした顔になった。
そうしながらも人数を数えたオルトさん。
オルトさんチーム4人、女子チーム4人、シルニャン、俺達チーム3人。12人だ。
「俺達は12人だぞ?」
「くっくっくっ。いやいや、お主らは確かに11人よ。のうシルニャン?」
その言葉に、全員がシルニャンを見つめた。
その視線を受けたシルニャンは動じることもなく、一人、前に進み出る。
その歩みは、ただ先頭に立って魔王ちゃんと会話するためではない。どんどん魔王ちゃんの方へ近づいていく。
「し、シルニャン……?」
オルトさんが困惑したように呟く。
俺の首に絡めたロロの腕に力が籠った。
それに合わせて、笑いをこらえるような痙攣が背中に伝わってくる。
その時、俺の脳裏に先ほどの一件がフラッシュバックした。
シルニャンが奇跡的に助かった後、ロロは魔王ちゃんは面白いことをすると、言っていた。
それはつまり……
シルニャンは俺達と魔王ちゃんの丁度中間あたりまで進むと、くるりと俺達へ向き直った。
「あの日、あの時、あの場所で、全てが始まり……思えば私は随分遠くまで来てしまったわ」
赤い月を遠くに見つめながら、唐突な独り語り。
「遠く、そして、深く。闇の果てへ。私は辿り着いてしまった」
ゴワァッとシルニャンの足元から瘴気エフェクトが噴出する。
「ロロティレッタ……私の一番の友達。お前を倒す、ただそれだけのために。私はこの身をステリーナ様に捧げたの」
ゴゴゴゴゴゴッシルニャンを中心に中庭が揺れ始める。
「ま、まさか、あの時か……っ!」
女子チームの悲鳴とイチャコラが飛び交う中、オルトさんが叫んだ。
「シルニャン、ぐぅ……っ、ど、どうしてぇ……っ!」
ロロが草を生やすのを必死で耐えながら、悲痛な声で叫んだ。
「すでに持っているロロティレッタには、ふふっ、きっと分からないよ」
己の足元から流れ出る瘴気が弱々しい笑顔を見せたシルニャンを包み込んでいく。
「約束したじゃない! 一緒に魔王を倒して、愛の溢れる世界を取り戻そうって! ぐふすぅ」
「もう愛だとか恋だとか……疲れちゃった。さようなら、ロロティレッタ……私はあなたを倒すわ」
瘴気が完全にシルニャンを包み込む。
その様はまるで漆黒の花の蕾のようだった。
「シルニャン! シルニャーン! ……ふ、ふふっ」
蕾に手を伸ばしたロロだったが、耐え切れなくなったのか俺の首筋に顔を埋めて笑う。
「くっくっくっ、どうじゃ、素晴らしいプレゼントであろう?」
「魔王ぉよくもぉーっ! ぐふすぅっ」
「くくっ、さあ踊り狂うのじゃ、テフィナ人の勇士どもよ。我は最奥で待っているぞ。やってくるがいい、仲間を倒して、な。くははははははっ!」
魔王ちゃんはそう言って、闇のゲートの中に消えていった。
振動の納まった中庭には、抱き合う3組の男女と、シルニャンの裏切りにガチで涙するアレックス君の彼女、笑いをこらえるロロをおんぶする俺、そして呆然とするオルトさん。
そんな中でフィーちゃんがわたわたしながら言った。
「ヤバいですぅ、ガクゼロのレミちゃんですぅ」
凄く平和な文明テフィナにも、闇堕ちし過ぎたキャラがいるらしい。
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ロロティレッタの文化案内
【レミ堕ち】
ガクゼロっていうゲームに出てくるヒロインの一人、レミたんの壮絶なる闇堕ちから生まれた言葉で、闇堕ちの最上級の状態よ。
レミたんは物語の中で辛い事がありすぎて、それでも健気に一生懸命頑張って……最終的にラスボスと合体するわ。
ラスボスの胸からレミたんの顔が出ている悲しすぎるフォルムとなっているわ。
なお、ガクゼロのプレイヤーの大体は、ヒロインよりもレミたんが好き。
読んでくださりありがとうございます。
ブクマ・評価・感想ありがとうございます。がんばります!




