2/2
羽が生える 数秒前
すると、有川はくすくすと笑っていた。
「山川って嘘つく時キレ気味になるよね笑」
「えっ?そうかな??」
俺は焦って知らないふりをした。
実は俺も薄々気づいていた。
だけど、ここで「うん。」と言ってしまうと
有川にメモの事を聞かれると思った。
だから、俺は知らないふりをした。
しかし、有川は
「ねぇねぇ、ほんとに何が書いていたの??」
しつこく聞いてきた。
俺は無視を貫こうとしたが有川がしつこく聞いてくるので…さすがに俺は折れた。
「わかった。見せるよ、はい。別にどうって事ないだろ?」
「えっ、何これ。意味深なメモ、誰が書いたんだろう?」