表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非日常の日常  作者: 碧
9/10

それは、知られることのない記憶



今回は、別世界の戦争の真っ最中のとある兵士の記憶。多少グロいシーンがありますが、文字だけなのであんまりグロくないと思いますが‥。

(どっちだよ(笑))




グロ注意




レギオンが、ギシギシと不快な音を発しながらこちらを見る。ただただ人を蹂躙するためだけの、生物兵器。


もう何体も、コイツらを倒してきた。

でも、致命的なミスをしてしまい、まともに攻撃をくらってしまった。


すでに、左腕の感覚は無い。右もなんとか使えるだろうがどこかにヒビぐらい入っているかもしれない。足は、はもはや形すら留めていない。この様子だと、内臓もただでは済まないだろう。


攻撃してきたレギオンは、そのままこちらに向かってくる。その体躯に伴い移動速度は、さほど早くない。


だが、もう動くことはできない。


もう、ここで終わりなのか。



突然、RPGが飛来し、レギオンの頭に直撃。レギオンの頭が吹き飛び、おびただしい肉片と血液が振りまかれる。


「おい!しっかりしろ!今助けるからな!」


RPGの砲身部分を投げ捨てて駆け寄ってくる。


なんだ。ロバートか。


いままで、いくつもの死線をくぐり抜けてきた戦友だ。


いくつもの戦場をめぐり、


いくつもの死に近づき、


いくつもの苦楽を共にし。


いつも頼れる存在で、最高の相棒だ。

ただ、その片割れの自分はもう、そのささやかな命を散らそうとしている。


「ぁあっ がはっ!‥ロッ、ロバ、ト、

ゴブッ、バハッ。」

「止めろ!それ以上しゃべるな!肺に肋骨が刺さってる。それに‥心臓にも‥」


わかってる。身体の中がどうなってるのかぐらい、自分でもよくわかるよ。


「くそっ、上の奴ら、ハイパージェルを牛耳りやがって。」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


説明しよう!


ハイパージェルとは、陸軍の開発した万能医療器具である!患部に巻きつけて二種類の薬品を注入することで、ナノマシンによる患部の修復および再生を行う素晴らしい医療器具である。

時に、それは撃ち抜かれた脳幹さえも修復させる。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「悪かったな、牛耳りで。」


そんな声が聞こえてきたのは、もう心拍さえも危険な域に達した時だった。


「ハイパージェルだ。大切な相棒に使ってやれ。」


そんなことを言いながらハイパージェルの入った医療キットを投げてよこした。


「かみしろ、さん‥?」

「どうした、使わないのか?」

「っ、使わせていただきます!」

「なら、急いだ方がいい。周りは俺が援護してやる。」


いきなりの出現に、半ば驚きから抜けれないものの、ハイパージェルは、的確に患部に巻きつけられていく。


あぁ。やっぱりロバートは最高の仲間だ。また、助けられたな。


そして、自分の意識は深い眠りに沈んでいく。


どーも碧です。

こんかいは、いつもののぼのぼとした世界とは違い、血と核と銃弾と生物兵器の飛び交う危ない世界を描いて編みました。グロ耐性の無い方は〈移動〉をお勧めします。


あと、前回の後書きが前書きあたりで予告した登場人物紹介を次回やります。


なのでどうぞご期待あれ。





Five More Hoursを聴きながら。碧




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ