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海
子供の頃に行った海
海の青 空の青
どこまでいくと
海と空が繋がるのだろうと
不思議に思った
もこもこしてる雲は
綿菓子(綿飴)みたい
アイスクリームの形をした雲も
大人になって
あの頃よりも広くてきれいな海に行った
曇り空なのに 太陽がまぶしくて
額に手をかざし
大きな波が突然やってきて
飛沫となって体にあたる
濡れてしまうから
はしゃぎながら
砂の方まで逃げたのにやってきて
それでも
私をあせらせた
薄いピンクの貝
手の中にピッタリ入る位の白い貝
大小の巻貝
海の音が聞こえるのかと
耳にあてた
30代の時だったけれど
心は13歳くらい
もう戻れない夏
戻らなくてもいい夏
今年も夏は
音をたてて私の横を通りすぎていく
完結小説の【僕は海がみてみたい】より、連想して綴りました
(その小説と繋がりはありません)