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カラフル

ミントティーの爽やかな香り


緑色の小さな葉に

熱い湯を注ぐと

ふわりと香りたち

ちょっぴり薄い琥珀色



昔、庭で育てていたブルーベリー

皆の分残しておかなきゃと

だけど欲しくなってしまう



八百屋で見つけた大粒のピオーネ

明日の朝の楽しみにと

だけど「いいや」とつまみ食い

夏の陽射しに恵まれて

濃い甘さで口が幸せ色

爪の中は昔のブルーベリーと同じ紫色になる



青い果実を食べちゃいけないと

”皆、食べてるから”

”蛙さんが食べてもいいって”

”蛇だよ”

まるで聖書の中のアダムとエヴァ

禁断の果実と失楽園


明日食べるつもりの洗ってないピオーネに独り言



灼熱の日々を超え

爽やかなミントティーがのどを潤おし

夏が背中を向けていくのを感じる


幼子の手のような葉や

山全体が

次第に緑から橙色、朱色へと変わる

温かい色へと


秋はもう近くまで来ている

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