夢とリアルと狭間の世界〜プロローグ〜
「なぜだ!なぜ俺はこんな状況になっているんだ!」
俺は今までに体験した事がない恐怖に怯えながら全力で逃げている。俺に恐怖を与えているのは借金取りや猛獣なんてものではない見た目は小学生くらいの普通の女の子だ。
「待ちなさい!アンタは私を傷ものにしたんだから責任をとりなさい!」
恐らくこの状況を聞くだけならば高校生くらいの男が小学生の女の子に追いかけられているだけでなんであんなに必死で逃げているのか不思議に思うはずだ。でもそれには理由がある
「アンタが止まらないって言うんなら」
俺の背後から声が聞こえてくるがそれを無視してひたすら逃げる。
「これをくらって死になさい!」
その声が聞こえたと同時に俺は近くにあった大木の根っこに足を取られて転んでしまった。イテッという声とドゴンという大きな音が聞こえすぐに顔を上げるとさっきまで近くにあった大きな大木が転ぶ前までの首の高さの位置から真っ二つにされていたのだ。
「チッ外したかでも今度は外さない」
獲物を仕留めそこなったかのように舌打ちを鳴らす少女は抜いていた刀をもう一度腰にある鞘に収めて構える。漫画が大好きな俺にはわかるあれはたしか抜刀術という技の名前だしかし通常の抜刀術は近くの相手を切るための技のはずだ、なのに彼女の斬撃はおよそ50mほど離れた大木を切断している
「またさっきのやつかよあんなの人間技じゃねーよ」
そんな弱音を吐いている頃には彼女は刀を振り抜いていた
送辞
これはプロローグとして書いたものですが何かアドバイスを頂けたら嬉しいです。それでは答辞をお願い致します。笑