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第六十五話

お久しぶりです。といっても、もうしばらく投稿は不安定になりますのでご了承ください。

「お!村発見!」


 思わずガッツポーズをする清雅。


「何か、久しぶりに見た気がする」


「まだ二日しか経ってないけどね」


 疲れ果てたように言うフィアの言葉を補足する優奈。


「だらしないわよ~」


「そーだそーだぁ!!」


 ライラがにやにやしながら言うと、元気な声でルーリスが言う。


「子供って、無尽蔵に体力がある気がするな……体力的には問題なくてもなんか疲れる。体力を吸われているというかなんというか」


「パシアンさん。年寄り臭いですよ」


「言ってくれるな。正直子供を二人相手にするのは見てるだけで疲れるんだ」


「私もそう思います」


「シャルスちゃん…まぁ、僕もそう思いますけどね」


 でも、楽しいとも思いますよね。と付け足すクロノワール。


 そんな三人の前を走り回るルーリスに振り回されるルーネ。そんな彼女を見て、三人は一言、


「「「苦労してますね(るな)」」」


 この老人共が。少しは手伝えや。と叫びたいルーネなのだった。



 * * *



 結局、何とかルーネがルーリスを止める頃には村に着いた。


「はぁ……もう、そろそろ投げ出したいんだけど…」


「あはは。じゃあ私が代わりに面倒見るよ」


「えっ……大丈夫?」


「……たぶん」


 優奈の目を逸らしながらのたぶんに一気に不安になるルーネ。


「だ、大丈夫よ!何とかなるって!」


「す、すごい不安だから一緒に行くことにするわ」


「う、うん」


 もう、なんというか、諦めである。結局、これでルーネの負担がどれだけ減るのかが疑問だが、結果的には助かるのだろう。きっと。たぶん。


 清雅とフィアはキョロキョロと左右を見てそれなりに楽しんでいた。


「へぇ…面白そうな食べ物が売ってるな」


「あ!あっちにも色々あるわよ!」


 わーわーきゃーきゃーと話しながら二人はテクテクと進んでいく。


「むむぅ……ここでお金を無駄にするわけにもいかないし…」


「悩み所よね…」


 気付いたら真剣な目をして悩んでいた。


 また、シャルスとクロノワールも清雅とフィアの様にとは行かないまでも、育った村以外の村に驚きを隠せないでいた。


「こんな危険なところにも村ってあるんだね…」


「ここにいる人たちは皆強いんだろうな…」


「そんなことは無いと思うけどね」


 二人の会話に混ざるライラ。


「なんでですか?」


「そりゃ、人によって元の性能が違うからね。人によっては村から出れないような事にもなるのよ」


「なるほど…そうなんですね。ありがとうございます」


「別に、感謝されるような事を言った覚えはないんだけど…まぁいいや」


 ライラはそう言って前を歩いていたパシアンにタックルを繰り出す。


「うごぁ!?何すんだ!」


「だって暇なんだもーん!」


「知るか!いいから離れろ!!」


「いやだー!」


 パシアンもパシアンで、面倒な人に好かれているんだな。と気付き、なぜか頬が緩む二人なのだった。



 * * *



「で、宿屋に入るのに時間がかかったわけだが…何か言う事あるか?」


「お、俺は悪くねぇし」


「私も悪くないわ。ちゃんと探してたもの!」


「「別の仕事で忙しかった」」


「まだ遊び足り無い!」


「見慣れない土地で…」


「ついはしゃぎ過ぎちゃいました」


「早く村を見て回りましょうよ」


「よし分かった。ライラ以外は行って良いぞ」


「なんで私だけ!?」


 現実は非情である。ライラはパシアンに引きずられて消えて行った。


「……まぁ、良いか。解散解散。各自色んな所を見て回ろうぜ」


 清雅がそう提案すると、全員は少し考えた後、


「じゃあ行動開始で」


 優奈の一言で動き出した。



 * * *



 清雅とフィアはフラフラと店を見て回る。


「そういや、なんで俺についてきたんだ?」


「えっ?な、なんでそんなことを聞くの?」


「いや、別に気になっただけだけど…なんか聞かない方が良いッポイな。忘れてくれ」


「う、うん」


 清雅と一緒にいたかっただけ、なんて言えないフィア。そんなフィアの心情を知ってか知らずか、たまたまあったアクセサリー屋に入って行くと、何かを買って出てくる。


「何を買ったの?」


「ん?あぁ。ほら、これやるよ」


「え?」


 清雅がそう言って差し出したのは真紅の色をした宝石の付いたペンダント。


「本当は自分で作ったのでもいいかと思ったんだが……生憎昔作ったやつは無くしてな……買ったものだけどこれでどうにか」


「い、いやいやいや。なんで私に?」


「ん~……貰って欲しかったから?って言うか、それ以外にないんだけど、ダメか?」


「ううん!全然構わないわ!でも、本当にいいの?」


「あぁ。貰ってくれると嬉しい」


「そ、そう?なら貰うわ。ありがとう」


「おう。どういたしまして」


 そう言って笑いあう二人。周囲から強烈な殺気が放たれていることに気付いてないのだろう。


 さて、そんな二人だったが、そのまま散策を続け、ふと気付くと、辺りに人影は無くなっていた。


「……ここ、どこだ?」


「私も…分からない。けど、なんとなく危険な感じがする」


「同感。帰るか」


「えっ、そんなに簡単に帰れるの?」


「大丈夫だろ。最悪犯人を見つけ出して殴り飛ばせばいい」


 笑顔でそう言う清雅。呆れた様な表情でフィアはため息を吐き――――




「――――それは怖いわね。出来ればやめてほしいのだけど」


 不意にかけられた声に二人は振り返った。

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