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第四十五話

今回は短いです。すいません


 地下通路入口までたどり着いた清雅は、背負っていた闇の塊を地面に置くと魔法を解く。


 突然解かれた事に、中にいたフィア達は対処できず、ドサッと音を立てて落ちる。


「あうッ!ちょっとセイガ!何するのよ!」


 落ちるとともにフィアは文句を言う。もちろんフィア以外にも文句を言いたげな表情をしていたが、今言うのはやめておこうと思い、表情だけに止めて置くことにした。


「ごめんごめん。別に悪気は無かったんだけどな?まぁ、次は気を付けるよ」


 清雅はそう言った時、後ろからライラが、


「ほら、早く行くよ~!」


と言って、地下通路の入り口を開けて中へと入っていく。それを聞いたフィアは、


「むぅ……仕方ないわね。今はここを逃げることを優先しよう。ほら、さっさと行くわよ!」


 そう言うのだが、


「――――なんで俺につかまってるんだよ?」


「そりゃこの下が真っ暗だからよ!」


 がっちりと清雅の腕を掴んでおり、威厳の欠片もない。本格的にこいつ魔王なのか?とか思うレベルである。ただ、反対の腕にルーリスもくっ付いて来て、清雅はもういいや。と色々諦め、地下通路へと入っていく。




 結果から言って、地下通路では特に何もなかった。言う事があるとすれば、通路の中で清雅の腕からミシミシと音がしていたくらいだろうか。


 その後も特に何事も無く城壁の外にまで出れたが、その時城の方から来た兵士の一人が紙を持っていたように見えた。清雅はそれを見て、まさかな…と思いつつ、見なかったことにするのだった。


「で、次はどこに行くつもりなんだ?」


 城からある程度離れた所で立ち止まり、清雅はずっと被っていたフードを脱いでそうフィアに問う。


「ん~……一応アトランタルに行ったから目的は達成……できたかな?ん?目的ってなんだっけ?まぁいいか。で、とりあえずは獣人の国にでも行ってみようかなって私は思ってるよ」


 清雅はそれを聞いて、


「そうか。まぁ、俺はどこに行こうともフィアについて行くだけだけどな」


と答える。それを見ていた優奈は、フィアの顔が少し赤くなっていたことを見逃しはしなかった。


「で?優奈とかライラとかはどうすんだ?」


 清雅に問われ、優奈達は少し考え、


「私も特に行く所は思い付かないし、一緒に行くわ」


「優奈ちゃんに同じくかな」


「わ、私も一緒に行くよ!」


 優奈、ライラ、ルーリスの順で発言する。ただ、清花だけ返事は返ってこない。


「清花はどうするんだ?」


「私は少しやることがあるので、抜けることにしますね。まぁ、戻ってくるつもりはあるので、その時はまたよろしくお願いします」


 そう言って、清花は今来た道を戻っていくのだった。


「またな~……って、あいつ、やることがあるって言ってたが、何をやる気だ?」


 清雅は清花に手を振りながら、ふと嫌な予感がして、ぼそりと呟く。


「さぁ?ただ、確実に私たちにとって良い事ではないのは確かだけどね」


「やっぱりそんな感じがするよな……清花の事をそんなに知ってるわけじゃないから何とも言えないが、あいつはなんというか、面倒事を創り出す側の奴だなって思うんだよな……」


「意外と的を射てるわよ。その言葉」


「やめてよ。そんな、これから先とんでもないモノが来そうなことを言うのは」


 不穏な話をしている清雅とライラに、フィアは若干怯えながら突っ込む。しかし、それで返ってきたリアクションが苦笑いだったので、何とも言えない気分になるフィアなのだった。




 一方、清雅達から離れた清花は、


「さってと、どうしましょうか。そろそろあの子を本格的に探すか、それとも面白そうなことでも創り出すか……むぅ……」


 清花は数秒考えた結果、


「あの子を探してから面白そうなことをしましょうか。よし。やることも決まったし、さっさと見つけ出して遊びましょうか!」


 そう言って、意気揚々と歩き出すのだった。

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