第十一話
先週投稿できなくてすいません。
それと、たぶん次からも遅くなると思います。
さて、進んで三十分位経ったんじゃないかな~。と思ったら、たくさんの家の様なものが薄らと見え始めた。
「……あれ?なんか、昨日まで存在するのかどうかすらも怪しくなってた家が見え始めたぞ?」
と、ぼそりと清雅が呟くと、
「………ちっ」
そんな音が、隣を歩いているフィアの方から聞こえてきた。
「ちょっ!何!?今の舌打ちは!」
「気のせいよ」
そんなわけねぇだろ――――と思いながらも、何も無かった様に進む。
あ、狼には影の中に入ってもらわないとな。と、清雅は気付く。
≪狼、影の中に入ってくれ。さすがに村の中はまずい気がするから≫
≪りょうか~い≫
そう言って、狼は清雅の影の中に入る――――名前考えてあげないといけないかなぁ…とか清雅は思った。
そんな感じでたどり着いたのだが…その時に気付いた事が――――否、気付いてしまった事がある。そう、俺、金持ってねぇよ!…と。
そのことに気づき、清雅は冷や汗を流しながら進むのだが…フィアは、気付いてないみたいだな…と、とりあえずここは、あの俺と一緒に落とされた神に頼ってみるかな…
そんな事を考え、昨日以来の、神様へ向けての言葉を放ってみる。
≪おい、神様、起きてるか?≫
≪はいはい。なんでしょな?≫
≪…やっぱお前、最初に会った時とキャラが変わってないか?…まぁ、良いけど。それよりも、今、金銭的な大ピンチなんだけど…助けてくれないか?≫
≪え~?そのくらい自分でどうにかしないとですよ?≫
≪そんなことは分かってるよ。だけどさ、初期アイテム無しって、意外とキツイぞ?ゲームとかならどうにかなるが、現実だと相当不味いんだが≫
≪むぅ……しょうがないですね…金貨五枚ポケットに放り込みますから、それをどうにかして人間界の冒険者ギルドまで生き残ってくださいね~≫
≪……金貨の価値がわからん……≫
≪そんなのは、隣を歩いてるのにでも聞けばいいじゃないですか≫
≪い、いきなり突き放したな……一体俺が何をしたというのか…≫
≪さぁ?何ででしょうね?≫
≪むぐぅ……まぁ、ありがとよ≫
≪それじゃ、頑張ってくださいね~≫
≪はいよ~≫
そんな会話(?)が終わり、清雅はズボンのポケットの中に手を突っ込んだ。すると、何時現れたのか、硬貨のような感触があった。そして、その硬貨のような物を引っ張り出すと、予想通り、金色に輝く、五百円玉くらいのサイズの硬貨があった。
その金貨を見ながら歩いてると、隣を歩いていたフィアが清雅の手にある物に気付いたのか、こちらを見てくる。
「あれ?金貨持ってたの?」
「え?あ、う~ん…持っていたというか、今さっき手に入れたというか……」
「ふ~ん……てか、そんな大金があるのにこんなところにいるって……何考えてるのか分からないわ…」
「そんな大金なのか?」
「…………え?ちょ、ちょっと……本気で言ってるの!?」
「え、そんなに驚くことなのか?」
「あー、いや、むしろ知らない方が異常だと思うわよ?だって、生きてく上で絶対覚えるでしょ?普通」
「あ~、たしかにそうだな……」
「ハァ…まぁ良いわ。教えたげる」
「お願いします。先生」
「はいはい。えっと、じゃあまず始めに、お金の種類から教えましょう。一番価値が低いのは銅貨。次に銀貨。その次に金貨。そして、一番高いのが白金貨よ。で、位が一つ上に行くには100枚必要よ。まぁ、例外で、白金貨は金貨1000枚分なんだけどね。ついでに、100枚近くも持ち歩くのが面倒だから、銅10枚で銅板、50枚で小銀で、銀10枚で銀板、50枚で小金があるわ。まぁ、白金貨の間は、そもそも金があれば大体どうにかなるから作られてないわ。ちなみに、銅貨一枚でうまくすれば食料品が一つ買えるわ。もちろんあまり量も質も良くないけどね。銀貨一枚は、うまくすれば、食事無しの安い宿なら一泊できるかもしれないわね。金貨一枚だと、ぼろい家くらいは買えるかも。白金貨は、普通見れるものじゃないけど……たぶん貴族の豪邸を2~3軒建てるくらいはあるんじゃないかしら」
「ふむふむ。つまり、この金貨は相当価値があるってことで良いんだな?」
「まぁ、そんな感じね。よし。これで大体説明したから、もう説明することもないはずね」
「まぁ、これ以上は……たぶん……無いはずだよ。うん」
と、こんな長話をしてたら、いつの間にか、すでに村の中に入ってた。
「さて、とりあえず、何しようかな」
と清雅がぼんやりとしながら言うと、
「まずは宿を確保しないと……」
そんな声が隣から聞こえてきた。
「そ、そうか。じゃあ、先に宿を探すか……」
そう言いながら辺りを見渡すと、少し後ろの方に、INNと書かれた看板があった。たしか、あれが宿であってる…はずだ。
「あそこはどうだ?」
「え?あ、そうね。行ってみようかしら」
清雅達は、ドアを開けて中に入ろうとすると、ちょうど出るところであっただろう、鎧を着た男にぶつかってしまった。しかも、微妙に鎧尖っていて、それが、見事に鳩尾の間にドスッという音をたてて突き刺さった。
「ぐふっ!ゲホッ、ゲホッ……す、すいません…」
「あ、いえ、こちらこそすいません」
と、どちらも謝っていたら、店の方から、
「セイガ~?何してるの~?早く来てよ!」
いつの間に入っていたのか、フィアが文句を言ってくる。
「あ、じゃあ、連れが文句言ってるんで、これで失礼しますね」
「あ、はい。本当にすいませんでした」
「いえいえ、本当にいいですって。でわ、さようなら」
「さようなら」
まったく…なんでこんなことになったのさ――――と思いながら清雅はフィアの方に向かうと、すでに店主らしき男と話をしているであろうフィアがいた。
「遅いわよ。何やってたの?」
「何って、見てなかったのか!?」
「いや、見てたけど…何もあんなに謝らなくてもいいじゃない。そもそも、ぶつかったのはあっちじゃなかったっけ?」
「そうだったか?俺がぶつかった気がしたが…ま、いいか」
「そうね。えっと、とりあえず店主さん。宿代って二人で一泊いくら?」
と、不意にフィアは話を振ると、店主は、
「食事付きで銀貨6枚だ」
「むぅ……もう少し安くならない?」
「安くはしないが、少し面白いことを教えてやろう」
「むむむ……その情報気になるわね…いいわ。銀貨6枚ね」
そう言い、フィアは自分のポーチの中から銀貨6枚を出し、店主に渡した。
「で、その面白い情報って?」
「あぁ、あそこの奥の席に座ってる女性三人と、お前さんの連れがぶつかった男は、勇者達だ」
…………。
「「え?」」
清雅達は、同時に振り返った。




