Excursion
三話の前にちょっと失礼します
この回は、特に読まなくても構いません。
魔法に関して、基本的な設定を明確にしたいと思います。
本編にていずれ語られる内容ですが、まだ先になりそうなので、メモもかねてここに記させていただきます。
前述の通り、物語の中でも説明される話なので、とばして下さって結構です。
―魔法メモ―
・精霊『エレメント』 神獣『セリオン』 竜『ドラゴン』 と契約する事により扱えるようになる。
・精霊はアミスライン全土に分布しており、あらゆる場所に居る。
・神獣は縄張り意識があり、神獣のいる場所では、その一種だけのことが多い。
・竜は存在自体が少ない。契約できることは稀。
・契約した神とならば基本的にどこででも交感できる。
・精霊は東に行くほどその密度が増す。
・神獣は群れている。居るところには密集し、居ないところには全く居ない。だがやはりやや東寄りに密度が増す。
・竜はファンタジーの世界でファンタジーになりかけている。エルズリッドになら居るかもしれない。
・アスターティは大陸の東側が領土。だから精霊、神獣の数が多い。ゆえに『古き神々の目的地』と呼ばれる。
神秘学者デューティス曰く「精霊・神獣・竜は、役目を終えた神々が化生した姿である。」 平たく言えば『神の国での仕事を引退して、この世界で隠居生活を送っている神々』を、この世界の民は精霊・神獣・竜と呼んでいるのだ。そんな『古き神々』に好かれ、気に入られ、愛され、認められし者達がいる。その者達が『古き神々』と契約することで得られる恩恵を“魔法”と呼ぶ。(二話より抜粋)
よくわかる魔法の使い方 ~シェルナスを例に挙げて~
1.まずはじめに精霊、神獣、竜を見つけましょう。
2.彼らに認めてもらうことが出来たなら、契約を行いましょう。
3.契約の際、彼らから“交感言語”を授かりましょう。
4.“交感言語”は云わば、音声認識によるアクセスパスワード。忘れないようにしましょう。
※複数の相手と契約した場合は、“交感言語”と契約相手の名前を取り違えないよう注意してください。
5.では魔法を行使します。例にならって使ってみましょう。
1「 テクス タアト ファル ヴァ リオ 」―――交感言語を発します。はっきりと発音しましょう。
2……その体が薄く発光する。―――神と繋がった証拠です。驚かず落ち着いて下さい。
3「我が望は道!…… ―――神にやって貰う事を明確にしましょう。
4……我らの前の途切れし道に架け橋を!」―――細かい注文を付けます。神との信頼関係が深いほど正確に応えてくれます。
5《承認 権力ノ行使ヲ許可スル》―――出来るか出来ないかを神が教えてくれます。この場合は出来るようです。
6「 セラ…… ―――お願いしますの意。
7…… イールズ!!」―――契約した神の名前を言いましょう。
以上で魔法が発動します。皆さん出来ましたか?ちなみに魔力は要りません。消耗するのは体力です。皆さん、衰弱死に気を付けて正しく使いましょう。
失礼致しました。