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メモ:霊能者Rの語る『灰色の子供』について

――Rさん、Kマンションで頻繁に見られる『灰色の子供』とは、つまるところ何なんですか?

R:私は死神だと考えています。よく“死神”って黒いフードをかぶった男だと思われがちですが、文化によって姿は違います。私の見たあの子供は、“迎えに来るだけの存在”に見えました。実は、私もあの子供をドイツで見たことがあるんですよ。


――ドイツ?

R:学生時代に留学してたことがあったんです。当時、バスで通学してたんですが、ある日、見慣れない子供が乗っているのを見かけました。髪も服も肌も、何もかも灰色の子供が。ひと目見た時、「これは人間じゃない」とピンときて、嫌な予感がしたので途中で降りたんです。そして、バスを見送ったら、後部座席の窓から十人くらい、灰色の子供が私を見ていました。そのあと、乗っていたバスが事故にあって、乗員乗客全員死亡したとニュースになっていました。あのまま乗っていたら私も今頃はここにいないでしょうね。


――その死神が、Kマンションに取り憑いていると?

R:おそらく。あのマンションが建つ前の物件を調べたほうがいいかもしれません。


――わかりました。ありがとうございます。

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