いよいよ精神科
適応障害がひどくなると、うつにもなるそうです。
心のモヤモヤを説明することは難しいことです。
予約の時間より10分前に到着したのは、家から一番近いところにあるクリニックの駐車場だ。
そこは平日でも混んでいるところなのだが、今日は思ったよりも空いている。
予約が取れたのは、面談から一週間後。
行けと言われたのだから、とりあえず聞くだけ聞いてみようと会社の昼休みにすぐ電話した。
対応してくれた受付の人に症状と内科を受診したことを伝えると、これから来てもよいとのことだった。
そして、電話した今日が初診日となった。
昼飯もほとんど食べず、急いで半休の届けを出して逃げるように帰宅した。
持参してくれと言われていた、おくすり手帳(内科での処方箋)と、財布には現金を少し多めに入れておいた。
たまたま空いていたのか、それとも自分が思っているよりひどいのか。
とにかく、精神科(心療内科)だ。
症状をはっきり言えるか心配になったが、待合室はきれいで思ったより患者さんは少なく、受付の人の感じがよかったのでホッとした。
渡された問診票に、住所・氏名・勤務先・家族構成などを書き入れていく。
その中でも、一番重要な項目は、症状についてだ。
項目がいくつもあり、そのほとんどに〇をつけたが、生死に関わるところは見ないようにした。
その他にも、手の震えなども付け加えたが、それを書いているときも手が震えていた。
たぶん、緊張からくるものだと思う。
問診票を出したあと、対面(看護師さん?)での問診はだいぶ時間がかかった。
そのあとに、先生の診察が始まった。
細かく確認をしながらの問診、何が原因でこうなったか、どんな症状か。
先生はそれをパソコンのキーボードで打ち込み、わたしが話はじめると、必ず手を止めて話を聞いてくれた。
しばらくして、先生の口から、聞いたことのある単語が出た。
「うつと適応障害ですね」
まさかと思ったが、パソコンとは別の大きなモニターに【うつ】【適応障害】と書いてあるのが見えた。
「診断書出しますね」
「今日もらえるんですか?」と驚いていると、先生のすぐ横で、プリンターがカタカタと動きだした。
体の具合が悪くなった原因、引き金になった出来事は何だったか。
母親に言われてから、これだと思うものがありました。
身近な人に相談することもだいじだと思いました。