投薬なし
精神疾患に対して、まだまだ認知が足りない。
というより、勉強していない。今でも自分や家族には無縁のこと思っている。
医者の先生から、「薬はどうしますか。漢方もありますよ」と言われたが、副作用が怖かったのでやめておきますと断った。
実際に、薬の副作用が出た人を間近で見たことがあるので、あまり頼りたくなかった。
錠剤がうまく飲み込めないという理由もあるが、薬漬けになるのも怖かった。
それに、原因が分かっているのだから、そこまで必要ではないと思った。
代わりに、リラックスのサプリメントを飲んで(噛んで)いたが、それの効果があるのかどうか。
とにかく薬に頼らなくても、徐々に症状は無くなっていった。
会社から仕事から人から離れることが、一番の薬だった。
月一の電話でも面談でも、やたらと聞かれたことがある。
「薬は飲まないの?」
精神病(精神疾患)= 薬が当然と思っていたのか、そこは妙に不思議がっていた。
その時だけ、変に興味を持って聞いていたような印象を受けた。
パワハラセクハラ当たり前の時代に生きた人たちであり、その考えから抜け出そうともしない。
自分たちは間違ったことしていないのだから当然、何が悪いんだ? とキレ気味に食って掛かる。