8話 俺が戦う理由
翌日
俺は颯太に昨日美奈から教えてもらったことを伝えた。
颯太「まじかよ!それは止めねぇと!」
晴人「ああ、それでなんだが。」
続いて、俺と美奈の計画についても。
颯太「まじか。お前ら相当ネジ飛んでんな!」
晴人「美奈が1人で考えたんだよ。あいつと一緒にするな。」
颯太「ふーん?まあいいだろう!俺もその計画に協力する!」
晴人「いいね。お前ならそう言うと思ってた。」
これで仲間は3人に増えた。はやくこの計画がはじまる前に仲間を探さないと……
放課後
雷夏「ついにあの日から15年かぁ……私が生まれた環境が悪すぎるのもこの事件のせいだし。本当に許せないわ!」
晴人「なんの話ですか。雷夏先輩。」
雷夏「知らないの!?この地域は15年前に事故が発生して街一帯が全焼して半数以上の人が死亡したの!」
晴人「へー、それでこの地域昔より人が少なくなったんですね。」
雷夏「本当に許せないわ!まだ犯人は見つかってないらしいし、さっさと犯人見つけ出して私が取っ捕まえてやるんだから!」
この人は毎回こうアツいんだよな。
その翌日
颯太「おいおい晴人!」
晴人「…何。」
颯太「実はな!リオ博士にあの計画の話をしたんだよ!」
晴人「は?あいつに?」
颯太「そうそう!それで修行をさせてもらうことになった!」
晴人「いやいやいや。それ俺もだよな?馬鹿げてる。なぜ俺に話さずにそう決める?」
颯太「人を殺すってことは訓練が必要だろ?俺ら前のSBEで実力分かり切ってんだから!あのままじゃ何も出来ねぇって!」
急すぎる。やはりこいつも人の事言えない。ネジが飛んでいる。
颯太「ってことでこの日に博士の研究所集合な!」
晴人「……まあいいだろう。俺もどうするか考えていたからな。丁度いい。」
颯太「そうと決まれば連絡してくるぜ!」
もうLINE交換してんのかよ。早すぎる。さすが陽キャ。
まああいつならいろいろなことを知ってそうだ。
少しは成長に繋がるかもな。
……まて。
晴人「颯太!」
颯太「どした?」
晴人「お前が戦う理由はなんだ?」
颯太「なんだ急に。まあそりゃな。世界崩壊の危機だぜ?俺らは能力があるから普通の人間よりかは活躍できる。だから世界を救うために戦うんだ!そういうお前は?同じじゃないのか?」
晴人「…ああ。俺も同じだ。」
颯太「だよな!」
……いや違う。世界を救うためでもあるが、俺はもう1つ理由がある。俺だけの理由が。