5話 フリーズした夜と炎の弾丸
雨の降る夜。
この日、晴人と颯太は2人で商店街に来ていた。
颯太「こうやって2人で夜飯食うの、初めてだったな!」
晴人「まあそうだね。まあこんな悪天候の日に行くべきではないと思うんだけど。」
そんな他愛のない会話をしていた時だった。
突然衝撃波のような音がしたと思ったら、周りの全ての人間の動きが止まった。
颯太「なんだ!?」
晴人「俺ら以外の人間の動きが止まっている?」
おかしい、明らかに何かが起きている。
そう思った矢先今度は人の動きが動き始めた。
何が起きている?
ニュースが映っているテレビには当然速報としてこの身動きが取れない現象が報道されていた。
しかし、もう終わったのだから良いのではないか?
そう思っていた。
しかしまたしても衝撃波がした。また周りに人間の動きが止まった。
意味がわからない。俺たちはなぜ動ける?なぜ2回目が起きている?
そんなことを考えていた矢先。
???「ブオオオオオオオオオオオオオン!」
颯太「なんだ!?」
目をやった先には謎の炎が宙を舞っている。
晴人「あいつの仕業かもしれない。あれを止めないとこのフリーズは終わらないかもしれない!すぐに止めるぞ!」
颯太「ああ!でも、どうするんだ?」
晴人「忘れたのか?俺らにはこれがある。」
そう言うと、晴人はコアとウォッチを手に出す。
颯太「なるほどな!これで俺らも応戦できるぞ!」
そんな会話をしている間にすでに炎の正体は迫っていた。
???「やあやあ!君たち、動けているのはなぜだい?」
そう言うのは10人くらいいる集団の真ん中にいる何者かだった。
晴人「誰だ貴様は。」
こんぽた「名乗っていなかったね!俺の名前はこんぽた!炎を扱う能力者だ!」
颯太「能力者!?しかも俺と同じか!燃えてきたぜ!行くぞ晴人!」
晴人「ああ。準備はすでに出来ている。いくぞ!」
2人「変身!」
♪〜〜
ウォッチ「トランス!タイプ炎!」
「タイプ水!」
颯太「この時を待ってたぜ!俺らの力を試す時だ!」
こんぽた「こいつら、能力者のくせに能力者に対抗するのか?おもしろい!行け!デスクローン共!」
そういうとこんぽたのまわりにいたクローンのようなものが飛び出してくる。
颯太「特にこれと言ったことはしてこねぇな!おら!俺の炎で燃え上がって死ねえええええええええええ!」
颯太が出した炎はクローンに直撃し、クローンが消滅する。
颯太「倒したのか!?意外と弱いぞこいつら!」
晴人「俺も負けてられないな。水はな、炎のように殺傷能力はないかもしれない。
しかし、俺とお前では戦闘IQが違うんだよ!」
晴人は水でクローンを押し上げ、上から水で地面に叩きつける。
作戦は成功した。クローンは衝撃で破壊され消滅する。
残りのクローンも2人は協力し、全員を消滅させた。
こんぽた「中々やるじゃん!でも、君たちはここで終わりだよ!」
こんぽたが動き出す。
さっきまでのクローンとは違い炎を纏った銃を両手に持っている。
こんぽた「オラァ!!!死ね!!!」
素早く反応し上手く躱わせた。
こんぽたが放った弾が着弾したところが大炎上している。木や椅子、ガラスなどが全て破壊されている。
晴人「あれ食らったらやばそうだな。」
颯太「お前水だろ?なんとかできねぇのか!」
晴人「ダメだな。まず雨が降っているのに炎は消えていない。おそらくあの弾は俺の水では防げないだろう。」
颯太「じゃあどうすんだ!」
晴人「どうするも何も避けて近寄るしかないっしょ。」
こんぽた「なにグダグダ言ってんだ!死ね死ね死ね!」
必死になって避ける。弾が心なしか速い。
颯太「こいつさっきから口悪すぎだろ!」
晴人「そこか?このままじゃマズいぞ。」
こんぽたはもはや狙ってるとは思えないほどの連射をしてくる。
颯太「いってぇ!」
晴人「大丈夫か……ってまずい!」
必死に避けていたがついに当たってしまった。
1発だけでも大分ダメージが来る。
こんぽた「あれ?まだ一回しか当たってないのにもう終わり?やっぱ人間の味方するやつは雑魚なんだ!wwwwwwwwwwwwwww」
晴人「腐りやがってる。あいつにこの世界の主導権を握られたらまずいぞ。」
颯太「ならやるしかねぇだろ!」
再び颯太が立ち上がった。
俺も負けじと立ち上がる。
2人「勝つのは俺らだ!覚悟しやがれ!」