3話 能力者の変身体
明日香が謎の計画を進めているとき、晴人と颯太は休日に待ち合わせをしていた。
能力者についてもっと知りたくなったからだ。
どうやらこの町に能力者について詳しい博士が居るようだ。
晴人「本当にそんなやついるのか?能力者は世界に数百人程度しかいないわけだし。」
颯太「逆に気になるだろ?数百人程度しか持っていない能力って聞いて。」
晴人「まあたしかにな…」
颯太「てことでこの裏路地にある店に居るらしいんだが…」
晴人「明らかここだろ。いかにも私怪しいですよみたいな雰囲気出してるし。」
晴人の言葉を信じて颯太がドアを思いっきり開ける。
するとそこには1人の白衣を着た白髪の女性が立っていた。
???「やあやあ」
なんだが穏やかそうな声で話す彼女
???「まあそこに座ってよ」
そう言いながら指差した先にはテーブルと椅子があった。俺らは言われるがままそこに座った。
リオ博士「そういえばまだ自己紹介をしていなかったね。私はリオ・カムニバル博士。能力者について研究してるの。」
颯太「リオ博士ですね!早速能力者について聞きたいんですけど、俺の考えでは能力者はただ火を出せるだけじゃないと思うんですよ!もっとポテンシャルを秘めてそうというか!」
リオ博士「君の間は鋭いね。そうだね、能力者にだけ使えるものがあるんだ。」
晴人「それはなんだ?」
リオ博士「変身体。そう呼ばれるものよ。」
颯太「なにそれすっげぇかっこいいじゃん!俺らがその変身体になれるのか!?」
リオ博士「ええそうね。ただ変身にはこれが必要なの。」
そう言ってリオ博士は棚から何かを取り出す。
それは宝石のようなものと時計のようなものだ。
リオ博士「これはコアと呼ばれるもの。これをこの時計、トランスウォッチに自分の属性に合ったコアを装着することで変身ができるの。君、やってみてよ。」
そういい颯太に炎のコアとウォッチを渡す。
リオ博士「なんかそれっぽいこと言ってた方がかっこいいわよ。」
颯太「んーじゃあ!変身!」
晴人「いや安直かよ」
その瞬間颯太がつけているウォッチから音楽のようなものがなる。
♪〜〜
ウォッチ「トランス!タイプ炎!」
その瞬間颯太の体が一変し始めた。どうやら成功したようだ。
リオ博士「成功ね。」
颯太「うおー!すげぇ!力みなぎってきたぜ!」
リオ博士「変身状態は普段より体の全ての機能が能力アップしているわ。だから力が漲っているような感じがしているのよ。だけど一定の傷を負ったりしたら解除されちゃうから気をつけてね。」
颯太「はい!あざす!」
リオ博士「君にもあげるよ。タイプは何?」
晴人「俺は水だ。」
リオ博士「水ね。はい。」
2人ともコアとウォッチを貰ってその場を後にした。
良い情報が手に入った。だけども1つ気にかかったことがあった。
晴人「あいつは自分が能力者だと言っていない。なのになぜあんなコアを持っている?いや、能力者前提で話していたのか?……考えすぎか。」
一方……
徹底光線「まあここまで来れば大丈夫だろ。」
美奈「あの、ありがとうございます。」
徹底光線「ああ。ところでお前が新井美奈だな?」
美奈「え、なんで名前を知っているんですか?」
徹底光線「俺はお前に話があってここに来たからな。」
美奈「え?話ってなんですか?」
徹底光線「実はお前の姉である明日香がお前を呼んでいる。」
美奈「え?明日香姉が?」
徹底光線「詳しい話は知らないが。とりあえず着いてこい。」
美奈「え?ああ!」
強引に美奈を引っ張った。その時、もう1人の女子が話しかける?
???「あの、私も着いていって良いですか?」
徹底光線「え?」
そういえばもう1人居たんだったな。まあこいつは見る限り能力者ではない。大丈夫だろう。
徹底光線「まあいいだろう。お前の名前は?」
比奈「屋宜比奈です。」
徹底光線「比奈か。お前も着いてくるんだな。着いてこい。」
こうして3人は明日香の元へと行った。
新キャラ紹介
リオ・カムニバル博士 能力者について研究している謎の科学者。なぜかいろいろな属性のコアやウォッチを持っている。
屋宜比奈 美奈の親友。明るそうな性格だが実は結構ミステリアス。徹底光線が美奈を連れて行こうとしているところに突然私もついていきたいと言う。