1話 能力者(アビリティアー)
雨の日の夜。事件が起きた。
全人類が身動きが取れないフリーズ現象が発生。
とあるものはそれを「SBE」、「ソフトバンクエラー」と名乗った。
〜SBE発生数日前〜
「この本、おもしろいな」
いつものように教室の片隅で本を読んでいた。
しかし突然クラスメイトの声が耳に入った。
???「能力者って知ってるか?」
「なんだそれ?」
???「人類でもたった数百人程度しかいない超激レアな才能なんだ!」
「へー、でも、それがどうした?」
???「これを見ろ!」
1人のクラスメイトがそう言うと、彼の手から炎が舞い始めた。
???「俺はその能力者の1人なんだ!」
どうやら彼は能力者らしい。
クラス全員が彼に夢中になっている。
しかし俺は見向きもしなかった。すると彼がそこにやってきた。
???「おいお前も見ろよ!」
すでに見ているし、すごいとも思わない。なぜなら俺も能力者だからだ。
「俺もそうだよ。」
そう言うと俺は自分の能力を見せた。俺は水を使える。
「ほら見ろ。俺は水を操れるんだ。」
???「まじかよ!このクラスには能力者が2人もいるんだ!これは奇跡だ!」
???「お前、名前はなんて言うんだ?」
晴人「……桐谷晴人。」
颯太「晴人か!俺の名前は加賀颯太!よろしくな!」
晴人「ああ…うん」
反応が厨二病を拗らせているようだが、ただコミュ障なだけである。
最初はこれを見せたからって何か起きると思ってなかった。
しかし、悲劇の物語が今、始まってしまったのだ。
新キャラ紹介
桐谷晴人 この小説の主人公。水を扱う能力者。高校ではコミュ障すぎて誰とも話さずに静かにしていたが、とある日、クラスメイトの颯太に話しかけられる。
加賀颯太 炎を扱う能力者。高校ではお調子者で人気。ある日、自分以外にも能力を使える晴人を見て、仲良くできそうだと友達になろうと言う。