霧と亡霊
ダッダッダッダッダッ!
ガメ「ずっと階段じゃねぇか!どうなってやがんだ!ここはよォ!!」
ブオン…
ガメ「あ?どわっ!!」
ガメは下へ飲み込まれていった。
ドタンッ!?
ガメ「いてて…。落とし穴があったのか…」
「なんか、キモい奴きたな」
ガメ「あ?キモい奴だと?」
顔が渦の様な妖怪が話しかけてきた
ガメ「…おめぇも充分、きめぇぞ…?」
「えぇ~?俺はイケメンだよ~?CDっていう格好いい名前もあるし~」
ガメ「…んで、ここはどこだよ…?階段の下?」
CD「いいや…ここは俺が開いた結界の中。外の世界とは全く繋がっていない。絶対、外に出れない異空間だよ。」
ガメ「………。…この中で俺をブッチする気か?そんだったらやめた方がいいぜ…?おまえの身のためにな?」
CD「あっそ」
…………………………………
…………………………………
タッタッタッタッ…
桜「…なんか、見えてきた」
階段を上りきった
桜「…。木か…。枯れてるのか?」
「そうよ…。もう、千年ぐらいは崩れてないかな…」
桜「うわっ…いつの間に」
「初めましてー…。私はカカオ。影達の長をやっているわ…。なんとなくだけど」
桜「…。この木からあの黒い手が延びてるみたいだけど…。何かしてんの?」
カカオ「んー…。地上から妖気を吸いとって空亡の復活を試みてるの。あと、ちょっとなのよねー…。ちょうど…あなたぐらいの妖気があればいいかしらね…?」
その瞬間、カカオの周りに青い火の玉が…!
桜「っ!!」
カカオ「【妖気!魂の波…!】」
その火の玉が波の様に桜に迫ってゆく!
桜「っ!!なんかいっぱい来た!」
バッ!
桜は上に高く跳んだ
カカオ「あらあら…」
桜「【奥義!水斬!!】」
水の斬擊を放つ
カカオ「(妖気で構築された水の斬擊…)」
パァ…
カカオは光の粉になってその場から消え、宙に浮いていた。
桜「えっ?」
カカオ「ふふっ…【死魂…落武者達の放弓】」
カカオの周りに大量よ矢表れ全て、桜へ向く
桜「ッ!!まずいっ!」
走りだした…!
バッ!
多数の矢が走る桜を狙い放たれる
桜「っ?!(追いかけてくるーーー!!!)」
カカオ「あっははは…!あらあら~逃げきれるかしらねぇ~…」
ッ!!
桜「くっ!多すぎんだよ!!こうなったら…!」
ズッ…!
矢の大群に向き直り…
カカオ「あら?」
桜「【八重霞ッ!】」
霧が立ち込めた…
カカオ「…。うーん…これじゃ追尾できないわねぇ。」
桜「…」
カカオ「…どちらかが動くまでこのままなのかしら?」
桜は息を潜めている
カカオ「(反応なし…。霧に隠れて攻撃を仕掛けてくると思ったけど…そういう訳でも無さそうね。)うーん…。じゃあ、動いてみよかな?ハァッ…!」
カカオは手を上に上げた…!
桜「っ!」
バッ!
桜の姿は背後から表れる…
桜「【水神ッ!!】」
カカオ「(…来たわね)【生魂…バタフライゴースト】」
背中から攻撃を放ち桜に命中。
桜「…」
スゥ…
攻撃を喰らった桜は消えた
カカオ「あら残像…」
霧が晴れた。桜の姿はカカオから少し離れた所にあった…
桜「っ…!【白波!!】」
刀を振り波を発生…。その波がカカオを包む。
カカオ「…。うふふ…」
パッ…
また消えた…
桜「っ!(やっぱり…アヤメと同じ…!)」
その時、蝶が桜へ集まってきた!
桜「ッ…!身動きが…取れない…!」
カカオ「残念でした~」
桜「くッ…!」
彼女の姿はまた別の場所にいた。
カカオ「…。さて…お別れにしましょう」
バッ!!!
トドメを刺そうと手を掲げた…!
桜「…っ!!」
「ここね…/ここか…」
その時…カカオの背後から…
…!!バリンッ!!
カカオ「っ!」
空間が…割れた…!
ッ!!
ガメ「…へ!」 / ソルフィ「…!」
その中からガメとソルフィの姿が…!
桜「っ!二人とも!」
ソルフィ「さくらっ!!」
カカオ「うっそ…!桜がピンチ!」
ソルフィ「っ…!【チェンジ!!】」
桜「っ!」
桜と岩の位置を変更!
ガメ「【毒牙ッ!!風!!!】」
毒の斬激を飛ばす!
カカオ「っ!!」
…ッ!
桜はカカオの近くまで跳んだ
カカオ「は…!」
桜「…【奥義ッ!水神!!】」
……………………………!!
続く