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神様の桃幻郷  作者: くまだんご
第二章 影
9/23

霧と亡霊

ダッダッダッダッダッ!

ガメ「ずっと階段じゃねぇか!どうなってやがんだ!ここはよォ!!」

ブオン…

ガメ「あ?どわっ!!」

ガメは下へ飲み込まれていった。


ドタンッ!?

ガメ「いてて…。落とし穴があったのか…」

「なんか、キモい奴きたな」

ガメ「あ?キモい奴だと?」

顔が渦の様な妖怪が話しかけてきた

ガメ「…おめぇも充分、きめぇぞ…?」

「えぇ~?俺はイケメンだよ~?CDっていう格好いい名前もあるし~」

ガメ「…んで、ここはどこだよ…?階段の下?」

CD「いいや…ここは俺が開いた結界の中。外の世界とは全く繋がっていない。絶対、外に出れない異空間だよ。」


ガメ「………。…この中で俺をブッチする気か?そんだったらやめた方がいいぜ…?おまえの身のためにな?」

CD「あっそ」

…………………………………

…………………………………


タッタッタッタッ…

桜「…なんか、見えてきた」

階段を上りきった

桜「…。木か…。枯れてるのか?」

「そうよ…。もう、千年ぐらいは崩れてないかな…」

桜「うわっ…いつの間に」

「初めましてー…。私はカカオ。影達の長をやっているわ…。なんとなくだけど」

桜「…。この木からあの黒い手が延びてるみたいだけど…。何かしてんの?」

カカオ「んー…。地上から妖気を吸いとって空亡の復活を試みてるの。あと、ちょっとなのよねー…。ちょうど…あなたぐらいの妖気があればいいかしらね…?」

その瞬間、カカオの周りに青い火の玉が…!

桜「っ!!」

カカオ「【妖気!魂の波…!】」

その火の玉が波の様に桜に迫ってゆく!

桜「っ!!なんかいっぱい来た!」

バッ!

桜は上に高く跳んだ

カカオ「あらあら…」

桜「【奥義!水斬!!】」

水の斬擊を放つ

カカオ「(妖気で構築された水の斬擊…)」

パァ…

カカオは光の粉になってその場から消え、宙に浮いていた。

桜「えっ?」

カカオ「ふふっ…【死魂…落武者達の放弓】」

カカオの周りに大量よ矢表れ全て、桜へ向く

桜「ッ!!まずいっ!」

走りだした…!

バッ!

多数の矢が走る桜を狙い放たれる

桜「っ?!(追いかけてくるーーー!!!)」

カカオ「あっははは…!あらあら~逃げきれるかしらねぇ~…」

ッ!!

桜「くっ!多すぎんだよ!!こうなったら…!」

ズッ…!

矢の大群に向き直り…

カカオ「あら?」

桜「【八重霞ッ!】」

霧が立ち込めた…

カカオ「…。うーん…これじゃ追尾できないわねぇ。」

桜「…」

カカオ「…どちらかが動くまでこのままなのかしら?」

桜は息を潜めている

カカオ「(反応なし…。霧に隠れて攻撃を仕掛けてくると思ったけど…そういう訳でも無さそうね。)うーん…。じゃあ、動いてみよかな?ハァッ…!」

カカオは手を上に上げた…!

桜「っ!」

バッ!

桜の姿は背後から表れる…

桜「【水神ッ!!】」

カカオ「(…来たわね)【生魂…バタフライゴースト】」

背中から攻撃を放ち桜に命中。

桜「…」

スゥ…

攻撃を喰らった桜は消えた

カカオ「あら残像…」

霧が晴れた。桜の姿はカカオから少し離れた所にあった…

桜「っ…!【白波!!】」

刀を振り波を発生…。その波がカカオを包む。

カカオ「…。うふふ…」

パッ…

また消えた…

桜「っ!(やっぱり…アヤメと同じ…!)」

その時、蝶が桜へ集まってきた!

桜「ッ…!身動きが…取れない…!」


カカオ「残念でした~」

桜「くッ…!」

彼女の姿はまた別の場所にいた。

カカオ「…。さて…お別れにしましょう」

バッ!!!

トドメを刺そうと手を掲げた…!

桜「…っ!!」


「ここね…/ここか…」


その時…カカオの背後から…

…!!バリンッ!!

カカオ「っ!」

空間が…割れた…!

ッ!!


ガメ「…へ!」 / ソルフィ「…!」

その中からガメとソルフィの姿が…!


桜「っ!二人とも!」

ソルフィ「さくらっ!!」

カカオ「うっそ…!桜がピンチ!」



ソルフィ「っ…!【チェンジ!!】」

桜「っ!」

桜と岩の位置を変更!


ガメ「【毒牙ッ!!風!!!】」

毒の斬激を飛ばす!

カカオ「っ!!」

…ッ!

桜はカカオの近くまで跳んだ

カカオ「は…!」

桜「…【奥義ッ!水神!!】」

……………………………!!

         続く

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