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神様の桃幻郷  作者: くまだんご
第二章 影
5/23

視線

ぶくぶくぶく…

桜「…ん?っ!(はぁ!?水の中?!ヤバい!溺る!)」

・・・・・?

桜「(あれ?息できる…。)」

上には水面に反射する光が見えた。

桜は上へ泳いだ。

バシャン!


桜「ぷはっ!息はできるとはいえ…気分的に苦しいわ…」

桜は水面から上がった…

周辺を見渡したが田んぼに囲まれた畦道であった。

桜「田んぼ…。田んぼの中ってあんなに深かったけ…?夜も開けてるし…やけに暑いな…。って、ソルフィは何処に…」

人の気配は感じない…

桜「…。とりあえず、探索してみるか…」

………………

桜は稲に囲まれた静かな畦道をゆく…耳には微かな虫の声…ザッザッ...っと言った桜の足音が響く…。

桜「…。なんか怖いな…ここ。ん…?」

なにやら、建物の様なものが見えてきた。

桜「…。なんだあれ?」

桜は建物へ近づいた。

建物の全貌が露になったが何かは解らなかった。

………………

強いて言うのであれば…劣化し苔むして、崩れてしまっている蔵の様な建物であった…

桜「…。なんで…こんな田んぼの真ん中に…。」

その瞬間…

ゾワッ…!

桜「っ!」

桜を寒気が襲った…!

桜(っ!誰だ…?後ろからの視線…。誰かに見られてる…。)

桜は咄嗟に腰の刀へ手を伸ばした…

桜「ふぅ…ふぅ…。(鳥肌が…。体が…強ばってる…後ろに要るのは妖怪か?いや…妖怪にしては気配がおかしい…)ぐっ…」

桜は後ろを振り返る…

「見るな…」

ザッ…

横から誰かが布で桜の視線を遮った…

桜「っ!だれっ…!」

「何処から迷い混んだか知らないが…後ろの奴は絶対見るんじゃない…お前さんの身の為にも…。」

桜「見ちゃだめ…」

「あぁ…目を閉じてろ…」

桜「…。」

桜は目をゆっくり閉じた…。すると…

カンッ…。

何か音がした。

桜「…?」

目を開けた。

何もなかった様にそこは静まり返っていた。

桜「…。今のは一体…」

キーーーン…………。

桜「うわっ!耳鳴り…。」

『……』

桜「…なんか聞こえる…」

『…いか?さ…ら。奥義…は……妖…を………え、…へ流す…………』

桜「…この声何処かで…?」

……

「ギィーーーー!!!」

桜「っ!」

バサッ!

妖怪が爪を立てて襲ってきた。

桜「…!妖怪…。」

「ギュルルル…」

桜「…普通の妖怪相手なら、さっきみたいな真似はしない…」

スッ…

桜は腰から刀を抜く…

桜「さっきのミスの名誉挽回するか…!」

『奥義…』

桜「…。ふぅ…」

桜は構える…

「ギュアアアアッ!」

桜「…ハッ!」

………………!

妖怪が飛びかかって来た瞬間…その水色の刃が妖怪を切り裂く。

まるで、流水の如し美しい剣技に皆は魅了される

桜「…“奥義”…【水神】」


桃井(ももい) (さくら)

種族 人間

能力 なし

攻撃手段 奥義

彼女が使用する奥義は過去に誰かに教わった謎の剣術である。

            …「続く」

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