[台本]ムーンクリスマス・ムーンサンタ
[台本]ムーンクリスマス・ムーンサンタ
ゆきと「将来、人が月に住み始めたらさあ。」
ふゆ「うん。」
ゆきと「サンタクロースは、月に現れるかな?」
ふゆ「うーん、どうだろう・・・。」
ゆきと「トナカイって、宇宙も飛べるのかな?」
ふゆ「まあまあ、距離はあるよね。」
ゆきと「ちょっと待って・・・。」
ググる。
ゆきと「今のところ384400㎞だって。」
ふゆ「384400㎞かあ。・・・行けるかな?」
ゆきと「でも、クリスマスには、世界中にプレゼントを届けてるんだよね。」
ググる。
ふゆ「地球1周が40000㎞だから、384400㎞で計算すると、約10周くらいかあ。」
ゆきと「地球を10周かあ。遠いね。やっぱり月って。」
ふゆ「遠いけど・・・地球10周分くらいなら、交代で飛べば・・・可能かも。」
ゆきと「月のサンタ・・・ムーンサンタだね。」
ふゆ「ムーンサンタかあ。・・・・新しいキャッチコピーとしていいかも。」
ゆきと「あとは、やっぱり、クリスマスといったら、ツリーだね。」
ふゆ「クリスマスツリーかあ。それは重要だね。」
ゆきと「僕が考えているツリーはね。・・・笑わないでよ。」
ふゆ「笑わないよ。」
ゆきと「もみの木みたいなオブジェを、高い、高いツリーのオブジェを作るの。そして、そのツリーオブジェのてっぺんには、月から見える地球が重なるようにするんだ。星が輝くツリーも素敵だけど、月でのクリスマス、ムーンクリスマスなら、青く輝く地球をデコレーションに使いたい。」
ふゆ「それは素敵だよ!てっぺんには地球、そして宇宙の星々がツリーにちりばめられて、キラキラ輝くムーンツリーが出来るよ!」
ゆきと「いい!いいよ!本当にそういうツリー、見てみたいよね。」
ふゆ「そうしたらさ、サンタもそのツリーを目印にして、月まで来られるよ。きっと。」
ゆきと「ムーンクリスマスに・・・・。」
ふゆ「ムーンサンタ・・・。」
ゆきと「いつか・・ほんとうに・・・そんな・・・クリスマスを・・ふゆちゃんと、いっしょ・・・に・・・。すーーー・・・zzz。」
ふゆ「ありがとう。ゆきとくん。私もそんなクリスマス、見てみたい。」
ふゆ天窓を見上げる。大きな月がそこにはあった。
ふゆ「今度、おじいちゃんに聞いてみようかな。」
サンタ「ヘックション!!」
ふゆ「今年も、おじいちゃんたちは、みんなの夢を乗せて、世界を回るんだね。」
おわり