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ブラックな世界到来 3

「バビル大作戦」の開始をカミーユが宣言するやいなや、普段は、時報やBGMが流れるスピーカーから、臨時ニュースが放送された。


「町(都民)のみなさま、安心してください。ヒーローズアカデミーから、頼りになるヒーローが町のみなさんのために派遣されることになりました。ヒーローは、ゾンビたちに好き勝手なことはさせません。みなさんの財産や命を守ってくれます。ヒーローたちの尊い勇気に感謝いたしましょう」


町の遠くの方で騒ぎが起き、その騒ぎはこの町の方に向かって来ていることが分かった。



高見沢治美は、以前から、このようなことが起こるだろうということは、予想していた。


高見沢治美は、これは、世間で言うような「ゾンビテクノロジーVS.パワースーツ」という単純な問題ではないのだ。


高見沢治美は、本当は、もっと根深い、奥深いところに問題があることは分かっていた。




なぜ、そういうことが言えるかというと、高見沢治美は、カミーユらとは、昔一緒に旅を続けていたからだ。


高見沢治美は、カミーユが母親のお腹にいる頃から、カミーユのことを知っていた。


そして、もちろん、カミーユの双子の兄弟のことも良く覚えている。


高見沢治美は、カミーユとカミーユの双子の兄弟の子守役を仰せつかっていたからである。


カミーユが生まれてから、カミーユが他の子供たちに混じって遊べるようになるころまで、高見沢治美は、カミーユが所属する『仲間』と暮らしていた。


高見沢治美はそれから、『仲間』たちから離れた。


高見沢治美と離れた後のことであるが、カミーユは、日本で育てられることになった。


他方、カミーユの双子の兄弟は、父親である褐色の肌を持つ魔術師が、世界文明発祥の土地でもある中東のとある国へ、その国へ連れて行かれたという。そこは、父親の祖国でもあるのだが、……


カミーユは、碧眼のヒョロヒョロとやせた背の高い少年であった。


髪はブロンドで、手櫛てぐしで無造作に、長い髪をかき上げる癖があった。カミーユの双子の兄弟は、褐色の肌で、暗い色の目をしていた。


カミーユは、『仲間』がサーカス団の一員だった。


カミーユは、そのサーカス団の一員として、『仲間』と一緒に、日本の全国を回るという暮らしていたが、ある日突然、カミーユの母方の実家に帰された。


『仲間』の長老が、カミーユのためには、サーカス団との旅の暮らしではなく、一カ所に落ち着いて、教育を受けることが望ましいと考えたからである。


カミーユは、母方の実家がある東京のこのこの町に一人でやってきた。


カミーユは、河川敷の堤に向かう通りにある母親の実家である本屋のしもた屋にやってきた。


そこで、なんと奇遇なことであろうか!?


高見沢治美は、カミーユと再会することになったのだ。


高見沢治美は、さらに、カミーユの双子の兄弟とも、極東に位置する日本のしかも東京のこの町で再会することになったのである。


高見沢治美は、まず、祖母の家庭に引き取られたカミーユと再会した。高見沢治美がこの町にやってきて3年が過ぎた頃である。


そして、2年後、カミーユの双子の兄弟と再会することになった。


カミーユの双子の兄弟は、転校生として、カミーユのクラスに編入してきたのだ。


このカミーユの双子の兄弟は、カミーユや、クラスメートたちから、ジーン博士というあだ名で呼ばれた。

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