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終章(カムイコタン編)

翌日、息子夫婦の玄関前に立ち


「エヘン、エヘン」

(と、アイヌの作法)


「あっ、おはようございます、カエデ様」


「あの~、お子さん達に洞窟まで案内してもらいたいな~って(^_^;)」


「あ~あ、そうですか、どうぞどうぞ

ほらっ、洞窟まで案内してきなさい!」


「「あっ、カエデだ!は~い」」


「じゃっ、行こっか~」


「「わ~い」」



◇◇◇◇◇◇



洞窟に着きました、アラハバキの祠が見えます


思い起こせば、


自分達の船で自由に海を行き来して

毛皮や衣服、干し肉、干し魚などを

物々交換して平和に豊かに

暮らしていたアイヌの人達


松前藩が船の往来を統制した時から

悪夢がはじまってしまう


代わりに近江商人の北前船がやって来て

二束三文でアイヌの物産を買い漁っては

高値で売りさばく


一回の航海で千両(1億3千万相当)

荒稼ぎできるなんて無茶苦茶

日本全国に運んで売りさばいたとか


アイヌの人達が15日かけて作った物が

玄米3升半だなんて、時給17円弱?


強制労働に強制移住

アイヌの男達を漁業で酷使し、

留守を待つ妻や娘をかどわかし

残された年寄りが餓死した話も

あったとか


そのうえ、130年後の1807年には

本州から持ち込まれた、天然痘、梅毒、結核、麻疹のため大勢のアイヌの人が亡くなってしまう、


イシカリのアイヌ四割死亡、

他のアイヌもコタン自体が全滅したり


たしか、ネイティブインディアンも

白人が持ち込んだ天然痘で大勢亡くなったよね

あとは大農園や真珠漁で死んでいったとか


(これから300年の間に次々に襲う災厄、とてもバレシクルさんに云えないわ)


「カエデ、ここっ!」


「えっ、なあに?

あっ、穴があいてるね、ウサギさんがいるのかな?

あれっ、この岩かるく動くね」


ガバッ


岩をどけると、穴は狭いですが

人が通れるほど広がりました


「ちょっと入ってみるから、あなた達待っててね」


「「うん」」


しばらく進むと


(あっ!、鍾乳洞だ、結構広いし、深い

ここなら、疫病の時のシェルターに使えるかも


ひょっとして、この先が外に通じていて

もしそこが誰に知られていなかったら

隠れ里、桃源郷になるかも!

)


洞窟からでると


「ここすごいかもね~、ねえ、お父さんや、爺爺を呼んできてくれるかな?」


「「うん!よんでくる!」」


チビッ子達が駆け出して行きました


(私にも何かお役にたてるかもね~


痛っ!)


足元をみると、ヘビ、マムシが私の足首に噛みついていました


「このっ!」


大きめ石で叩きつけて、ヘビは動かなくなりましたが


「ああ、身体があつい、眼がかすむ、

意識がもうろうと・・・」



◇◇◇◇◇◇


しゃりん


しゃりん


(うっ、ヘビにかまれて・・・)


しゃりん


しゃりん


(あっ、この音!)





PVを見ましたら100名近い方に読んで頂きまして、本当にありがとうございました


慣れないものはするものではなくて

小説(作文?)を書くということは

わたしにとって、けっこうきつい作業でした


行き当たりばったりで

感じたまま、浮かんだまま

書かせて頂き、よくこんな文章に

なったと自分でも驚いておりますが


これもアイヌのカムイのお導きかもです


※ヤマケイ文庫

『アイヌと神々の物語』を参考に

させて頂きました

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