故郷は遥か彼方
森は失われ
槍のような冷たいビルが建つ
土埃のなかで怯える瞳たちが
その様を眺めていた
為す術もなく
精霊や妖精は
やがて消えていく
名もなき守り神の祠も
塵となりて
彼らは
祈りの場をも壊していった
豊かさと引き換えに
彼らは
祈りの必要性を破壊した
欲望の紙と引き換えに
我らの故郷は遥か彼方
静かに足音もなく消えていく魂
恨みもしない
ただなされるがまま
受け入れよう
彼らが再び我らを必要とする
その日まで
音もなく待ってる
(機械が止まったらわかる?)
音もなく待ってる
(銃声が止んだらわかる?)
音もなく待ってる
(心に穴が開いたらわかる?)
音もなく待ってる
(我らは常に語りかけている)
音もなく待ってる
(我らは常に語りかけている)
音もなく待ってる
(我らは常に語りかけている)
音もなく待ってる
(我らは常に語りかけている)
我らは常に語りかけている
信仰心を抱いた時代があった。
それを壊す時代が来るなんて、
当時の人は思いもしなかっただろう。