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4話 自称大魔導士シャナ

「俺は決められたレールの上を歩いているだけなのか?」


「え?なんですか?」

「あ、なんでもない!」


この俺に今パーティーを組まないかと言ってきた女。

絶対とは言えないがパッケージ裏に載っていた女の子だ。

もしも俺の考えていることが正しいのなら俺はギャルゲーのシナリオと全く同じ、もしくは似た内容の行動をとっていたことになる。


気がつかないうちに誘導されていた?

もしそうだとしたらかなりまずい。

このままではヒロインのうちの誰かと結ばれてしまう。

ギャルゲーのシナリオ通りに進めば俺は100%誰かを好きになる。

俺の意思で抗えるような生ぬるいものじゃない。



ギャルゲーは    魔法だ



とりあえず仲間として採用するかは話を聞いてからだ。

「君名前はなんていうの?」

「シャナ」

「シャナ、どうして俺たちのパーティーに入りたいと思ったの?」

「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれた」


ん?ものすごく嫌な予感がするぞ


「我が名はシャナ!!!」

「さっき聞いたよ!」

「紅に染まりし我が髪は魔王に匹敵する強大な魔力を持つ伝説の大魔導士ラリレオ・ラリレイ三世の正当後継者の証!」

「いや誰だよそいつ!」

「我は魔王を討ち取る定めをこの身に受けし大魔導士シャナ!」


やっぱりだめだこいつ中二病だ


「だからパーティーにいれてけろ」

「かわいくねえし意味わかんねえよ!」

「頼む!お願いだ!」

「今はまだ魔法は使えないがいずれ!」


「ん?」


「お前魔法が使えないのか?」

「大魔導士なのに?」

「あ、、」

「私としたことが口を滑らしてしまった」

「すみません。パーティーメンバーの募集はしてないのでほかをあたってみてください」

「さっき募集にきたっていってたよな?!」

「頼むよ、、、魔法が使えないせいでどこのパーティーにも入れてもらえないんだ、、」

「、、、」

そうだ。

ここがRPGの世界ならステータスとか見れるかもしれない。

「アイリス!この世界ってステータスとか確認できたりしないのか?」

「できますよ」

「ほら、あそこの魔法石に触れば見ることができます」



「アイリス、このステータスはどうなんだ?」

「かなり強いです」

「まじか!」

「ですが、、、」

「魔法適性が0です」

「それってつまり」

「はい。魔法が一生使えないということです」

「弱くないかそれ?」

「てか魔導士なのに魔法使えないとかやばくないか?!」

「それが、、、」

「腕力が平均男性の10倍近くあるとかいてあります、、」


「は?」


「そうだ!俺は確かに魔法が使えない」

「けど足手まといにはならない!約束する」

「弾避けでもおとりでもすきにしてくれていい」

「だから仲間にしてくれ!」


「いいんじゃないですか?」



こいつはだめだ。

中二病だしここでこいつを仲間にすれば俺はギャルゲーのシナリオ通りの道を進むことになるかもしれない。

けど、


「困っている女の子を見捨てられるわけないだろ!」


「え?」


「わからないのか?今日から俺たちは仲間だ」

「え、あ、ありがとう。」

「本当に、、ありがとう、ありがとう」

シャナは泣き出した

「私、、どこのパーティーにも入れてもらえなくて」

「不安で、、」

「辛くて」


「もう大丈夫だ」


「お前は一人じゃない。俺たちは仲間だ」




こうして俺はシャナと仲間になった















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