十二支之伝説
ある年の元日。
新年の挨拶に訪れた一番目から十二番目までをその年からの呼称とするという神様のお触れに従って集まった十二の動物は、人間を守るために妖怪と戦う聖獣である、十二支となることを命じられる。
しかしその思いは様々である。妖怪退治に精出す者。人間へのわだかまりを捨て切れない者。密かに妖怪に与する者…そのために彼らは仲間同士であろうとたびたび衝突し、あるいは袂を分かっていく。
一方、十二支以外の動物の中には、十二支になれなかった逆恨みや、種族としての軋轢から、十二支を憎悪する者もいる。ときに十二支はその者たちとも交戦し、あるいは仲を深めていく。
そして人間たち。十二支に守られる存在である彼らの十二支への思いもまた、一枚岩ではない。
妖怪。動物。人間。他でもない仲間。
それぞれがそれぞれと関わりながら、十二の動物はそれぞれの道を進んでいく。
新年の挨拶に訪れた一番目から十二番目までをその年からの呼称とするという神様のお触れに従って集まった十二の動物は、人間を守るために妖怪と戦う聖獣である、十二支となることを命じられる。
しかしその思いは様々である。妖怪退治に精出す者。人間へのわだかまりを捨て切れない者。密かに妖怪に与する者…そのために彼らは仲間同士であろうとたびたび衝突し、あるいは袂を分かっていく。
一方、十二支以外の動物の中には、十二支になれなかった逆恨みや、種族としての軋轢から、十二支を憎悪する者もいる。ときに十二支はその者たちとも交戦し、あるいは仲を深めていく。
そして人間たち。十二支に守られる存在である彼らの十二支への思いもまた、一枚岩ではない。
妖怪。動物。人間。他でもない仲間。
それぞれがそれぞれと関わりながら、十二の動物はそれぞれの道を進んでいく。
序章『伝説の始まり』
2019/08/08 21:46