春休みを直前にした放課後ってアプデ前日の深夜と似ている気がする
目指せ一万文字(無理) ...前半に会話文が全くねぇ。なんだこれ?(困惑)
唐突だが、俺は「八縞 璃瀨」高1である。今は3月も半ばに来ていて...もう そろそろ春休みに入る。そのため、周りには浮かれた学生も多い...っと言っても俺もその1人だ。 学校が休みなのは勿論嬉しい。...進学校特有の宿題の多さに目を瞑れば、だが。
今日最後の授業時間にあった学年集会では、先生方の有難いお話を脳内アカペラでスキップしつつ無事に終え...俺は放課後という解放感に包まれていた。
これで学校も残り数日。俺は宿題は前倒しでやるタイプなので、既に春休み課題は3割程度終わっている。このまま続ければ、春休みに入って1週間以内には終わるだろうが...今日は違う。
学年末考査という地獄は、もう既に乗り越えたはずなのに...なぜか、ここ最近は勉強漬けだった。(他にすることがなかっただけ)
なので、今日は気分転換にと、先程見つけたスマホゲーム...「神々の黄昏」をやってみることにしていた。 アプリ詳細を見たところ...ゲーム容量もそれなりにあり、結構楽しめるんじゃないかと期待している。この容量がウイルスではないことを願うのみだ。
俺は、そんな浮かれた気分で帰り道を歩いていた。
え?部活...?そんなもの(俺の中には)存在していない。
友達...?...とも...だち?...AF(エアフレンドの略)なら...え?ダメ?
当たり前だが...帰る途中で、ダンプカーやらトラックやらが突っ込んでくることはもちろんない。
というか、俺は若干厨二病であると自覚はしているが...それはただカッコいいものが好きなだけで、決して2次元と現実を履き違えているわけではない。
そもそも...異世界転生なんて、本当にあるわけないだろうが。
それに、それを信じるほど俺は現実に嫌気がさしているわけではないしな。
大学に入れば彼女ができる......父さん、俺はしんじてるぞ。(淡い期待)
さて...そんなくだらないことを考えている間に家に到着。
学校より徒歩15分。進学校の学生の中でもかなり早い登校時間ではないだろうか。俺の密かな自慢だ。(自慢する相手がいないだけ、特に隠してはいない)
家はふつーの一軒家。ラノベのような、お兄ちゃんラブ!の妹もいなければ、かわいい弟...と甘やかしてくる姉もいない。というか、そもそも兄弟姉妹はいない。完全なる一人っ子である。
...いいもん。寂しくないもん。俺には楓ちゃん(AF)が......おっと危ない。
思考が危険なルートに突入しそうになったのをどうにか食い止め、家に上がり靴を脱ぎ照明をつける...と慣れきった動作を無意識に行なっていく。楓ちゃんも、もういいだろうとばかりに消えて行く... ま、まってー!ぼくをおいてかないでー
...そんなバカなことを考えている間も、体は自然に動いていた。 制服から部屋着に着替え、通学鞄から教科書とノートを出して、明日の教科の物に詰め替える......どうでもいいことだが、俺は朝早く学校に行きその場で宿題と予習を済ませるタイプである。なので、家の中で教材を開くことは基本ない。置き勉すればいいだろって?…その置き勉は、学校側から禁止されていてな。「持って帰って復習しろ」とか言ってきやがる。それでも置き勉している奴もいるが...俺はバレたら面倒だしやらない。家は近いし、慣れたらそんなに苦じゃなくなった。
そして、その後はリビング...の奥のキッチンに向かい、冷蔵庫の中をチェックする。 俺の両親は共働きで、平日は大抵夜になってから帰ってくる。そのため、買い出しや料理などの家 事は俺が行なっている。......ぶっちゃけそこら辺のJKよりかは家事スキルは上だと自負している。 これも俺の密かな自慢である。(また、これも友達がいな...以下略)
「んー...買い出しは明日で大丈夫かな。今日は...カレーでいいか」
スーパーで安売りしていた野菜たちを利用した、野菜たっぷりカレーを作ってやろう。
...そんな俺の料理は、なぜか親たちに評判だったりする。「璃瀨の飯は健康的で良い。しかもうまい」とか父親に褒められたこともある。母には「また減量したわ!これも璃瀨のおかげよ!」と感激された。いや…ただ俺が脂っぽいものが嫌いなだけで、両親の健康を気遣っているわけではないのだが…。
「...よし、今日は肉多めにしてやろう。両親よ、泣いて喜ぶが良い」
さぁ、復讐(特に恨みはないけど)の時間だ。
…とはいえ、料理を始めるには少し時間が早い。春休み目前で普段より早く授業が終わるため、 帰宅時間も相対的に早くなる。両親の帰宅時間はいつも通り(つまり夜)なので、料理はもう少し後 からでも良いだろう。
そして...普段なら、ここから長期休暇の課題をしたり、テレビを見てグータラする時間へと移行するのだが... 今日は違う。
「テッテレ〜、スマァ〜トフォ〜ン(ダミ声)」
とか言ってみるも......独りだと、ただ虚しさを味わうだけだった。
家にはwi-fiがあるため、アプリのインストールはいつの間にか終わっていた。
というわけで...
「へーんし......アプリ起動、ポチッとな」
......俺は学んだ。 過ちを繰り返すことが真の過ちなんだ...と(つまり俺はまだ言ってないからセーフ)
あれ?オチは?(オチに陥る)
≫異世界転生なんて、本当にあるわけないだろうが。
…この発言で、なろう住民の5割は敵に回した気がする。ごめんなさいm(_ _)m




