表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/289

5月11日0時06分


【…君達をここに引き寄せたのは俺だ。君達にはゲームをしてもらう。そのゲームで勝ち残った者には、賞品として、どのような願いでも一つだけ必ず叶えてやる。そしてさらに望むのなら神の座も与えてやる。】


淡々と語る男の声に、俺は背筋が寒くなった。男の言葉には冗談の要素がまったくなかった。


周りをみると、みんなも同じように顔を強ばらせている。


【…ゲームの内容は簡単だ。闘って生き残れ。そのための力は与えてやる。…ルールは特にない。必要なときに適宜知らせる。…質問はなしだ。とにかく死ぬな。】


そこまで言うと男は一区切り入れた。


俺はこの現状をどう受け入れたらいいかわからなかった。みんなもそうだろう。いきなり生き残れだなんて…。まるで昔みたアニメのようだ。


【…ゲームは数段階用意している。補足だが、闘う以上は殺せ。…別に殺さなくても構わないが、それではいつまで経ってもゲームは終わらない、とだけ言っておこう。】


(こ、殺せ!?本気で言ってるのか?正気だとは思えない…)


周りも今の言葉に騒ぎ出している


そこでいきなり語り手が代わった


【はいはーい!静かに!!も~相棒ってば言葉数が少な過ぎだぜ?これじゃこいつらの不安を煽るだけだって!(…中身が伝われば問題ない。)まったく!悪いね、生徒諸君!!俺からの補足ね!】


騒いでいた奴らも徐々に収まってきた。俺も放送に耳を傾ける。


【みんなお気づきだと思うけど、ここは現実じゃない!つまりここで死んでも生身には問題はないわけだ!!みんな夢で死んだ経験はないかな?夢で死んでも起きたら平気だろ?それと同じさ!だから安心して殺し合ってよ!!】


俺はこの男の言葉に、やはりここが現実じゃなかったと確信を持てた。


【…とりあえずお前達には考える時間をやる。3日後、またお前達をここに呼び出す。それまでに覚悟を決めろ。】


【みんなには俺達から素敵なプレゼントがあるよ!!細かい説明はそれぞれそいつらから聞いてね!じゃあ今日はここでお開き!!ばいちゃ~!!…ガチャッ!……】


一方的にそう言うと、放送は終わった。


それと同時に辺りがぼやけてくる。段々とぼぉとしていき


そこで目が覚めた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ