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5月11日0時02分


にわかに教室が騒がしくなってきた。いつもなら目が覚める時間はとっくに過ぎている。何人かの生徒が教室を出ようとしている。


「どうなってんだ?」

「どうして覚めないの!?」

「え?え?」

「マジかよ…」


みんな口々に騒ぎ出した。


5月11日0時05分


ガーッ!ガーッ!ザー!


突然スピーカーから校内放送が流れ始まる。


「な、なんだ?」

「どうなってんだよ…」

「怖い…」


静まった教室に生徒達の呟きが響いた。


【…ザッ……ガガッ…、…あ~、テステス。…ザッ……聞こえてるかな?……ゴホン!】


スピーカーから声が聞こえる。粗めの音声のため、年までは分からない。


【あ、あ。大丈夫だな。ゴホン!みんな、おはよう!!(…今は夜だ。)(…ぼ、ボケたんだよ!)…まぁ冗談はさておき!!みんな、不安な気持ちだと思う!突然のこんな状況だからなっ!】


スピーカーからはテンションのおかしい声が大音量で流れてくる。


【…でも安心してくれ!!これから君達にはまさに夢のような話がある!なぁ、夢の中で夢のような話っての笑えね!?(……。)なんだよノリ悪いな~!】


どうやら放送室には2人いるらしい。


【ゴホン!悪いね、相棒のノリが悪くて!根はいい奴なんだよ!!(……脱線するな。)おっと悪い!どこまで話たっけな?まぁ細かいことは気にすんな!!】


「「「「……。」」」」


生徒達は一様に言葉を失っている様子だ。


【まぁなんだ。毎度のことながら説明は面倒くさいな!あとは頼んだ!】


そういうと別の男と代わったようだ。


【…すまない、連れが騒がしくて。(そりゃないぜ相棒!)君達をここに引き寄せたのは俺だ。(ついでに俺もな!)君達にはゲームをしてもらう。(とびきりのやつをな!)そのゲームで勝ち残った者には、賞金として、どのような願いでも一つだけ必ず叶えてやる。(嘘じゃないぜ!)そしてさらに望むのなら神の座も与えてやる。】


その言葉は生徒全体に大きな波紋をあたえた。



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