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三拾

【グレートソード(斬馬刀):全長150~175cm。重量2.3~3.6kg。ヨーロッパ(13~15世紀)。形状はロングソードのようだが、ツヴァイハンダーのような真の両手剣ほど大きくない。馬上の騎兵には扱えない歩兵専用の両手剣。ここでは応仁の乱の頃に使用された斬馬刀。】


【トンファー:全長40~60cm 重量0.4~0.8kg 琉球(15世紀~現在)。防御を重視した武器であり、刀の打ち込みを受けることもできる。基本的には一対をセットで使う。棒部分が体の外側に来るように柄を握り、突きや肘打ちを出したり、握りを回転させて遠心力で叩くように使う。】


5月14日(月)0時17分


「さて、遊ぼうぜ!」


そう言ってつねは笑った。いや、表情は仮面に隠されて見えないがなんとなく雰囲気で分かった。


つねの顔を隠しているのはなんとおかめの仮面だ。


普通ならふざけているとしか思えないが、目の前で起こった戦闘を目の当たりにした後では笑う気にはなれない。


つねはボロボロの学ランを脱ぎ捨てると、近くにいた俺に飛びかかってきた。


「ま、待てつね!俺だって!!」


俺はつねに向かってそう叫ぶが興奮状態のつねの耳には届いてないようだ。


つねは数メートルの距離をあっという間に詰めると、素早いステップで背後に回り込んできた。


「くそ!止めろってつね。俺だ!阿部佑樹だよ!!」


俺は突き出されたトンファーの一撃をバックステップで避けながらつねに向かって言うが、高速で動き続けるつねには聞こえた様子はない。


「クソッ!」


仕方なく俺は鬼丸を抜いて繰り出される突きの連打をいなしていった。


しかし絶え間なく放たれるラッシュはさながら北斗○○拳のようにとどまることを知らないようだ。


『小僧、一旦距離を置け。このままじゃ押し切られる。』


「くっ!速すぎてタイミングが…!そういえばあいつは…」


そうだ、さっきまで闘っていた○ーさんお面はどうしてる?


俺がそう疑問に思った次の瞬間、つねは一瞬溜めの動作を見せた。


『避けろ!』


鬼丸がそう叫ぶが、突然止んだラッシュのせいで俺の体は一瞬硬直してしまっていた。


「はっはっは!くらいな、¨△○□すなわちおでん¨!!」


そんなふざけているとしか思えない技名とは裏腹に、凄まじい気迫の一撃が放たれようとした、次の瞬間、突如つねの首に鎖が巻き付いた。


「おふっ!」


「あ、お前…!」


つねの動きを止めたのは、棍の連結を解いて鎖を伸ばしたプーさ○お面だった。


「はい、ストップ!宮崎君落ち着いて。それ阿部ちゃんだから。」


突然名前を呼ばれて驚いた。確かにさっきつねに向かって名前を叫んだが、プー○んお面の声には聞き覚えがあった。


「もしかしてぎやま!?」


「やっぱり阿部ちゃんだったか。俺も声聞いてやっとわかったよ。宮崎君はなんかテンションですぐ分かったし。」


俺はプーさ○お面がぎやまだったことには驚いたが、いまだに戦意を失わないつねに気がついて唖然とした。


「ぎやま!なんかつね、気づいてないっぽい!」


「なぜに!?宮崎君、俺らだよ落ち着いて!!」


「がるるるるる!!」


なんかもう人間を止めたような唸り声をあげながら、つねは力任せに鎖を引っ張った。


「うがぁ!!」


「うわっ!」


鎖を引っ張られてぎやまは踏ん張りきれずにこちらに投げ飛ばされてきた。


「うわ、ちょ、待っ!」


俺はとっさにぎやまを受け止めると、そのまま後ろに倒れてしまった。


(なんて馬鹿力だよ!てかどうやって止めたらいいんだ!?)


その時ぎやまが立ち上がろうともがきながら叫んだ。


「宮崎君、あんな所に本の山が!!」


「なにっ!!?」


それを聞いたつねは急停止すると、ぎやまが指差す方向に全身を向けた。

アホだ。


つねは本ならなんでも好きという変態だった。


当然だがそっちにはゴミ捨て場しかない。


ぎやまはその隙を逃さずに鎖でつねの全身をグルグル巻きにする。


「うお、騙したな!くそ、動けん!」


「宮崎君聞いて。俺だよ、杉山。こっちは阿部ちゃん。」


「…ん?そういえば聞いたことある声だな。なんだぎやまたちか。どうして言わなかったん?」


「言ったけど聞かなかったのはつねじゃん!危うく死んでたわ!」


俺が立ち上がりながらそう言うと、つねは顎のあたりを掻きながら


「そうかっかすんなよ。最近の若者はそんなんだから…」


「「何歳だよ!」」


ぎやまとハモった。


しかしまぁこれでやっと3人が揃ったな。


現在時刻は0時19分。ゲーム終了まで20分ほどだ。


5月14日(月)0時20分



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