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二拾九

【多節棍:全長80~200cm 重量0.5~2kg 中国(紀元前8世紀~紀元20世紀)。 中国版フレイル。紀元前2世紀には一旦使われなくなっていたが、12~13世紀から再び使われ始めた】


5月14日(月)0時16分


俺が下から鬼丸を突き上げるように出すと、プー○んお面は素早く身を低くして避けた。


その際にプーさ○お面は持っていた長い棒で俺の足を払う動作をしつつ飛び出してきた。


「うあっ!」


俺は鬼丸を突き出していたため、足に棒をもろにくらってしまい体勢が崩れてしまった。


懐に入り込んできた○ーさんお面に腹に拳を打ち込まれそうになったため、俺はとっさに体を捻った。


「ぐっ!」


目標を逸れた拳は俺の脇腹を掠めていき、プー○んお面は深追いしてくることなくバックステップで距離をとった。


俺は体勢を立て直して再び鬼丸を下段に構える。


(思ったより速いな…。)


『おい小僧、やつの得物には注意しな。あれとは何度か手合わせしたことがある。多節棍だ。』


「多節棍ってあれか、仕込みか?」


『ああ。それにリーチが長い。無理に受けようとはせずに受け流せ。』


「了解…!」


返事を返すや否や俺はプーさ○お面に向かってダッシュを開始する。


そして昨日鬼丸に叩きこまれた技を繰り出した。


「出し惜しみはしない!くらえ、¨朧桜¨!」


鬼丸を鞘に収め、上体を低くして一歩踏み出す。


居合いの要領で鬼丸を一閃し、その勢いで今度は鞘を一閃する。


一閃目は難なくかわしたプ○さんお面だったが、間髪入れない鞘の二閃目に虚を突かれ顔面にもろに入った。


(¨朧桜¨はそれだけじゃ終わらない。)


俺は体を捻って鬼丸を懐に引き寄せる。そこから素早く鬼丸を突き出し、さらに喉元に鞘を突き入れた。


タイミングをズラして放つ二閃二突の変則技。攻撃を放ちながら同時に目眩ましにも使える優れた技だ。


昨日は覚えるまでに何度バラバラにされたことか!


俺は止めを刺そうと前に出た。残念ながら二閃目と二突き目はバラけた多節棍によって防がれてしまった。


しかしプーさ○お面は体勢を崩して膝をついている。チャンスは今しかない!


だが俺が踏み出した瞬間、俺とプ○さんお面の中間に空から降ってきた巨大な刀が突き刺さった。


「……ッ!」

「何だ!?」


『上を見ろ!』


俺は鬼丸に言われて上を向いた。そしてそこには第3体育館の屋根から降ってくる一人の男子生徒の姿があった。


「うわっ!」


俺が慌てて跳び去ると、一瞬前まで俺が立っていた所に男子生徒が着地していた。


男子生徒はすぐそばにいる俺とプー○んお面に驚いたように硬直した。


そしてそれが男子生徒の生死を分ける結果となった。


「なっ何だ!!?」


「…もしかしてジミー!?」


たった一言だけだったが、それは同じクラスのジミーの声だと確信できた。


しかし本人か確認する間もなく、またもや第3体育館の屋根から声と共に男子生徒が降ってきた。


「キャッホー!油断大敵だぜ少年!そしてさらばだ、必殺¨地盤☆沈下¨!!」


硬直して反応できないジミーの真上に男子生徒が落下してきた。


ズシンッ!!


「ジミー!!」


ジミーがいた所には砂煙が上がり、一瞬姿が見えなくなった。


そして砂煙が晴れるとそこには巨大なクレーターが誕生していた。


「やったぜ5人目!そしてさらに2人も標的発見!」


クレーターの中心でテンション高く叫ぶ男子生徒の姿を発見したと同時に、その両手に握られた武器が見えた。


トンファー。


黒光りするトンファーを両手に持った男子生徒、つねはジミーと一緒に落ちてきた武器に手をかけた。そして


「《喰らえ》!」


次の瞬間武器は一瞬光ってつねの手に吸い込まれていった。


「さて、遊ぼうぜ!」


5月14日(月)0時17分



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