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百二拾

6月16日(土)?時??分


すでに試合は15試合目だ。


まだ俺の試合までは進んでない。


知ってる顔の試合も(青龍刀遣い以外)まだだ。


追加の説明では、扉に向かって見たい試合の人物名(仮面)を言って開けばその時間軸の扉に直結できるそうだ。


ど○でもドアなんてもんじゃない。


○こでもドアとタイムマ○ンが一体化しているようなものだ。


何試合目かを言うだけでもOKだそうで、見逃した場合は過去の試合の時間には行けない。


あくまで未来だけの一方通行だそうだ。


ちなみに同じ試合も絶対に二度観戦できないらしい。


まあそれこそ矛盾ってかパラドックスが生じるだろうしな。


ナイフを持った生徒と斧を持った生徒の闘いも終わり、16試合目が始まった。


両者が退場して(勝っても負けてもすぐに体が回復させられる)、一分ほどすると扉が開いて他の生徒が入ってきた。


俺だ。


少し間を置いて青龍刀遣いも入ってくる。


とうとう俺にとっての第一試合が繰り広げられる。


6月16日(土)?時??分


【さてお次は今回初登場のこの男!ウルトラマンのお面をしたニューフェイス!


てか昨日暴れ回ってたからみんな知ってるか!


素早いし、結構強かったぜ!ま、俺ほどじゃないけどな!


実況は引き続きデュランことデュランダルと!】


【解説の数珠丸がお送りします】


聞き覚えのあるセリフがマイクを通して観戦席に響き渡る。


「やっちまえー!」


「よっしゃこいつに賭けてみるか!?」


「ウルト○マーン!」


「キャー!」


そして観戦席からはこれまた聞き覚えのある歓声が上がった。


引き続き説明が入る。


闘技場を見ると、かすかにだが俺が辺りの様子を窺っているのが分かった。


【それじゃあ始めちゃいましょう!ウルトラマンの第一戦目のお相手は!】


【これで今日最後の三戦目!青い仮面のこの人です!】


青龍刀遣いは軽く手をあげて歓声に応えている。


片や¨俺¨はまだキョロキョロしていた。


【え~、それでは】


急に静まり返る観戦席全体。


【【試合開始!!】】


途端に観戦席では再び歓声が上がり、はやし立てる声が熱気とともに上昇していく。


¨俺¨はゆっくりと闘技場の中央に進み出てくる。


そして青龍刀遣いと軽く会話を交わし、闘いが始まる。


俺は結果が分かっているとはいえ、体が熱くなってくるのを感じた。


6月16日(土)?時??分


青龍刀遣いの脇腹のあたりを斬りつけてから、¨俺¨は深追いすることなく様子を見ている。


一方青龍刀遣いは¨俺¨が予想以上の速さだったことに驚いたのか、一旦距離を置いて¨俺¨の様子を窺っている。


唇の動きで青龍刀遣いが言霊を唱えているのが分かった。


しかし効果は僅かにしかなく傷跡から流れる血が止まっただけで、傷そのものは完治した様子はない。


一方俺は試しに覚醒しようとして失敗していた。


傍目には手袋とブーツを装着したようにも見えるのはラッキーだと思いたい。


再び青龍刀遣いは間合いを詰め、青龍刀を振るう。


¨俺¨はそれを軽々といなして懐に入り込む。


驚いた青龍刀遣いは一瞬硬直し、動きが止まった瞬間¨俺¨が下から鬼丸を突き上げる。


軽く振るいながらの突きだったため、青龍刀遣いの首が胴体から離れて宙を舞う。


俺の第一試合はこうして幕を閉じた。


6月16日(土)?時??分



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