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無意味な会議
円卓会議に意味がないことが分かってしまったので、新しく、「原子力委員会市民参加懇談会」(2001~2009年)というのを作ることになった。私があきれたのは、小川順子がその「コアメンバー」として、「市民」の側からこれを取り仕切る側に入り込んだことである。これがJCO臨界事故でこれがJCO臨界事故で尊い人命を奪った後の、原子力委員会の態度なのである。もちろんこれも、原発を「正常化」するためには、何の役にも立たない。2002年には東京電力が過去の事故を隠していたことが明るみに出て、トップが総辞任するという事態が起きている。2004年には美浜原発でパイプ破断事故が起き、熱水を浴びた作業員が亡くなる事故が起きている。「懇談会」もまた「円卓会議」同様、事故抑止に意味がなかったのである。