表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐女子観察日記  作者: 梅宮 姫乃
7/18

7月21日

すいません遅くなりました

 うちの高校は比較的夏休みに入るのが早い。そのせいか今日はいつもより教室のふいんきが浮いていた気がする。既に部活動に所属していない人は夏休みどこへいくかで盛り上がっていた。

 「今年も夏がやって来た、夏、夏といえばコミケ、コミケといえば同人誌!そう我らはこのイベントのために今を生きている。去年は大会で行けなかったが今年はない、つまり今年こそは行ける、そう我らの聖地(エンディミオン)へ!、さぁ一緒に行こうしゃくな!」

 「そうよ、今年こそは我らの手でつかみとるのだ」

 等と大声を出して盛り上がるのはいつもの腐女子達である。どうやら今年の夏のコミックマーケット略して夏コミに行くらしい。もともと俺もいく予定だったので二人が来るというのなら。監察ができると一人心のなかでガッツポーズをするのであった。 

 「いや~去年はブラックガーデンとかの買えなかったから今年こそは手にいれたいね」

 「あとは壁サークルを手分けして回って、そうそう最近力をつけてきているラグナラピスも必見だよね、」

 などとコミケのカタログをみながら話し合っていた。するとうとうとしはじめて俺は寝てしまった。昨日は遅くまで絵を描いていて寝ておらず気がつけば朝日が昇っていたのだ。そして気がつけば午前中の授業は終わっていた。

    (起こしてくれよ先生!)

 などと一人甘えたことをいったりしていた。そして俺がまた眠りに入ろうとしたそのとき。

 「ねぇ仲西、部活入ってなかったよね。8月15日と、16日私たちに付き合ってくれない、ちゃんとお礼はするからさ」

 と、ふいに大原と松原がそんな事を言ってきた。15と16はコミケの日である、つまり荷物もちをさせようと考えてるらしい。もちろん俺は二人の監察があるから無理などとは言えず普通に断った。近くで監察できるのになぜかって?

 (だって一緒に行ったら、自然な彼女達を見ることができないのだから)

 そして二人は席にもどって行った。この時本人は気がついていないが実はこれが彼女達との初めてのまともな会話だったのだ。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました、もしよろしければブックマーク登録お願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ