村人のハルとスライム
俺は普通に高校生活を送っていた(はずの)男子高校生だ。友達と遊び、勉強し、友達と遊び、友達と遊び、友達と遊び、友達と遊び・・・・・そして今日も普通に日常を過ごし眠りについたはず・・・・
それなのに、それなのに・・・・・・・・
「どうしてこうなった」
目の前には草原が広がっており、家がポツンポツンとある。
「え?ここ・・・・・どこだ?」
「あれ?」
近くの水たまりを覗くと髪が青くなっている。
そして体が4歳ぐらいまで縮んでいる。ア〇トキシン48〇9飲んだっけ?
「あれ?あなたここら辺では見ないような・・」」
かわいい幼女がいるぞおい。どちらかというとクールビューティー的な。髪は空色で瞳は赤かな。なんかかごの中にリンゴみたいなものが見える。
「えっと・・・・名前は?・・・・・・」
「私の名前はサリア。あなたは?」
「俺の名前は・・・・・・・・分からん」
「へ?」
「だから名前わかんないんだって。どうやったらわかんの?」
「「ステータス」っていえばステータスが見られてそこに書いてあるはずなんだけど・・・・普通は親から教えられるはずなのに・・・・」
「ステータス」
名前 ハル=マーキュリー
レベル1
性別 男
職業 村人
HP 50
STR 10
VIT 10
DEX 10
AGI 10
MP 1000
魔力 100
INT 100
LUK 10
スキル
男子高校生の底力・・・・・・スライムに対しての攻撃は100倍のダメージが通る
称号
なし
「だ、男子高校生の底力・・・・・」
「どう?見れた?」
「お、おう。俺の名前はハル=マーキュリーだ」
「マーキュリー?どこのうちだろう?」
「さあ?」
「さ、さあって・・・・」
「まあ家がないみたいだし、野宿しようかな。ありがとうなサリア。」
「の、野宿って、ちょっと待ってよ」
サリアが言い終わるころにはもうハルの姿はなかった。
「なんとなく森に来ちゃったが・・・・・どうしようかな。」
野宿をするとは言ったが今ハルは何も持っていない。考えているとき、横からぺチン、ぺチンと跳ねる音が聞こえてきた。 スライムだ。
「スライムぐらい倒せるよな?いやなんか変なスキルもあるし倒せるか」
ハルは少し心配したが頭を殴ったら消えた。
その時頭に何か音が響いた。・・・・・・・・・・・・レベルアップだ。
名前 ハル=マーキュリー
レベル2
性別 男
職業 村人
HP 70
STR 20
VIT 20
DEX 20
AGI 20
MP 2000
魔力 200
INT 150
LUK 20
スキル
男子高校生の底力・・・・・・スライムに対しての攻撃は100倍のダメージが通る
称号
スライム殺し
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお」
レベルアップした俺は謎の高揚感を覚え、そのままその日は寝ずにスライムを殴りまくった。30体ぐらい。といってもスライムもそうポンポン出てきてくれない。
何かいい方法はないか・・・・・・・と考えていた時
「あ、やべえおなか減ってきた。」
そこでスライムから何か落ちたのを思い出した。スライムの肉だ。もうこの際食べるっきゃない。・・・・・・・・・・・・・・意外とうまい。
俺はスライムでもっと効率よくレベル上げする方法を考え始めた。
考えはこうだ
ある箇所を殴れば分裂したりするのではないか?でそれを続けてれば永久にレベル上げができるのでは?と考えた。その考えを証明するために滅茶苦茶スライム倒した。
で34体目で気づく。
「丁度半分に切ると分裂する!」
そのことに気づいた俺は朝もスライムを切り、昼もスライムを切り、夜もスライムを切るという生活をしていた。正直眠い。瞬きしたら眠っちまいそうだ。
10日後、俺はステータスを確認することにした。
名前 ハル=マーキュリー
レベル52
性別 男
職業 村人
HP 70386
STR 27304
VIT 20000
DEX 100
AGI 1000
MP 170903
魔力 17090
INT 300
LUK 30
スキル
男子高校生の底力・・・・・・スライムに対しての攻撃は100倍のダメージが通る
スライムカウンター・・・・・スライムを倒した数がわかる・・・・・・・・・57346体
経験値増加Ⅴ・・・・・・・・取得経験値が5倍になる
称号
スライム殺し スライム博士
「スキルが増えてる・・・・・・ってレベルとステータスえげつねえな」
喜んでいるときだった。コツン、コツンとスライムとは違う音が聞こえてきた。