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  作者: 並盛りライス
2/7

夏の終わり

 死霊になったジャックライナスが、ぐるぐると頭の中で繰り返しリピートされる。

 コンビニ弁当の袋には、買ったばかりの親子丼と冷えたビールが入っていた。

 温かいものも冷たいものも、そこでは等しく混在している。

 夏が終わった実感よりも先に、去年よりも一つ年をとった自分を自覚する。

 あっという間に、十代が終わってしまう。

 早く大人になりたいと思っていたはずなのに、いつの間にか子供に戻りたいとすら願う。

 ライナスが叫ぶ。

 ビールが温くなる。

 親子丼が冷めていく。

 イヤホンから伸びる女の手のを幻視する。

 何回目かの9月11日。

 おんぼろのアパートの錆びた階段を登る。

 扉を開けるとそこには、裸の男が立ったまま眠っていた。

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