教育的指導
グロ有りご注意下さい。
分割すると勢いがなくなるのでいつもより長めです。
「せんせーさよーならー」
初等部低学年の子供達が校門前に立っている教員に、元気良く挨拶をしながら家路へつく。
「はい、さようなら。寄り道しないで帰るんだぞ!」
「はぁい」と楽しそうに返事をして手を降る生徒達に男も手を降り返し、最後の生徒達を見送った後に空を見上げて呟く。
「授業はどうした? 中等部はまだ授業中だろう?」
「……創立記念日」
門の内側の花壇に腰掛け、濃い緑色のブックカバーをかけた文庫本を読みながら、顔は上げずに面倒臭そうに答える中等部の女生徒。
「下手くそか! お前なぁ……もうちょっと上手い言い訳できないのか?」
後頭部を掻きながら男性教員はため息混じりで女生徒に向き直りつつ言う。
「生理が重くて」
相変わらず顔は上げずに目は文字を追いながらそう答える。
「いや、お前『男』だろ……もうその手は通じないぞ」
チラッと本から顔を上げて初めて教員の顔をみるセーラー服を身につけた男子生徒。
「私は『女』ですよ」
声変わりをしていないのか作っているのか、まだ幼さの残る澄んだ声でじっと教員の目をみてそう静かに呟く。
「あぁ、いや、悪い。ただ、身体は男性なんだから生理はないだろ?」
やりにくそうだが真面目な男性教員は職責を全うしようと言葉を続ける。
「確かめたことあるんですか?『ワタシ』のカラダ……」
当の生徒はト音記号を象った金色の薄い栞を本に挟んで閉じると静かに立ち上がり、スカートについた土埃をパンパンと払った後にチラッとセーラー服の胸元を下げて上目使いで悪戯っぽくそう言い放つ。
「それはそうだが……いやいやいや! ちゃんと中等部の先生には確認したからな!」
それを聞くと生徒はつまらなそうな顔になり、おいてあった鞄に文庫本をしまい校門を出て帰ろうとした。
「月曜はちゃんと最後まで授業でろよ! 帰り道気を付けてな!」
生徒の背中に向かってそう声をかける男性教員は授業中の帰宅を止める気はなさそうだった。
「月曜日……か」
校門を出た所で一度立ち止まりそう呟いた言葉は男性教員に届くことはなく、突然吹いた突風に掻き消されて消えていった。
突風が収まると生徒の姿はそこになく、小さなつむじ風が落ち葉を舞い上げてカサカサと乾いた音が僅かに聞こえるのみだった。
***
道の真ん中にフルスモークの黒塗りの高級外車が道を塞ぐように停まっている。当然通行の邪魔なのだが、車の脇でタバコを吸っている男の風貌がどう贔屓目にみてもヤクザ者にしか見えず誰も文句を言わなかった。
しかし、その男に近づくセーラー服姿の子供の姿が目に入ると、ほとんどの人間が足を止めて成り行きを見守った。
「お嬢。お帰りなさいませ。今日は少し長めのお勤めでしたね」
自分に近づく人影に気付き顔を上げたその男はセーラー服の子供に向かって腰を折ると顔を上げてその風貌からは想像できそうにない優しい声でそう話した。
「タバコの吸い殻……拾っておきなさいよ?」
男の足元を指差してそう答えると自分で車の後部座席を開けてさっさと中に入ってしまった。
言われた通りに足元の吸い殻をひとつ残らず拾い集める男を周りの人間達は不思議そうに見つめていた。
「なに見てんだゴルァッ! 見世もんじゃぁねぇんだぞっ!」
眉根を寄せて凄みを聞かせた睨みと共に巻き舌の恫喝が周囲の人間に撒き散らされ、ポカンとみていた人々は慌てて目をそらして早足でその場を立ち去っていった。
車内ではセーラー服姿の子供が溜め息をついていた。
「もう少し周りの目を気にしてやれ。ヤクザは素人になめられちゃいけねぇんだ。解るだろう?」
野太くしわがれた声が車内の運転席の後ろから聞こえてくる。
「法師様があんなやつらに気を使う必要なんてないと思います。あんな存在するだけで害になるような連中……ワタシにご命令くだされば直ぐ様首魁を上げてきますものを……」
声のする方に向き直り不満を口に出す。
「お前は忠実だし有能だが我慢が足りないな。いいか。普段俺が言っているように、激情と脅し文句は相手と周囲に見せるために使うんだ。その辺りヤクザってのは心得ている様だからお前の力になると思ったんだがな……」
強面ながら落ち着いた様子で話をする主人を前に少女の格好をした少年は考えを巡らせる。
「私のナカには法師様の愛が挿入っています!このお力だけで十分戦えます。今さら人間から得るものなどあるとは思えません」
揃えた膝の上でグッと両拳を握り想いを訴える少年に法師は大きく溜め息をついて漏らす。
「まぁいい。だがヤクザは殺すな。奴等は働き蟻だ。俺等のためにせっせと働いているんだ。そう思えば可愛いもんだろう?」
「蟻など踏み潰したかどうかすら認識できません。所詮その程度と言うことですね。ただ、法師様の意に沿わぬ事をするつもりはありません。出過ぎた真似をして申し訳ございません」
深々と頭を垂れ法師の草履にキスをする少年。
当の法師はどうしてこうなったのかと頭を掻きながらシートにもたれ掛かった。
そこに先程のヤクザが吸い殻を集め終えたのか運転席に戻ってきた。
「遅れて申し訳ございません。すぐにお屋敷に戻りますので……」
そう言いながらも慌てずに落ち着いた動作でエンジンをかける。
「……はい。次からこれ使いなよ」
黒い革で覆われただけの武骨なデザインの携帯灰皿を差し出して少年が言う。
運転席のヤクザは驚きポカーンと口を開けて差し出されたそれを見つめている。
「要らないなら捨てちゃうよ?」
再び少年が口を開くと慌てて「あ、有難うございます!」と嬉しそうに答えて受け取った。
まるで女王様から勲章を貰ったかのように喜ぶやくざを見ると少年はシートにもたれ掛かり「単純だなぁ」と小さく呟いて微笑んだ。
それを横目に見ていた法師はやれやれと小さく頭を降ると「よし、出してくれ」と携帯灰皿を大事そうに抱えているヤクザに出発を促した。
***
屋敷に着くと外が騒がしい。怒号が飛び交い物が壊れる音や悲鳴のようなものも聞こえる。
「カチコミかっ!? お嬢! 顧問! 様子を見てきますので少々お待ちください!」
言うやいなやダッシュボードから合い口匕首を取り出し運転席を飛び出し屋敷に向かう。
「ワタシが行って皆殺しにしてきましょうか?」
「まてまて。お前の皆殺しは本当にみんな殺すからダメだ。あいつ等に任せておけ。こっちに火の粉が飛んでくるなら振り払えば良い」
不満そうに口を尖らせる少年を横目に法師はボーッと外をみていた。
そこへ屋敷から逃げる様にして転がり出てきた人影が二つこちらへ向かって走ってくるのが見えた。
少年も気付いて外へ出ようとしたが身ぶりで制止して自分が出た。
逃亡者達は車からのそりと出て来た巨漢のヤクザに目を止めると一瞬怯えて後ずさったが、後方からの追っ手が近付く音に多人数を相手取るよりも目の前の一人の方を対戦相手に選んだ。
構えるでも言葉を発するでもなくただそこに存在するだけで威圧感を放つ男相手に意を決して同時に飛び込む二人組。
直前で左右に飛んで壁を蹴り挟撃を図る。
そのスピードは格闘技の経験があるものの動きだった。
最近のインテリヤクザには荷が重そうだと考えたところで、向かって左の男がナイフで頸動脈を狙って、右の男が足元を凪ぎ払おうと足払いをかけてきた。
ドシンと大きな音がして二人組の攻撃は成功したかと思われた次の瞬間。足払いをかけた男の膝から下は無くなり、頸動脈を狙った男は地面に叩きつけられて小さくなってひしゃげていた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ! あ、足が! 俺のあしがぁぁぁぁ」
大腿部を押さえて転げ回る男に
「バランスが悪いな」
と言ってもう片方の足の膝から下を踏み潰す法師。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「おっと《雌雄》のヤツに言っておきながら俺が殺しちまうところだった。おい、まだ死ぬなよ? 血は止めてやるから話をしろ。誰に雇われた?」
悲鳴を上げて呆然としている男の額をダルマが突くと足からの出血がピタッと止まり、虚ろな目で男は法師の質問に答えた。
「鞍馬組、の、若頭、妻と娘を、人質に、とられて……」
焦点が定まらず宙をさ迷う目から一滴の涙がこぼれた。
そこまで聞いて得心がいったのか法師は屋敷の方に歩いていった。
「顧問! ご無事でしたか! こっちに二人組が逃げてきませんでしたか?」
騒動を収めたのか運転手のヤクザが大人数を率いて駆けつけてきて法師を見て声をかける。
その問いにダルマは事切れた二つの骸を指差して答える。
「鞍馬組の若頭だそうだ。俺が自白させたから間違いねぇ。あいつらも家族を人質に取られていたみたいだな」
「鞍馬組! 龍一のガキが戦争でもおっぱじめる気か?」
運転手はそう吐き捨てると続いてヤクザに号令をかけた。
「ヤス! 親父に連絡とれ! 敵は鞍馬だ! 顧問のお手を煩わせちまった事も伝えろ! マサル!銃用意しろ! 谷本!幹部会招集だ! 他の奴等は転がってる得物と死体片付けろ! 警察来ても絶対に通すんじゃねぇぞ!分かったら散れ!」
「「ハイッ!」」
大きく返事をして集まった十数人は各々与えられた役割をこなしていった。
「顧問! 既にお手を煩わせちまった上にこんなこと言えた義理じゃぁねぇんですが、そっちの二つは……」
「あぁ、こっちは気にしないでくれ。俺がやったことだ。始末は自分でつけるさ」
「このご恩は一生かけてでも!」
そう言って深く腰を折ると「失礼します」と言って現場の指揮に戻っていった。
「なついてるうちは可愛いもんだろう?」
いつの間にか傍らに来ていた雌雄に向かってそう語りかける。
「まだ何も言っていませんが……」
自分の言おうとした事に先回りして答えられて口を尖らせる少年。
おかっぱ頭をグシャグシャとかき混ぜながら法師は言う。
「メリハリをつけろってことだ。鞍馬組には俺らでいくか。若頭の龍一ってやつだけは生かしておけよ?」
「はい。でも顔がわかりません」
「どうせ一番後ろでふんぞり返ってる奴だろう」
そう言うと後方の二つの骸に向かってパチンと指を鳴らす。
骸からはみるみる内に花が咲き誇り凄惨な現場を多い尽くす。
花が枯れると骨だけが残ったが、法師がパンと両手を打ち合わせると一瞬で粉々になって風に舞っていった。
***
「テメェッ! どこの者だっ! ここがどこだか……」
ドカンと大きな音を響かせてドアにぶつかった男は首の骨が折れて事切れていた。
男がぶつかった拍子にドアが壊れて室内が見える。
強面のいかにもといった男が三人と日本刀や銃を持った若いのが二十人ほど詰めている。
奥の部屋からは女の悲鳴と嗚咽が男の怒号に重なり聞こえてくる。
「なにモンだゴルァッ! ここをどこだと思ってやがる!?」
同じような台詞しか言えないのかここの連中は頭が悪そうだ。
「知ってて来たに決まってるだろうが! てめぇらで戦争計かけておいて知りませんじゃすまねぇぞ小僧共! 楽に死ねると思うな!」
大気がビリビリと震えて窓ガラスが割れる。
咆哮と言っていいほどの大音量はその場に居る全ての生物を竦み上がらせた。
一通りぐるりと見回すと後ろを向き法師は鬼の形相を弛めて雌雄に向かって微笑む。
「こういう風にやるんだ。わかったか?」
「私の容姿には向いてないと思われます」
あっさりとそう切り捨てて部屋の中に入る。
その場に似つかわしくないセーラー服姿の中高生を目にして更に混乱する組員。
「鞍馬龍一はどれですか?」
強面の男の一人がなんとか正気に戻り声をかける
「ガキが龍一さんの名前軽々しく呼んでんじゃぁねぇ! ひんむいて犯すぞ小娘がぁ!」
ずかずかと奥から近づいてきて肩に手をかけて組伏せようとしたその男は勢いを殺しきれずに前のめりに崩れる。
先程まで見下ろしていたはずの少女を見上げる形で止まり何事かと後ろを振り向く。
その首は百八十度ぐるりと回転した後にバランスを崩して胴体から離れて落ちる。
床に落ちるまでにその男は元居た場所から自分の足が順に輪切りにされて点在しているのを見た。
そして自分の背中が目に入り、次いで目の前の少女が目に入る。
その顔が愉悦に歪むのを見て絶望の中男の意識が途切れると同時に床に着いて更に輪切りに崩れた。
男の顔が床に付くと忘れていたかのように止まっていた血が吹き出て周囲を赤く染める。
雌雄はその血を浴びながら次の獲物を探すように見渡す。
漸く何が起こったかを理解し始めた組員は逃げようとする者、反撃をしようと得物を手に取る者、絶望する者の三つに別れた。
その内、最も幸運だったのは反撃しようとした者達だろう。
彼等は手にした得物を振るうことはなく、自分が死んだことすら気づかない内に細切れになってこの世から去った。
「あの、雌雄よう、『楽に死ねると思うなよ』とか言った手前、あんまり簡単に殺すなよ……」
「法師様……申し訳ございません。私もう我慢できなくて……コレが鎮まらないんですぅ」
言われて見るとスカートの一部が三本目の足でも存在するかのように膨れ上がっていた。
「お前のその性癖治らないの?」
「法師様がこのままで良いと仰有られたのですよ?」
はぁはぁと息づかい荒く悶える雌雄。
その間も左手は高速ピストンを繰り返すように動き、逃げようとした組員の膝から下を吹き飛ばしていく。
パァーン!
その時、パリッとしたスーツを身に付け短く刈った髪を立たせた青年実業家のような印象の男が奥の部屋のドアを開けて発砲した。
弾は雌雄のこめかみに当たったがは微動だにせず、高速ピストンを繰り返している。
「な、なんなんだてめぇは! ここが……」
「末端も若頭も同じ台詞しか言わねぇんじゃ誰が頭でも変わらねぇな。お前みたいな奴が若頭なんか張ってるから考えなしに戦争吹っ掛けてきたのか? 」
「法師様、あいつだけ生かしておけば良いんですよね?ね?」
雌雄が主人のゴーを待つ忠犬のように問い掛ける
「そうだな。役に立たなそうだがあいつ以外は邪魔だしな。いいぞ」
それを合図に左手だけのピストンが両手になり、組員の半分以上を占めていた絶望した奴等の手足がシュレッダーにかけられた紙のごとく細切れになっていく。
ピストン運動により空気を圧縮して高速で打ち出していたそれは、オートマチックの銃からガトリングガン程の速さになり死をばら蒔いた。
数秒後、その場は血と生肉の臭いが充満した。
小便を漏らしガタガタ震えている鞍馬龍一を捕らえるべく扉の奥に進んだ二人は部屋の奥の撮影機材に囲まれたベッドの上で正気を失った裸の女二人と少女を一人見つけた。
側には注射器や錠剤や白い粉等が散乱し部屋の中には牝の臭いが充満していた。
三人とも息づかい荒く宙を見つめて悶えていたが、少女が二人に気付きフラフラと二人に向かって歩いてくる。
「あれぇ~垂馬君だぁ……次はあなたがしてくれるのぉ?」
はぁはぁと息継ぎをしながら絞り出した台詞に雌雄は少女の顔をよく見ると微かに見覚えがあった。
同じクラスの委員長だ。ほとんど登校してこない雌雄が登校すると必ず挨拶をかけてくれた少女。
それは委員長という職責から仕方なくだったのかもしれないが
「おはよう」と「またね」それだけの会話で随分心が軽くなったことを覚えている。
「わたしぃ…あなたの事好きだったのよぉ……だからね? お願い……あなたの手で殺して……」
一滴の涙が頬を伝って床に落ちる。
知り合いを見たことで正気に戻ったのか、殺して欲しいと願う少女を雌雄は抱きしめ「ありがとう。ごめんね」と耳元で呟く。
「へんなのぉ……なんで、あなたが謝るのぉ……ごめん、ね」
そっと少女の首筋に手を触れると眠るように息を引き取った。
骸となった少女に自分のセーラー服をそっとかけて立ち上がる。
「お前がやったのか?」
「ひぃぃぃぃぃぃぃ! スイマセン! スイマセン!」
ザシュッ!
左足が飛ぶ。
「聞かれたことにだけ答えろ。お前がやったのか?」
「ぎゃぁぁぁい、いてぇ! ち、血が止まらないぃぃ!」
ザシュッ!右腕が飛ぶ
「お前の手足なんかどうでも良いだろう? お前がやったのか?」
「ぐわぁぁぁ!あぁぁ…えんなさい……ごめんなさい……」
ザシュッ!右足が飛ぶ。
「お前がやったのかと聞いているだろう! さっさと答えろ! 次は殺す」
「こ、殺さないでくれ! お、俺がやった! やりました!」
ザシュッ!左腕が飛ぶ。
「なんで! 俺がやったって、言った、のに……」
「バカかお前は? だから手足をもいでいるんだろうが」
手足があった根本をバタバタと動かしてゴキブリの様にはい回って逃げる龍一の頭を鷲掴みにしてぐるりと振り返らせて言う。
「こんなになってまで生きていたいか? 醜いクズが! お前はそこでゆっくりと自分が死んでいくのを感じていろ」
ザシュッ!上半身と下半身が別れる。
コレだけの傷にしては出血が少ない。そしてショックで意識を失えない。それは先程雌雄が頭を鷲掴みにした時にアドレナリンを発生させ続けるようにしたことと、傷口が鋭利すぎることで血管が閉じてくっついているためだ。
しかしこの状態でも当然出血するので徐々に死んでいくことになる。
「自分のしたことを後悔しながらゆっくりと死んでいけ」
***
「法師様、申し訳ございません」
「あぁ、まぁ殺っちまったもんはしょうがねぇ。それよりもお前がメリハリある怒りが出来るようになった方が収穫だ。あの子は俺が送ってやるよ」
パチンと指を鳴らすと少女の周りに色とりどりの花が咲き乱れ徐々に枯れていく。
骨だけになった委員長の頭蓋骨を優しくなでてキスをする雌雄。
「……おやすみ。またね……」
そう呟いて法師に向かって頷き離れる。
手をパンと合わせるとキラキラと光る粒子になって割れた窓から空へと昇っていった。
その光をいつまでも見つめている雌雄の頭をポンと叩き法師は雌雄を抱きしめた。
これで敵対勢力も全員出てきたので、次回よりまた守衛室側のお話で新章突入です!
法師がちょっと庸さん的なポジションになっちゃってちょっと複雑な気持ちです……




