なんてものを....
「改めて俺は、ナオキ。ニナに召喚されてこの世界に来た」
「初めまして。私は、クレナと言います」
「ルルだ。よろしく」
簡単な挨拶を済ませ、もう暗くなっているから今日はルルの家に泊まることになった。
以外にも歩いて数分でついてしまった。
これならすぐに来いよ。どんだけ時間にルーズなんだよ。
「ここが私の家」
「これ家?」
そこにあったのは、家というよりテントそのものだった。
だけどこれもニナが持っているテントと同じものらしく中は普通に生活できる設備が揃っていた。
「まあまあ来てくれたことだしゆっくりしていってね」
めんどくさそうにお茶を出してそういった。
「そろそろ魔法解除したら?」
なんの話やら?
「うん。そうする<解除>」
魔法が発動した瞬間、今まで半透明だったルルがくっきりとした輪郭になっていく。
要するに今まで点線だった絵がくっきりとした絵になったみたいだ。
「驚いた?これルルのオリジナル魔法で自分自身を幽霊と同じ体に変えるのよ」
おいおいなんかすごそうな魔法だな。
それよりニナがドヤ顔で話していてお前が威張ることでもなかろうに。
「私のオリジナル魔法。<幽霊変化>これを使っている間、物理攻撃無効、だけど光魔法にとっても弱くなる。だけどこの森ならそんなこと気にしなくていいからここに住んでる」
へーそうなんだ俺も使えたら壁の通り抜けや飛ぶことも可能なんだろうか?
そしたらやりたいことが......
「あ、この魔法は使える条件が厳しいからナッキーは使えないと思うわよ」
勘づかれたのか先にくぎをさされた。
まぁいいや使えないならこれ以上考えても頭がいたくなるだけだ。
このお茶もどきみたいのを飲んで落ち着こう。
お茶もどきといったものの抹茶みたいな香りがしておいしそうだった。
「いただきまーす」
勢いよく一気飲みをした。
もうのどがカラカラだったからとてもおいしく感じる。
「.....ん?なんだこれ飲んでからやけに体が燃えるように熱い。てか暑すぎる。
おいこのお茶なにが入ってんだよ。さっきから体が暑くて苦しいんだけど?」
「もしかして!」
ニナが慌ててお茶のにおいを嗅いだ。
「ルルどこでこんなの手に入れたのよ?」
「ん?家の周りに生えてた。おいしかったから出した」
「これ人間には、劇薬に入る薬草。主に体が燃えるような苦しみに合うけど魔力の上限が上がって少しづつ若返って死ぬ薬草よ」
「うわ!なんか説明口調でいっているけど滅茶苦茶ヤバいものやん。俺このままだと確実に死んじまうじゃん!」
てかほんとにヤバい。どうしようどうしようどうしよう。
「それなら一気に魔力を消費すれば治るから」
「それなら早く言ってくれよ。もう体が小さくなってきているんだよ」
俺は、慌ててテントから出てすぐに頭に思いつく魔法を使った。
「<雷>よ落ちろ」
とにかく魔力を最大まで使った。
使ったけど.......テントの前の木が全部魔法で木端微塵になり魔力切れで気絶してしまった。