ダンジョン作り♪(出来るまでの間8)
まだ全員集まっていなかった。
ちらほらと数組いるだけだった。
「まだ集まっていないようだな」
俺の後ろから周りを見渡しながら言った。
てか、いつから俺の後ろに居たんだよ全然気が付かなかったわ。
よく見ると結構若かった俺より二つか三つ上なくらいか。
やけに分厚いロングソードを抱えていた。
「お前らそんな装備で大丈夫か?そんなんじゃろくに攻撃が効かねえぞ」
確かに俺とニナは周りと見比べるとそれ程攻撃が効くとは、思えなかった。
俺は細身な刀だしニナに関してはサブで使うような短刀だからな。
「大丈夫よ!私と彼は魔法が使えるのよ」
すごいでしょといわんばかりのドヤ顔だ。
「お前たち魔法使いだったのか。すごいな俺以外初めて見たわ」
「あなたも魔法使いなの?」
「ああ一応な初級程度の土魔法を使う」
あとでニナに聞いたところこの世界では、魔法を使えるものはあまりいないらしい使えたとしてもほとんど初級魔法しか使えず牽制用に使うぐらいしかない。
属性に関しては火、水、風、土、光、闇があるらしいそれ以外にもあるらしいがあまり詳しくは知らなかったようだ。
俺の雷魔法は、一応光魔法に入る。
「あ、自己紹介が遅れたわね。私はニナ、彼は」
「ナオキです。」
ニナが紹介しようとしたので先に自分で名乗った。
「よろしくなニナにナオキ」
「改めて俺はサタク。チーム「ホワブラ」のリーダーをやっている」
「あなたチームリーダーだったの?」
「まあな魔法が少しばか使えたおかげでそれなりのリーダーしてるよ」
「他にも、うちのチームで優秀な奴がいるからな。期待されているんだぜ」
だからか、他にも厳つそうな奴がいたのにこんな若者に今回の討伐リーダーにするなんて期待されている奴じゃないと頼まれないか。
「リーダー、メンバー全員揃いました」
若い女剣士が報告しに来た。
サタクと話しているうちに他の人たちが揃ったらしい。
「では、皆の者大猪狩りを開始する」
サタクは、士気を上げるかのように堂々と声を張り上げた。
「では、話はまたこの狩りが終わったあとにでも」
小さくそう言ってサタクは、大猪が来る方へと向かっていった。
大猪がいるところは川の近くらしいだから川をつたりながら進んだ。
進むこと三十分程度歩いたところで今回の討伐対象がいた。
そいつはとにかく大きいこんなのが居るのかよと思うぐらいだった。