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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

神からの試練

作者: こんコン

生放送のコメントにて決定したタグで書きました。

ちなみに、出てくるこんコンは私ではありません!

あとフィクションですので、あしからずw

いきなりだが簡単な自己紹介しよう。

年齢は25歳男である。

自分のことはこんコンと名乗っておこう。

よくゲームや某有名な動画投稿サイトなどにこの名前を使っている。


紹介はこのくらいにして本題に入ろう。


現在自分の前には女の子がいる。

それはいいのだが、ただ場所が問題だ。

まさかラブホに来ることになるとは、願ったり叶ったりだけど。この選択は合ってるのだろうか?


これまでの経緯を簡単簡潔に話すと、ある日から頭の中に神の声が聞こえるようになった。

内容は誰かを助けなさい、公衆トイレを綺麗にしなさい、あの子犬を捜しなさい、などなどとアバウトな試練を色々言われてきた。

んなこと無視すればいいじゃん。と思うだろうが、神から恐ろしいことを伝えられたのだ。


「この試練を乗り越えなければ、あなたの髪か無くなります。神なだけに・・・・・・・ なんちゃって♪」


あの時は寒いギャグなども加わって、俺の堪忍袋が切れてしまってNG用語を喚き散らしていたが、周りから見たらキ○ガイにしか見えなかっただろうなあ。

その時、神さんは「迷える羊がメーメー叫んでるwww」と、男とも女とも取れる中性的声で笑われた。

しかし、不思議なことにアバウトなことを言われてるのだが、その後はスムーズに事が運んで問題は解消される。

誰かを助けなさいだと言われてすぐ目の前に、荷物一杯持ったお婆ちゃんが歩道橋を苦労して渡ろうとしてたり。公衆トイレでは中に掃除道具が置いてあって、掃除してたら男子トイレに成人男性が小学校の帰りの女の子を連れてきたり(もちろん拘束して警察に電話した)。目の前の子犬を捕まえて抱っこしたら、目の前の塀にその子犬の捜索願いなのだのがあったりした。


そんなこんなで神から、からかわれたりしながら髪の為に試練を乗り越えてきた。決して神の為にではない。


ある日家でテレビ番組《笑っていいでしょ!》を見ていた。

今日は男の娘アイドルがゲストで来ていて、田森さんと話していた。

男の娘アイドル。この頃男の娘アイドルなど流行り出して来て、彼女? もその一人。

名前は音菜ノコ(おんなのこ)で、男の子なのに女の子と見間違うほどの整った顔立ちと、透き通るような美声で人気急上昇中の現役高校生アイドルだ。

ネットではホモドル(ホモのアイドル、またはホモでアイドル)と言われてる。


その番組を見てたら、頭の中に忌々しい声が聞こえてきた。


「そんなにテレビを見ちゃってどうしたの? もしかして、一目惚れしちゃった?」


一目惚れはしてない。断じてしてない。

ただ、ちょっとだけ、本当に男なのか? と思って見つめていたが一目惚れではない。

今日も人の神経逆撫でする口は健在のようだ。いつか舌引っこ抜いて口を縫ってやる。


「さて、そんな一目惚れした君に良い試練があります。音菜ノコを救いなさい。これが最後の試練ですので、腹減りで野垂れ死にしないように気を付けて下さい」


幻聴かな。いんまさっき最後の試練と聞こえたような。


「ちょっと待て!」


「なんでしょうか? もしかして高等ダジャレ過ぎて判らなかったのですか? いいですかこれはシレンと」


「違う違う。ダジャレは判ってるが最後の試練って本当か?」


「そこですか。ダジャレ判ってるならツッコミか笑って下さいよ。最後の試練は本当ですよ。ではではまた乗り越えた後で」


マジですか。やっと髪が無くなる恐怖とおさらば出来るのか。


「そうそう最後にアドバイスですが《見誤るな》ではバイナラ!」


そう言って神からの声は聞こえなくなった。


「見誤るなってどういうことだ…… 考えてても進まないから、とりあえず逢うか」


アイドルに逢うには何が手っ取り早いんだろうな。やっぱりテレビ局に行くのが一番早いか。

考えていたら携帯が鳴って開いて見るとメールが来ていた。


「どうせイタメだろ…… まさかな」


その件名には《音菜ノコです》と書かれていた。

いつもの展開通りなら、これは神が用意した近道だろうな。


「騙されたと思って返信してみるか」


そこからとんとん拍子にとはゆかないが、メル友になって色々と話した。

好きな物、恋話、テレビでのこと、悩みなど。


未だに本物のなのか疑問に思いながらメールをしてた。

メールをしてからの朝。テーブルの上の目覚まし時計がなったので、布団から出て目覚まし時計を止めて布団を片付けようと見たら。


「おいおい嘘だろ」


枕に尋常ではない抜け毛が散らばっていた。

咄嗟に手で頭を触ってみると、髪の毛の感触があって安心した。

これは神かの催促か。実行して催促とか止めて欲しい。けど、今まで直ぐに試練をクリアーしてきたから、それほど気にならなかったが本当に禿にするつもりなんだな。


催促が来たってことは、時間掛かり過ぎるのかな?

じゃあ進展しますかな。携帯を取って音菜ノコにメールを送った。


デートしようと。


向こうからOKをもらい。今自分は街の警察署の前にいる。


「ここで待ち合わせとは何を考えてるんだ」


芸能人だから色々とあるのかもしれないのかな?

とりあえずメールで今警察署の前に来たことを伝えると自動ドアが開いて音菜ノコが出てきた。

手を上げて挨拶しようと思ったら走って来て抱き付いてきた。


「うぇっ!? どうかしたのか?」


いきなり抱き付いて来るとは思ってみなかったが、何かあったのだろうか。


「やっと逢えたから、つい嬉しくて」


顔を上げたノコの目から涙を溢れさしながら、たどたどしく答えてくれた。

どっからどう見ても女の子にしか見えないな…… っと、警察署前でこんなことしてたらやばいな。

そう思って警察署の方を向くと、窓ガラスやら自動ドアから警官達が携帯を片手にこちらを見ていた。

なんでこんなに好かれてるのか判らないが、今はノコのスキャンダルを無くす…… のはもう無理だから場所を移動するか。


「抱き付いたら色々スキャンダルになるだろうから離れよう」


そう言うとノコは拗ねたように頬を膨らまして、さらに強く抱きしめてきた。


「やだ。それにスキャンダルになっても大丈夫ですよ」


「えっ? アイドルなんだからスキャンダルはやばいんじゃ」


「今日アイドル辞めたから大丈夫。多分今頃テレビとかで放送してるはずですよ」


辞めただと!? だとしたら携帯で調べたら出て来るのか。

急いで携帯を出して調べようと思ったが、まずは場所を移動する。


「とりあえず、静かな所で話をしよう」


「なら良い場所を知ってますので、そこに行きましょう」


ノコは体から腕に抱き付いて、そのままの腕を引っ張って案内してくれる。

アイドルの知ってる場所なら、安心か。

そして、ついていくとラブホの前に来て、中に引っ張って行こうとしたので足を止めて聞いた。


「ちょっと待った! 君はここがなんなのか判ってるのか?」


「君じゃなくて、メールの時みたいにノコちゃんって呼んで」


「…… ノコちゃんここがなんなのか判ってるの?」


「判ってるよ。早く入らないと怪しまれますよ」


やばいやばいやばい。このままだと色々とやばい。

何がやばいって、スキャンダルのネタにされるわ。ノコちゃんの恋人と思われて、マスコミが家に、取材に来たり。それで仕事先にまで押し掛けられたら、まともに仕事も出来なくなる。


そんなことを考えてたら、いつの間にか部屋に入っていた。


「うぇっ!? いつの間に入ったんだ?」


音菜ノコはどこに行ったんだろうか?

周りを見回すが姿が見えない。その代わりに水の滴る音が聞こえてきた。


「やばいやばいやばい。完全に既成事実を作りにきてるよ」


水の滴る音も止み。入口近くのドアが開いて、バスタオル一枚のノコが出てきた。


「コンさん積もる話もありますから、色々しながら話をしましょう」


「いやいや。話だけしよう」


言い返すがノコには聞こえてないのか、近づいて自分の横に座った。


「私ね。こんな体なのに心は女だって教えたのに、親身になって聞いてくれたコンさんが好きなの」


まずは先制ど真ん中ストレートを一発もらいました。


「それに、メンヘラなんだって言っても全然大丈夫って言ってくれたから安心したんだ」


メンヘラぐらいは全然大丈夫だからな。


「だから、安心して思いをぶつけれる」


ノコはそう言うと、自分の手を握って手錠を掛けてきた。


「へっ? いやいや。なんで手錠あるの!?」


「さっきの警察署で貸してもらった」


なにしてんの警官!!


「じゃあ浮気しないように、今から調教するね」


なんでそうなるの!? …… あっ。確かメンヘラってネットで調べたら、「精神疾患・精神障害を持つ人」という意味。「メンタルヘルス」(心の健康)という言葉が匿名掲示板の2ちゃんねるなどで「メンヘル」と略されるようになり、さらにそれに -er 形がついて「メンヘラ」という言葉が生まれた。「精神障害」などよりは柔らかい言い方であるという意見もある一方、この言い方を嫌う人も多いので、使用には注意が必要。関連語に「ヤンデレ」「基地外」など。と書かれてたが……

もしかして、ノコってヤンデレだったのか!?


「痛くはしないから。私を忘れないように、体に快楽を教え込むから安心して」


いやーーーー!! ヘルプミーGOD!!




こうしてこんコンは音菜ノコの彼氏として、テレビや雑誌などで知られた。

その時の彼の目に光はなく。どこまでも濁ったような沼のような目をしていた。


「今回もダメだったよ。まあ次の彼に最高の形でノコを救ってもらうよ」


そう言って神は携帯を切って、また次のこんコンを作り始めた。


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― 新着の感想 ―
[一言] まさか男の娘に調教とは…… やはりこんコンさんは(ry 髪……髪はどうなった!? 凄く身内ネタっぽい感じですが面白かったですw
2014/02/08 17:24 退会済み
管理
[一言] 結局、神が何物だったのか、そこが凄く気になりました。 何故オンナノコを救わせようとしたのか、謎が謎のまま終わるのは普通の作品では嫌ですが、この作品では謎が謎のまま終わっているのが全然嫌では…
[良い点] コミカルでホラーで笑いと怖さが同居した、エンターテイメントな作品でしたね。 [一言] 男の娘だったのが個人的には残念でしたが。
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