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異世界のひと  作者: くものひと
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心配する男

 おはようございます

 …あの…大丈夫ですか?


朝の挨拶をしてくれた女性の顔を見てつい尋ねる


僕らの言葉が分かる唯一の人だ

彼女の通訳がなければ僕らは未だ不安の底にいただろう


その彼女の娘さんが、恐らく僕らと同じ境遇の人達共に行方不明となっている


迎えに行った人達の話では争った形跡はなく、使いに扮して連れ去ったのではないかとの事だった

追跡をしようにも程なく降った雨が痕跡を消してしまい難航しているらしい

僕らの存在は以前この世界を救った人達と同じらしく、先の誘拐も理由はそこにありそうだ


彼女の日本語も彼らが残したものや直接学んだ先祖より代々受け継いで習得を行ってきたもの

そして言葉だけではなく今回の領主様を含めた彼女達の対応も彼らの願いなんだそうだ



彼女に送られ、充てがわれた自室に戻る

今はただ自身の事だけを考えていて欲しい、そう笑顔で告げられた



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