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セカンドハウス魔王城 ~悩めるアラフォーおっさんの快適週末異世界暮らし~  作者: 雉子鳥幸太郎


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魔石資料

――ピピピ……。

スマホのアラームが鳴る。


「ん……んん……」


あー、体が重い……風呂でも入って……。

いや、こっちの家だった――。


「はあ……」


俺はため息をつきながら布団の上に座り直した。

段々とこっちの家が辛くなってきたな……。


まあ、でも仕方が無い。

そろそろ生活費も心細くなってきたことだし……。

一日も早く、ウェザーランドでの生活の基盤を作らないとな。


テーブルの上に置かれた魔石採掘の資料。

昨日はずっとこれを読み込んでいた。


【魔石採掘ガイドブック 著:きさらぎ不動産】


「しかし、袋小路さん凄いよなぁ……こんなに丁寧に纏めてくれるなんて」


家に届いていた資料は、ちゃんとした装丁のガイドブックだった。

ISBNは当然付いていないが、本屋に並んでいても違和感のないレベルだ。


内容も魔石の種類から、採掘の方法など詳しく解説をしてくれている。

かなりのボリュームなので、俺の頭じゃ読み込むのに結構掛かってしまうだろうな。


週末に向けて、今週はこれを読み込んで行くぞと気合いを入れ、俺は食パンをトースターに入れた。




    *




仕事の昼休みにも、俺はガイドブックを少しずつ読み進めていた。

休憩室で端っこの席に座り、カムフラージュの園芸本なども置いておく。

まあ、見られたところでゲームの本とでも言えばいいのだが、余計なフラグは立てたくない。


「えーっと……」


まず、魔石の種類はかなりある。

一番価値の高いものは、レジェンダリークラスの魔石だ。


これは国のインフラを支えるような代物で、とてもじゃないが値段はつけられない。

ウェザーランドには、現在7つのレジェンダリークラスの魔石があるらしい。

とんでもない魔力を秘めていて、その力で大規模な防護結界や、インフラ魔導施設などが稼働しているという。


次に、ロイヤルクラス、エピッククラスの魔石。

これは、上位貴族や大商人など、ごく僅かな選ばれた者だけが持つ魔石だ。


魔石ごとに持つ力は違うらしいが、殆どはダンジョン内や強力な魔物の体内から発見されるという……。

まあ、俺には一生縁がないだろう。


続いて、スーペリアクラス。

かなり高価ではあるが、金で買えるレベルの魔石。武器や防具、魔導具など用途は多岐に渡る。

主にダンジョン内や魔物の体内、鉱脈などいろいろな場所にある。


そしてお待ちかね、俺が狙うべきはスタンダードクラス。

普通の河原などでも採ることができ、市場に流通する大半がこのクラスのものだ。

ガイドブックにも、初心者が最初に狙うべきクラスと書かれている。


「スタンダードクラスか……近くに川とかあったっけ?」


軽トラで少し回ってみるか?

でも、見渡す限り草原だったよなぁ……。


あ、でも森の方にはあるかも。

ただ、俺だけじゃ遭難してしまうかも知れないな……。


ガイドブックにはコモンクラスという下級の魔石もあると書かれている。

これらは、主に練習用、消耗品などに使われるもので、森や川にいけばすぐに見つかるらしい。

写真も載っていて、綺麗な小石といった感じだ。


最初はスタンダードよりもコモンクラスで感覚を養うのがいいかもしれない。

体力作りにもなるだろうし、森に慣れるまで無理は禁物だろう。


となると、ウォーキングは続けているが、それだけじゃ心許ないな。

筋トレも始めてみるか……。


「お疲れ様でーす、あれ? 何読んでるんですか?」


突然の声に、思わず肩をビクッと震わせる。


「あ、ああ、深山くんか、お疲れさまー。えっと、園芸を始めようかと思ってね」

俺は咄嗟に園芸本の方を見せた。


「へぇ、そういう趣味があったんですね、意外~」

「俺も趣味を持たないとね。料理も始めたよ」


「凄いじゃないですか! 俺なんて、味噌汁作るのが精一杯っすねー」

「まあ、料理といっても男料理で簡単なものばかりだけど」


「それがいいんすよ、肉! タレ! 白飯! みたいなやつが」

「たしかに間違いないね」


二人で笑う。


「じゃ、俺、先上がります、お疲れさまっした」

「うん、お疲れさま、気をつけて」


深山くんは人懐っこい笑みを浮かべながら帰って行った。

さて、そろそろ俺も上がるかな……。


ありがとうございます。

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