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霧の中で

つな渡り

作者: 西の宮

 人生が つな渡りだと気づいたのは 中学生の頃



 言われるまでもないって?


 人生は常に綱渡り ツルりと足を滑らせれば

 どこまでも どこまでも 堕ちていく



 運のいい人間は 再起するチャンスを得るが

 そんな人間は ほんのひと握り居るかどうか


 人生に練習があるのなら 命綱の1つを準備する時間もあるだろうが

 そんな都合のいい命綱を しっかり身につけ歩ける人間は少数で

 

 私は あえなく崖下と言わず転がり続けた


 

 転がり落ちると地獄だと 聞いてはいたが 

 今まで見えてこなかったものがあるもので

 


 漫然と横になりながら 生きているのか死んでいるのかわからない

 汚濁の中で たまたま出会ったのが とある作品


 目の前にあっても 頭に入ってこないはずの 泥まみれの世界に居た私を

 よ~いしょ! と起こしてくれたのだから 文字の力を実感する

 


 あの時は

 カンダタの目の前に現れた 蜘蛛の糸のように輝いてました


 細い糸が 文字となり 文章となり 小説となると

 なんとも心強い命綱に変わるのだから すごい世界



 命綱より 糸を見つける方が大事かもしれない

 

1人で歩くのは怖いです。

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