22.道を違(たが)う
「改めて礼を言わせてもらう」
クリアス大森林――その広大な森の端で、ギルダスとジドの二人は向き合っていた。
「おまえたちのおかげで、この森が戦火に包まれずにすんだ」
「礼を言われる筋合いはねえな。俺は依頼を果たしただけだ」
壮年の男の言葉に、ギルダスはそっけない物言いで返した。
吹き抜けた清涼な風が頬を撫で、自然の奏でるざわめきがその間だけ、大きくなった。
――あれから、四日が過ぎていた。
その間、フェルカの民の集落は、新たな来訪者を迎えていた。
ドーラン辺境領――そこを領地の一部として抱えるヴァルト王国との交渉をまとめた、聖封教会の使者である。
フェルカの民との交渉、捕らえられた人々の解放も含め、後は彼らがやってくれる手筈となっていた。
つまり、ギルダスとリゼッタがこれ以上ここにいる理由はもうない。
使者たちと入れ替わるようにして、ギルダスたち三人は集落を発ち――そして今は、ただ一人見送りにきたジドが、ギルダスと向き合っていた。
気をきかせたリゼッタはリリーネを連れて、一足先に森を出ている。
無愛想な物言いに気を悪くしたわけでもなく、ジドはギルダスに視線を注いでいた。
「……正直なところ、おまえには感謝していいのかわからない。ルキアの命を救ってくれたこと――
ルキアに生きる目的を与えてくれたこと――
どちらも感謝するべきなのだろうが」
「何の話だ?」
「あの時、何が起こったのかは、司祭殿から聞いた」
ギルダスが眉をひそめる。司祭殿というのが一瞬誰のことかわからず、次いでリゼッタの役職だと思い出して軽く舌打ちをした。
あれ以来、人が変わったように明るさを失った娘のことを思ってか、ジドは物憂げに目を伏せた。
「これからあの娘は、憎悪をその身に宿して生きることになる。いかなる時も、おまえを殺す方法を模索しながら。……そのことを恨むつもりはない。さもなければ――心が死んでいただろう」
「……く、くく――」
ギルダスへの憎しみが、ルキアに生への執着を芽生えさせた――そう言いたげジドに、ギルダスは含み笑いを返した。
「――おめでたい考え方だな。俺があの女を助けたってか? あの女にゃ散々つきまとわれたんだ。その憂さ晴らしをしたってだけかもしれねェぜ?」
肩を揺らして嘲笑を含む言葉を紡いだギルダスを、ジドは無言で見ていた。
その表情に変化はない。言葉面だけの偽りを見通す理性的な瞳に見つめられ、逆にギルダスの表情が苦々しいものへと変わる。
「――ルキアは、集落を出るつもりだ」
ふとジドは視線を逸らし、森の彼方を見た。
「外の世界で、力をつけるつもりだろう。おまえと戦うための力を。……私は、あの娘についていく」
ギルダスは首を傾げる。
「こんなことになった理由は、ルキアの苦しみを知りながら、助けてやれなかった私にもある。争いを疎んじて距離を置くだけで、何ひとつしなかった。そうして起こった結果だ。せめて責任はとりたい」
「それで……?」
「おまえはルキアにとって姉の仇ですらない。言い方は悪いが……あの娘にしてみれば、ドーランの代替品に過ぎない。そんなねじ曲がった恨みを抱いていても、心が歪んでいくだけだ。あの娘を見守りながら、そのいびつな憎しみを静めていくつもりだ」
「そうかい」
哀切を秘めたジドの言葉に、ギルダスはあくまで無愛想に応じる。興味がないとともとれるその態度は、穿った見方をすれば、心のうちにあるものを隠すように頑なさの現れだった。
「復讐に囚われても、得るものなどなにもない……。そんなことなど、身に染みてわかっていたはずだったのだがな」
ギルダスが眉をぴくりと持ち上げる。ジドの声には、人から聞き知っただけのことを語るのとはまた違った重みがこもっていた。
「……あんたも、か?」
「集落の外での話だ。過去の……十年以上前のな」
遠くを見つめるジドの瞳は、風景以外の何かを映していた。おそらくそれは、復讐を追い求めていた過去の一幕なのだろう。
ギルダスが、馬鹿馬鹿しいとばかりに鼻を鳴らす。
「あんたが誰の仇を討とうとしていたのかは、知らねえが……それを仇を討つ前のあんたが知ったとして、復讐するのを止めたかよ?」
途端にジドは口をつぐんだ。
言葉がなくとも、その沈黙が答えとなった。
復讐は虚しいものだという。得るものはなにもないという。
――だからどうした?
そんな誰にでもわかる“正しい”理屈を、復讐者のすべてが知らない――そんなわけがない。知っていて、彼らは復讐だけを目的にしている。そんな理屈など知ったことかと切り捨てながら。
復讐を果たしても虚しさが残るだけかもしれない。だが、復讐を果たさなかったら大切な誰かを殺されたという無念の感情、それを為した者に抱く憎しみの感情だけが残る。
あるいは、復讐を果たしたとしても、それらは消えないのかもしれない。
それでも――そうかもしれないとわかっていても、時を経ても塞がない傷を少しでも忘れるために、彼らは復讐の刃を研ぎ続けている。
そこに、他人の立ち入る隙はない。
「それでも、もしも――」
ジドは、ゆっくりと言葉を区切りながら話し始めた。
「もしも、ルキアが力をつけて、止められないままおまえと全力で戦うことになったら……私はあの娘の側につく」
ジドの声は、そうならないことを願いながらも、そうなった場合には言ったことを実現するであろう悲壮な決意が込められていた。
「すまない」
「――くく」
頭を下げるジドを見て、ギルダスはおかしそうに笑う。その笑いに、人を不快にさせる要素はない。むしろ、晴れやかさを感じる類の笑いだった。
「わざわざそいつを俺に言ったのは、義理立てのつもりか?」
「……すまない」
「謝るこたァねぇさ。そうなると決まったわけでもねぇ。あんたの好きにしな」
本心からの言葉をかけると、ジドは頭を上げてまじまじと見つめてきた。
「やはり――」
「あん?」
「……いや、いい」
「なんだそりゃ?」
歯切れの悪さにひっかかるものを感じて、言葉の続きを促す。
「……どちらにしても変わらないと思っただけだ」
「? 何がだよ?」
「仮に返しきれない恩を感じる相手が、少年だろうと、少年の姿をしたそれ以外の誰かであろうと、抱く感情は変わらない――そういうことだ」
ギルダスの目尻がぴくりと揺れる。
ジドが、一度だけ頷いた。今は何も訊くつもりはない――その目がそう語っていた。
「それでは、な」
最後の言葉は少なく、ジドは背を向ける。
声はかけず、それでもその背が見えなくなるまで、ギルダスはジドの後ろ姿を見つめていた。
森から街道に出たところで、リゼッタとリリーネの二人は待っていた。
最初に気づいたリリーネが、はっと顔をあげる。病み上がりの少女は、日陰で木の幹に背を預けて膝を抱える体勢で座っていた。
リゼッタはといえば、ギルダスに気づいてもちらりと視線をよこしただけで、表情を変えもしない。初対面の相手にはわかりにくい不機嫌さを表すその態度に、ギルダスはげんなりとしながらも抗議する。
「そんなに待たせちゃいねェだろうが」
ギルダスの抗議をよそに、リゼッタはさっさと歩きだした。
(……なんだあいつ?)
首を傾げつつ、不安げに自分を見上げるリリーネの腕を掴んで引き起こす。わずかに頬を紅潮させたリリーネに、まだ熱が下がりきってないのかと疑問を抱きながら、ギルダスも歩き始めた。
街道では、ギルダスたちが関わった一件など何もなかったかのように人々が行き来していた。
ほとんどの兵士たちが町から出払ったことに不安を覚えたこの地の人々も、何も変わらない日常にすでにそのことを忘れ始めている。
多くの者は領主であるドーランが死んだことと、その一件を結びつけたが、だからといってその推測を確証に変えるために行動する者はほとんどいない。
ギルダスたちのことを知るのは、あの件に直接関わった兵士たちぐらいだった。
そんなもんだ、と思う。
ドーランがどんな人間であろうと、領民にとってドーランへの関心は常にその統治の方法に向けられている。
ドーラン個人がどんな人間であったかなど、直接に関わる者でなければ大した関心もない。その苦悩も、博愛も、その当人が死んだ今ではすべては過去のもの――
らしくもないことを考えていることを自覚して、ギルダスは苦笑した。
こんなことを考えている自分も、次の厄介事に巻き込まれれば、今回のことなどすぐに忘れると確信していた。
街道を歩くギルダスたちの歩調は、自然と速いものになっていた。
領主殺しの件を咎められることはないと保証されているが、個人的に仇を討とうとする者はいるかもしれない。いずれにしても、この土地にこれ以上居たいとは思わない。
黙々と歩きながら、ギルダスはふと、先を歩くリゼッタの不機嫌な理由について心当たりを思い浮かべた。
「あー……ジドとの話な。礼を言われただけだ。特に大したことは話しちゃいねェさ」
すべてを話す気にはなれず、ギルダスは話した内容のごく一部だけを口にする。
当たり、だったらしい。リゼッタが足を止め、振り返った。その目に非難するような色が宿っている。
「なぜ――」
迷ったように言葉を途切らせる。
「なぜ――ドーランを殺してまで、ルキアを助けたのですか?」
ほんの少し前に似たようなことを訊かれたギルダスは、うんざりしたように肩をすくめた。
「あ? なんでそんなことを今さら……助けたらまずかったって口振りだな」
リゼッタがつい、と顔を逸らす。
「……そういうわけではありませんが……あんな……わざと憎まれるような真似までして……」
「忘れたのかよ? 俺ァあの女に殺されかけたんだぜ? その恨みを晴らそうとしただけで、助けたってェのも、たまたま結果がそうだったってだけだ。――それとも、心配でもしてくれてるってのか」
「っ……!」
リゼッタの顔が一瞬で赤く染まる。それが怒りのためだと思ったギルダスは反射的に身構えた。
「――あ?」
反応は、拍子抜けするものだった。リゼッタの表情が一転して醒めたものに変わると、交わした言葉などなかったかのようにさっさと歩き出す。
(なんだってんだ……?)
首を傾げるギルダスは、前を向いたリゼッタが唇を噛んでいることを気づかない。
ただ、その漠然とした怒りの気配に、ふとルキアの憎しみに染まった顔を思い出す。
殺されるのはごめんだが、憎まれるのには慣れている。もしルキアが本当に挑みかかってくるようなら、適当にいなすだけだ。それもできなければ――答えは決まっている。
「……ま、やりたかねえけどな」
そう独りごちたところで、
「あなたは……不器用にもほどがあります」
リゼッタの呟きが、風に乗って耳に届いた。もっとも、それはほんのかすかなもので、何と言ったかまではわからない。
「……あァ? なんか言ったか」
「いえ――」
聞かせるつもりで口にしたわけではなかったらしい。言い直すこともしなかったが、リゼッタの歩調が心なしか速くなったようにギルダスには感じた。
「……あいつにゃ借りがある。それだけだ」
ギルダスも、声にならないほどの言葉を口からこぼし――ふと、抵抗を感じる。
振り向くと、リリーネが服の裾をつまんでいた。
ギルダスも少年の姿をしているため、傍から見れば微笑ましく見える光景だったが、リリーネの表情は不安の色が濃い。
――リリーネが人の嘘に敏感であることを、ギルダスは知っている。それは、彼女がその生い立ちから自然と身につけた特殊な観察力の賜物だった。
おそらく、彼女はギルダスの嘘を見破っているだろう。それでも何も言わないのは、ギルダスを怒らせることを恐れているのだろう。
臆病なリリーネの気質に、ギルダスはこの時ばかりは安堵していた。
――自分でも持て余すこの気持ちを、指摘されることがなかったから。
何も言わずに歩みを再開すると、リリーネの表情がかすかにほころんだ。
空を見上げると、青空の中に雲が流れていた。
見飽きるほど見てもう何も感じないはずのその光景に、ギルダスは羨望を覚えて息を吐く。
生まれついた体を失ってまで生き続ける自分とは異なり、曇り、時には雨こそ降っても、その光景は一人の人間が生まれて死ぬまでの間には決して変わらない。
変わることを恐れ、またその原因が自分自身にないことも知っているギルダスにしてみれば、その変わりようのなさはある意味で羨ましさすら感じるものだった。
(……はっ、らしくもねェことをぐじぐじと――)
内心で自嘲の笑みをこぼそうとしたギルダスは、不意に抵抗が強くなったのを感じて立ち止まった。
「……っ!」
肩越しに振り向くと、リリーネが足を止めてしゃがんでいる。
「おい? まさか、また具合が悪くなったのか?」
「違……あ、くっ……」
苦しそうに、ふるふると首を横に振る。
どう見ても具合の悪そうなその様子に、ギルダスは戸惑いの表情を浮かべる。
「おい、またリリーネが――」
リゼッタに声をかけようとして、ギルダスは言葉を詰まらせた。
リゼッタが立ち止まっていた。振り向いて、ギルダスたちのほうを見ている。ただし、その瞳は彼らを映していない。視界にはない何かを感じ取っていた。
「これは――」
その声が、戦慄に震えていた。
◆
鬱蒼と茂った森は、見る者の心によって、どう映るかも変わる。
見る者が明るい希望を抱いていれば、鳥のさえずりが祝福の音色のように感じられ、悩みを抱え苦しんでいれば、日の光を遮るだけの薄気味悪い空間に見えてしまう。
(――今のルキアには、どう見えるのだろうな)
内心で独りごちながら、ジドは前を歩く娘のことを思った。
ルキアにとって、森の外へ出ることは初めてのことである。だというのに、その心に浮き立つものがないことは容易に想像がついた。
ここ数日で、ルキアは別人のように変わってしまった。溌剌さを失い、常に激情を宿していた琥珀色の瞳は濁ったように暗い。
ついてくるジドにも、まるで最初からいないような態度をとっていた。
ジドのほうも、今は何を言っても心に届かないだろうと思い口をつぐんでいる。
(今は、これでいい)
少なくとも、ルキアが自分に何かしらの反応を示すまでは、彼女とは距離を置く――そう決めていた。
だから、
「――ジド」
ルキアがいきなり立ち止まって声を発したときも、それが自分に向けられているものだとは気づかなかった。
「なんで――おまえはそこまであたしを気にかける?」
そう問いかけたルキアの心は、ジドが思うほど拒絶的だったわけではない。
ギルダスに向けた自分の憎しみが筋違いなものであることに、ルキアはとうに気づいていた。この数日、集落の誰もがルキアを腫れ物にでも触るように扱うなか、一人考える時間だけはたっぷりとあった。
ギルダスは、仇ではない――その程度のことが考えられるくらいには、頭が冷えていた。
それでも――知っていても、誰かを憎まずにはいられない。
胸から無限に湧き出てくる、暗い想い、それを受け入れたがっている自分と、拒んでいる自分がいる。
矛盾する情動を内に抱えながら、ルキアの発した問いは半ば衝動的なものだった。
あるいは、胸の内のこの葛藤を、一時でもまぎらわせるかもしれないという、淡い期待があったのかもしれない。
「ルキア……」
振り返ったルキアの瞳が、暗さを帯びているとはいえ、はっきりと揺れているのを見たジドは、驚きを隠せなかった。
それはそのまま、ルキアの心の動きを表している。
(憎しみに囚われているとばかり思っていたが……迷えるだけの余裕があったか)
本来、ルキアは激しやすくはあるが、愚かな娘ではない。
あるいは――傭兵の一件でのルキアのギルダスに対する認識の変化が、ルキアの心が憎しみに染まるのに歯止めをかけたのかもしれない。
そう推察しながら、ジドはかすかに安堵した。
これなら、幼い頃から見守ってきた娘と、返しきれない恩を抱く相手が殺し合うなどという最悪の未来を迎えずにすむかもしれない。
とはいえ、ルキアがこれからどう変わっていくかはまだわからない。
とりあえず今は、ルキアの問いに答えなければならない。彼女が納得できるほどのことを答えるためには、今まで封をしてきた過去も語らなければならないだろう。
ジドは集落から離れていた時のことを、誰にも話したことはない。それは、自身の心の傷をえぐる行為だったからだ。
だが、今は話してもいいと思う。それがルキアの憎しみに染まった心に、ほんのすこしでも光明をもたらすのなら。
そして、自分自身の過去に決別を告げるためにも。
「ルキア……、――ッ!?」
穏やかな表情でジドが語りかけ――その顔が不意に固まった。
目を剥き出しにして、愕然と口を開く。今までルキアが目にしたことのない、ジドの驚愕の表情だった。
「ジド……?」
「――ほう」
「っ……!」
怪訝そうに見上げたルキアは、背後からの声にびくりと振り返った。
それを目にした瞬間、ざわりと空気が震えた気がした。
「な……?」
十歩ほどの距離を隔てて、その男はそこにいた。
ルキアは反射的にのけぞった。人や獣の気配を感じとることに関しては自信がある。なのに、その男にはまるで気がつかなかった。
男はジドと同じ、鍛えられた体躯の持ち主だった。
引き絞った体に、革と鉄を組み合わせた鎧を着込んでいる。革は黒ずみ、鉄は錆びついて、もはや鎧としての体をなしてないのではないかと思うほどに朽ちた鎧だったが、男の体にはまるで鉄の皮膚のように馴染んでいた。
背中には大剣を背負っている。鞘の先端が地面につきそうなほどの長さの剣である。
男が一歩踏み出した。
無造作に伸ばした黒髪が揺れる。髪のせいで面相は伺えないが、隙間から見えるその瞳が、異様な光を放っていた。
なにより、外見上の異質さがまるでどうでもいいことに思えるような、男の放つ異様な気配――常人にはない、禍々しい空気を男はまとっていた。
「“道化師”の戯れに使われるぐらいならと思い来てみれば――このようなところで見えるとはな。なるほど……おまえもフェルカの民の一人だったか」
男の声が、鼓膜を震わす。
自分でも気づかないうちに、ルキアの背筋を冷や汗が流れた。
(あれは……なんだ?)
人の形をしているのに、人ではない。人の声を発してはいるのに、それがまるで見たことのない化け物の唸り声のように聞こえる。
男の存在そのものに感じる恐怖が、ルキアの心を縛りつけた。
立ち尽くすルキアを庇うように、ジドが前へと出る。
「なぜ、貴様がここにいる……!」
怒りと、緊張と、そして恐怖と――様々な想いを内包したジドの声が、ルキアの心を見えざる鎖から解き放つ。
「……誰だ?」
乾いた唇を舌で濡らし、掠れた声で問いかける。
ジドは男から目を話さないまま、ギリィ、と歯を軋ませた。
「俺が討つべき――仇だっ……!」