対面対決
『ふふっどうやって対処致しましょうか?
彼女たちの無念対処した方ご宜しいのですかね。』
『私には分からないことだらけなようです。
こんな未熟者をお許し下さいませ陛下』
と少女はそっと呟いた。
誰にも聞こえない、微かな消え入りそうな声で……
その後に少女はそっと伝書鳩に言伝を頼み飛ばした
まぁそうですね、殿下方に善処いたしますとは言いましたが……まぁそんなつもりは一切無いんですけどね
そう思いながら外の景色を眺め、返事が来るのを待って
「あれ?伝書鳩がいるね。どうしたのかい?」
「あぁ手紙を届けてくれたのかありがとね」
『親愛なるお父様へ
私は明日王女殿下方と決闘をすることになってしまいました。他にお仕えしている草食動物のメイドの子達を囮にされてしまいこのような事態になりました。すぐにやると言うので慌ててこう進言してしまい事態が大きくなってしまいました。「明日人を集めてした方がいいのでは無いかと」もし都合が合いましたらクローンを飛ばしますので見ていただけたら幸いです。急な報告になってしまって、そしてこのような事態を起こしてしまい申し訳ありません。
ラフィネ・ラフィラ』
「ふむ、そのようなことになったのか。」
「大したことは無いけどラフィネが心配だな」
そう。少女を溺愛している父はそう呟いた。
こう伝えておくれと言った
「ラフィネへ
そんなことは気にしなくて大丈夫だ。
だから、今できる精一杯のことに取り組んでくれると嬉しいな。君が危険な目に遭うのは心配だが、その姿勢はいつも尊敬にあたいするよ。怪我をしないように頑張って。
怪我をしたら伝えてくれると嬉しい
父様より」
伝書鳩が帰って来てその返事を見た少女は
『ふふっ父様ったら、ありがとうごさいます。』
と呟きこれからの準備に取り掛かり始めました。
次の日・・・
「ついに今日が来たな」
『ですね。私に出来る精一杯で頑張ります。』
『公爵家の名に恥じぬようにいたしますわ。』
「ほんとに大丈夫??」
「もう、心配しすぎです。オリヴィア兄上」
「そういうセルも動き回ってるよ。君も心配なんでしょ」
「まぁ、心配はします。逆にレオ兄上は落ち着いてますね」
「まぁな。こういうのは落ち着きが大事になってくるしな」
『流石ですね。レオ兄様』
「ありがとなラフィネ。じゃあ行く準備をしとけよ」
「オリヴィア、セルビア行くぞ」
「わかったよレオン。じゃあまたね、ラフィネ」
一方の王女がたはと言うと・・・
「大勢の前で屈辱を受けることを提案してくるなど滑稽よのう。あのメイドは」
「ですね。ロウ様は王妃様の妖力と魔力があるというのに」
「お主もそう思うじゃろな。まぁ楽しみじゃ」
といった風にこれから起こることを全く知る由もなかった。
決闘場では沢山の学院の生徒が集まっていた。
この国では女性は国の宝であり、守るもの。
そんな常識があるこの国で決闘を行うというのだ。
誰もが少女を心配し、様子を見に来たのである。
王太子殿下一行が決闘の見届け人として到着した途端
男子生徒達がこう言った。
「決闘を取りやめにしてください。」
「王族の権限でどうにかこの決闘をなかったことにはできないのでしょうか?」
そう少女の安全を守るために
その筆頭となって訴えかけてきたものはこういった
「殿下方のお許しも無く、私ごときがお声がけをした非礼、平にご容赦を。…ですがどうか…。ラフィラ公爵令嬢をお救い下さいませ!獣人達と戦わせるなど、まさに狂気の沙汰!彼女は我々の大切な仲間です。彼女がこれから遭わされる非道を思うと…とても耐えられません!!」
本来なら、王家直系である王子達に対し、格下である者がこのように話しかけるなど、おこがましい以前に不敬の極みである。下手をすれば、この場で捕縛され、きつい罰を与えられてもおかしくはない。だがその恐怖を胸に押し込め、必死に嘆願する者に続くように、他の生徒達も次々と声を上げていく。
「私からもお願いします!どうかラフィネ嬢をお助け下さい!」
「いくら他国の王族でも、女性に対してあまりな非道!許せません!」
それを見ていた他の学年の生徒達も、次々と口を開き始める。
「…殿下、我々からもお願い致します!」
「我が国の宝を守る為に、どうかお力をお貸し下さいませ!」
そんな彼らを無言で一瞥したが口を開いた。
「この度の決闘、ラフィラ公爵令嬢が望んで受けたと聞いている。彼女自らが望んでいるのだ。例え王家であってもそれに対し、口を出す権利は無い」
「そんな…!」
冷たく突き放すような口調に思わず顔を上げる。するとその冷たい口調とは裏腹に、アシュラの顔にも強い憤りと苦渋の表情が浮かんでいた。そしてそれはディベルトやフィンク、そしてリアムも同様で…いや、それ以上に強い、憎悪に近い感情が浮かんでいたのだ。
王族直系達の、感情を露わにする姿に息を呑みつつ、尚も言い募ろうとしたその時だった。
ラフィラ公爵家の馬車が到着し、王家を含む、その場の者達が全員一斉に注目する。
その降りてきた姿を見て息を呑む。
なぜなら彼女らはいつもの姿ではなかったのだから…
ラフィラは動きやすいタイプの服
オリヴィアとセルビアは制服
レオは正装っぽい服といった姿で登場した。
ラフィネ公爵家一同は殿下方の前に…
ラフィネも兄様方同様にし、騎士のように振舞った。
『このような機会を与えてくださったこと誠にありがとうございます。私共のことに巻き込んでしまったこと深くお詫び申し上げます。これで勝つことが出来ましたらこの勝利貴女方様にお捧げ致します。』
「この国にいる限りは貴方も我が国では守るべき対象であり国の宝。だからそんなに深く思い込まないこと」
『はい、承知しました。心に留めておきます。』
「それではこれから決闘を始めます。
この決闘の見届け人は我々が受け持つ!」
「ちょっといいか?もしこの決闘に買ったら賞賛を貰いたい。」
「そんなこと許すわけないだろ。」
『いいえ、大丈夫です。その代わりもし私が勝ったら私にも賞賛を頂きたい。』
「いいだろう。」
その言葉から急に攻撃が始められた。
急いで避けたが少しだけかすってしまった。
だが、防御魔法の宿ったアクセサリーのおかげで傷は分からない程度である。
獣人はなにかに優れた特性を持っている。
この場合はスピード。
あとは怪力。
もうひとつは獣人独特の力妖力である。
この3つがそれぞれの王女の特性。
これを対処さえすれば勝ち目はある!
申し訳ないですが、決闘の場面がもう思いつかないのでここで一旦決闘を終わりにします。また思いついたら追加するようにしときます。