初めての挑戦
『そろそろ殿下方や、国王陛下、王妃様に伝わりましたかね』
「伝わったんじゃない?なーちゃんも帰ってきたしね。」
『えっ!!帰ってきてたんですかなーちゃん?
なーちゃん私にも報告してよー』
「クック?クークルク《なんで?もしかして心配してた?》」
『むーそうだよ!!悪いなーちゃん?』
「クックー《うんん、むしろ嬉しい》」
『なんで??まぁ伝わったなら良かったかな?』
「相変わらずだねフィは……まぁそれでもいいけど」
「まぁむしろそこがいい時もあるし、良くない時もありますしね」
「だな。時と場合によるな、フィの感性の善し悪しは」
「まぁそうですね兄上。僕たちも実際苦労してますし」
「まぁ、良い方向に向く時もあるけどな実際は」
「確かに、助かってる部分もやっぱり沢山ありますしね」
「幸か不幸かはどっちも同じくらいだな。割合的には」
「……ですね」
『もぉ。みんなして何話してるんですか?私だけ仲間はずれにしないでくださいよ。』
「「「ごめんね/な。フィ」」」
『寂しいとどっか行っちゃいますからね!!』
ラフィネは皆して自分のことを溺愛してくれているのは感じていたからそれを利用したのだ。
でも……それが原因であんなことになるなんて、今はまだ誰も想像をしていなかった。
「「「気を付けないと……」」」
フィの一言でセル、ヴィー、レオの3人の心はひとつとなった。
でもそれだけフィの存在が大きいのだ。
「わかった。肝に銘じておくよ」
『次は絶対に許しませんよ。今回だけですからね』
「そう言っていつも許してくれてるけど……」
なんてことはさすがに口には出さなかった。優しさに甘えておきたいっていう考えもあったのかもしれません。
「ほんとにありがとうフィ。」
『???どういたしまして??』
不思議に感じはしたが今日は一旦お世話に戻ることにしたラフィネ達一同は……
『やる事ってありますか?そっちは』
「うんん、特に大きなことは無かったはずだよ。そっちは?」
『少しだけ大事な案件がありまして……』
「その仕事は何?」
『その仕事とは"あれ"の事ですよ。"あれ"の後処理』
「大変だねラフィネさん。手伝おうか?」
『いいえ。大丈夫ですよセルビアさん私が何とかしますし』
「そっか。でもできる限り休んでよ」
『はい。善処致します。それではまた集いの場で』
「うん。またね!!」
『善処しますと言いましたが、そう簡単にいきますかね……
王太子様や、王女様が相手ですしね。まぁここは私の腕の見せどころかしら?ふふっ楽しみになってきましたわ』
とそんな声が誰もいない廊下にぼそっと落ちてきました。
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