初めまして
突然ですが、
皆さんは一妻多夫制度ってどう思いますか?
一妻多夫って言葉自体あまり聞きませんよね。まだ、一夫多妻の方が聞き馴染みありますかね?
私は、転生者?って訳では無いんですがね……
お兄様が何故か、「一妻多夫って……そんな世界線……」とか、「一夫多妻……とも違うよな……」などと仰ったんです。
未だに、よく分からないんですよね……まぁお兄様曰く、私は知らなくていいことだって言われたんです。
なのでまぁいっかって思ってるんですよ。
自己紹介が遅れてごめんなさい
私の名前はラフィネ・ラフィラと申します。
この世界には身分制度が存在して、平民、貴族、王族という主に3つの身分に分けることができます。
その中で私達は、貴族という位置にたっています。
王族の方よりは権力などは持っていませんが、平民の方の為に出来ることをしてあげる。と、言ったものを領地を治める貴族はしなければ行けません。
私の家であるラフィラ公爵家は、広い領土と、沢山の作物があり、とってものどかで平和な領地と有名なんですよ!
女性が少ない世の中ですから、女性自体外には余り出てはいけないのですが、私の所は女性も自由に外に出てるんですよ。
そして、突然ですが私は王女様にお仕えしてるんです。
ちょっと視察がてら、様子を見てきてと頼まれたので仕方なくなんですけどね。
仕えてるのは、獣人達が住んでいるサルビア王国。
お兄様方とセルと一緒に働いているんです。なんといっても、皆とってもかっこいいのよ!!可愛くもあるけどね
そんな私達が仕えてる王女様方はこんな感じなんです……
「ちょっと、カップがからになってるのが見えてないの
この無能が!!」
「このお茶全然ダメぬるすぎるわ。入れ直して」
といって私達に紅茶をかけてきたり、手を出してくる人達なんです。そんな王女様方が隣国のスコット王国に今度留学するんです。ご無礼をしなければ良いのですが……
数日後……
「王女様方、王太子殿下今からこの国の王太子殿下達とお会いすることになりました。ご準備を」
「そんなこと言われなくてもするわよ。早く手伝いなさいよ」
「……かしこまりました。」
「早くしなさいよ!!行動も遅くて全てがイライラする」
「申し訳ありません。代わりに私が謝らさせていただきます」
「そういえば、この国では貴方が責任者だったわね
草食動物共がいい気になるなよ。」
「ッ!!心得ております。」
「それならいいわ」
謁見の間での出来事……
「貴方達意外といいわね。貴方方なら付き合ってあげてもいいわよ」
「いえ、遠慮させていただきます。」
「せっかく誘ったのに失礼な人達。妾らが直属に相手してやろうと思っていたのに」
と、こんなことが起こっていたのです。
その為王女方の怒りの沸点がとても低くなってしまっていたのです。
ですから王女様方の態度が余りにも目に余るものだったのでお兄様が注意してくださってたんです。
それなのに……だから私も、
「あのっ失礼を承知で言いますが、王族の方の前にいるのに不敬ですよ」
「なんてことを言うの!!(怒)あんた後で覚えときなさい!!」
「痛い目に合わせてやるから!!」
とこんなことがおこってしまいました
カフェテリア
「( ⩌⌯⩌)イライラ」
何を眺めてイライラしているのかというと……
この間、自分達が誘った時は見向きもなかったのに、皇子や自分達の番が楽しそうに話していたからである。
「お前たち!!!茶器に何も入ってないのが気付かぬのか!!!」
「!!!!すいません。御急ぎ注がさして頂きます。」
「チッ使えないわねぇ」
「いい加減にしなさいよ(手を振り下ろす」
バチンッ
手をあげられた待女は頬が赤くなっていた。
少女は下を向きひたすら謝っていた。
「すいません……すいま…せ……ん」
彼女の方を見てみると、頬に光ってる何かがあった。
涙だろうか……??
それとも彼女が濡れていることに関係しているのか??
原因はなんだろうと謎が深まるばかりである。
今も尚、王女が待女に対して行っている行動を見てみる。
『いったい、いつまで続くのだろう』
「ロウ様、おやめ下さい。皆さんがこちらを見てますよ」
「なんだお主。妾に、向かって口答えとは」
さっきまで、躾をされていた少女がまた口を開く。
「ロウ様……私のことは好きにしていいです。
ですが……彼女のことはどうかお見逃し頂けないでしょうか?」
「ほう。今日は、好きにしてもいいと??」
「はい。何をしても構いません」
「いつも邪魔が入るからのぅ。良いぞ。見逃してやろう」
「ただし、誰も邪魔をすることは許さぬ」
「承知しております。元々弱肉強食の世の中ですので」
『このくらいでこの場が治まるなら大した事ないよね
魔法で直せば跡も残らないし』
『これが、今の1番の最善の選択なんだ……
間違ってないよね??お母様?お父様?お兄様方?』
「それが、私の運命だと前から覚悟は持っています。」
『侍女の誰にも危害は加えさせないわ。あと、私だけで対処しないとよね……お兄様方には迷惑はかけられないし……まぁとにかく頑張ります!!』
このとき、彼女は忘れていたのです。顔に出やすい性格なのと、黙っていたらとてつもなく怒られることを……
「そこの侍女、こちらに来なさい」
「はい、かしこましました。」
「行ってくるので、この場の侍女のことも頼みますね。
オリヴィアさん」
「ねぇ……顔色悪いよ。少し休まないと、代わりに僕が行くから休んでて」
お兄様からとっても怖いオーラがダダ漏れてますよぉー
何か悪いことしちゃったけ?どうしよぉー?
:( ;´꒳`;):怖いけど行くしかないよね。私の責任だもんね
「いいえ!!私が行きます。自分の仕事なので」
「ん?」
もっとオーラが強くなっちゃった。ここは言うこと聞きなさい。さもないと後で怖い目に遭うよと訴えられてますよー
「わかりました……お願いします……」
「うん。任せておいて、ゆっくり休んでてね」
「皇女様。彼女体調が悪いっぽいので休ませました。
なので、僕が要件をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ふーん……あの子にしか頼めないことだからまた今度でいいわ。仕事場に戻りなさい。」
『逃げたのねあの子。心得ておりますなんて言っておいて……後でもとの倍以上のお仕置をしないとね』
「……かしこまりました。」
「ただいま。ねぇラフィネ……僕に何か隠してる事ない?」
『えっ!!ばれた?』
「隠してることなんて……勿論ありませんよ。突然どうしたんですか?お兄様」
「ふぅーん言わないんだ。」
「あっあのっ。やっぱり隠してることあります」
お兄様の背後から漏れ出るあの恐怖のオーラ……暗黒オーラには流石に敵わないな
「ラフィネ自分の口で言ってごらん」
「はい……お兄様」
絶対、お兄様に伝えたら大変なことになっちゃうよなぁ〜
少しだけ過小表現しとこっかな?そしたらまだマシになるよね
「王女様方が侍女に危害を加えようとしていました。
私はその場に偶然居合わせたんです。その為見て見ぬふりも出来ないものでお兄様方やセルに内緒にして助けようとしていたのです。皆様のお手を煩わすほどの案件ではないと判断したのですが……間違ってましたか?……」
「……あのね、手を煩わせるとか無いから、何でも言って」
「うーんと、わかりました。次からはそうします」
「絶対だからね!!約束破ったらわかってるよねニコッ」
「ヒイッわっわかってます」
「いい子だね」
あれから随分経って……
「王女様からお呼び出しが無いのだけど誰か知らない?」
「えっ!!あの……オリヴィアさん方が……何かしてましたよ……」
「……セルや、レオさん方のことよね?」
「はい……」
「そっかぁーありがとう」
「いえいえーお役に立てたなら良かった」
とりあえずお兄様方を探して突き止めないとですよね。
みんな絶対あそこにいるはず……急いで行こっ
「やっぱりここにいましたね。皆様」
「ラフィネ、君は来ては駄目だ」
「ラフィネ……お願いだから言うこと聞いて?」
「セルだって同い年でしょ。なんで私だけ駄目なの?」
「君は知らなくていいものだし、教育上良くないんだ」
「むーわかりました。」
これは流石にこの国の皇子様にお伝えしとかないと……
兄様方に責任が言っても大変だし、そろそろ私の方の計画も実行していきたいものね……でも、信用してもらえるかしら??
学園に向かって急いで移動しました。
これで、すぐに伝えれるわよね。早く見つけないと
「おいっ!!お前なんでここにいるんだ!!姉様はどうした?!」
「私は、お使いに来ただけでございます。王太子様」
「ほぅ……なら俺の鬱憤をはらうのにも付き合って貰おうか」
『やばいわ……後でみんなになんて言われるのかしら』
腕を掴まれて急に引っ張られそうになった為少し抵抗してしまいました。そしたら……より強い力で腕を握られ、引っ張られてしまいました。その腕には掴まれたあとが残りました。
「よくも俺に逆らってくれたな。」
ギラギラした目で睨みつけられ、さっきに満ちた表情がそこにありました。
『あぁ、痛い目に合うだけじゃなく……殺されるのかな……』
気絶してしまいそうになったとき……
「そこにいるもの達は何をしている!????」
「!?」
『助かったの??しかも……私の目的も達成できそう。よかった』
「くそっ何もありませんよ。我が国の侍女と話していただけですよ。そうだよな!!!!」
「っ!!っはい!!」
「彼女もそう言ってるし、ほっといて下さい。」
「そうか。それは失礼したな」
そして王太子様は去っていきました。
それを見届けてから殿下も去ろうとしていました。
「まっ待って下さい。御目汚し失礼しました。そして発言をお許し下さい。」
「どうぞ……」
「ありがたきお言葉でございます。実はお借りさしていただいていた宮でトラブルがございまして……
王女様方が理不尽なことで急にお怒りになり、そのことに対して私達使用人の中でも有力者が進言させて頂いたんですが……貴方方様の国にどう伝えられるのか分からないものですので、先に伝えさせていただきました。どうかそのことだけでも頭に入れておいていただけれたらと思います。」
「その事の為だけに、わざわざ僕を探してたの?」
「はい。ですが、私たち使用人一同にとったらそんなことでは無いんですよ。」
「そっか。きちんと国王陛下や、兄様方に伝えておくね」
「はい。ありがとうございます。失礼いたしました。」
ラフィネの計画はなんなんでしょうね??
しかし、お兄様方やセルは愛が重い……理不尽にも決して挫けないのは素敵ですね。
しかしいったい教育上悪いことは何なのでしょう?知られたくない秘密があったり……